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今日は高校1,2年生が直面する「コース選択」の話をします。
学校にはまだ入学(進級)したばかりなのに、もう次年度の選択を迫ってくるって、、、
高校って生徒の立場なんて全く考えていないんだから!
と愚痴りたい気持ちもわかりますが、これを1学期に行うのにはわけがあります。
そもそも高校は義務教育ではないので、学校によってカリキュラム(時間割)や授業内容がそれぞれに違います。
これは、高校卒業後の進路が多岐に渡るからですが、要は早くから文理や科目選択の人数が確定しないと、次年度に開講する授業時間数がわからないので、それに伴う先生の配置数や教科書の発注数が確定しないからです。
教員の採用は夏から始まるし、秋には合格者が決まりますが、その時点で必要な教員数が不透明では困る、、、という大人側の事情があるのです。
しかし高校生のみなさんには関係ない大人の事情ですが、できれば「進路選択を考える機会」と前向きに捉えて、意味のある選択をしたいものです。
今日はコース選択に迷う普通科高校生の一助となれば、と記事を執筆します。
何かの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただけるとうれしいです。
高校1年生の選択
高校1年生は、まだ入学したばかりなのに4~5月早々には説明会があって、2年生からの文理選択を求められます。
説明会では”自分の進路に応じて”なんていわれても、入学したてで次の進路が定まっている高1生の方が圧倒的に少ないのが現状です。
これは先に書いたように、次年度の教員数や教科書発注を決める時期の関係でこんなに早くコース選択を迫られる、という事情があります。
高校1年生の選択は「文系」か「理系」の選択です。
文理選択は、自分の進路に沿って選択すべきなんですが、
まだ進路も適性もわからない場合はどうすればいいんでしょう??
決められない時は
どうしても決められない時の考え方のひとつは、
自分の得意教科が文理どちらか?
で決める方法です。
得意教科の授業が増える選択の方が当然有利ですからね。
それに進路は得意分野や好きな分野から選ぶ場合が多いこともあります。
それでも
全く何の決め手もない時や、
得意教科で判断できない時は、
理系をお勧めします。
その理由は、理系でも文系への進学が可能だからです。
例えば私立文系は、国+英+選択の3教科受験が基本形ですが、選択科目には地歴・公民に加え、数学が入るところも多いんですね。
文系学部の数学は、レベル的にそう高くないのも有利だと思います。
そしてこれが理系になると、数+英+理となるので、理系生徒は文理どちらも受けやすい、というメリットがあります。
しかし逆(文系で理系受験)は不可能です。
特に数Ⅲは理系でしか開講していませんから注意が必要です。
また学校によっては文転と言って、
3年生進級時に文系にコース変更できる学校もあります。
…が、これは学校の先生に確認してください。
現実文転できても、今(選択)の段階では「できない」と言われることもありますし、
必履修科目の関係から、絶対にこれが認められない学校もあります。
私自身は高3から文転しましたし、それを知る私の娘も高3で文転しました。
これ(文転)は少しずつ自分の進路希望がはっきりとしていく過程で自然な現象です。
そして文理選択を最終的に決めるのは自分の責任です。
もちろん一人悩んで決められない時は、早めに家族や担任と相談の機会を作りましょう。
適切な助言がもらえると思いますし、悩みを聞いてもらうだけでも、心が軽くなるものです。
またコース選択で特に気をつけたいのは、看護系の進学を希望する人です。
看護系は理系のイメージですが、多くは文系で対応できます。
一部、生物や化学が課される大学もありますので、
文理選択の際は特に注意してください。
看護系の専門学校なら、基本文系になります。
高校2年生の選択
高2になると文理より、科目選択が主となります。
地歴・公民や理科で、何を選択するか?
という選択になる場合が多く、
これは入試科目に直結する選択です。
また入試科目に絡んだ演習科目をカリキュラムに設定する高校もあります。
志望校の入試科目を調べて、必須科目と選択科目を確認しましょう。
もちろんチャレンジ校とともに併願校の入試科目も調べ、
なるべく科目が揃うよう受験計画を立てなくてはいけませんよ。
間違っても「友だちと同じクラスになりたいから」という理由で、友だち同士同じ選択をして、高3で後悔する生徒にはならないでくださいね。
科目選択は、あくまでも自分自身と相談して決めてください。
以上のように、高2の選択は、進路希望や入試戦略を具体化しておくことが、選択の決め手となります。
もちろん、高2のこの時期に全員の進路希望が確定してるわけではないので、
進路に迷っている人は、
とりあえず、得意科目や好きな科目を選択し、入試はそれで勝負する、という形にすればいいでしょう。
まとめ_受験対策は自分で考えて行動することが大切
コースや科目選択は、あなたの進路を具体化する大切な選択です。
しかし学校のカリキュラムや授業時数には限界があり、自分の希望に沿わない選択を余儀なくされる場合もあるかと思います。
地理や地学がカリキュラムに組み込まれていなかったり、芸術系に行きたくてもⅡやⅢの科目が開講されない学校も多いからです。
ですから学校の授業だけで対応できない時は、早めに予備校等でそのリカバリーを考えましょう。
そして高校生になると、何でも学校に頼ることなく、自分で勉強方法を考えて必要なケアを受けられるよう情報収集に努めなければなりません。
現に私の娘は、AO入試で芸術系の大学に合格しましたが、自分で資料や参考書を探し求め、美術館に足を運び、自分で決めた画塾に行かせてほしいと言ってきました。
高2は理系で、高3から文転してこの進路に進みました。
高校の先生や授業だけに頼らず、自分で考えて対策を実行したのが功を奏しました。
今後の高校生活を充実したものとするためにも、納得の選択ができるようお祈りいたします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではでは、、、また次回、、、
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