いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今回は【嫌い・苦手】な物や人との向き合い方について考えましょう。
今回は「嫌いを好きになれ」というのではありません。
誰にだって程度の差こそあれ好き嫌いはありますが、
嫌いな物や人にどうストレスを溜め込まずに過ごすか?
という「心の持ち方と手法」を知りましょう、という内容です。
もちろん私自身にも好き嫌いはあります。
辛~い食べ物は苦手だし、
還暦を過ぎた今でも「虫」がダメなんですね(;’∀’)
今住んでいるのは比較的山あいなので、
夏場になるとかなりいらっしゃいまして、、、(・_・;)
転居した当初は、
「こんなとこ住めない…」
と不安だらけだったんですが、
そんな中、ある”気付き”があって以来不安は小さくなりました。
この”気付き”は本文で触れます。
さて、高校生の皆さんにもたくさんの苦手や好き嫌いがあるはずで、
それが毎日のストレスになっていることでしょう。
しかしストレスとの付き合い方や、嫌いへの向き合い方を変えれば、
驚くほど楽に生きられることに気付けるはずです。
今回はそんな悩める高校生に向けた内容となります。
最後まで読んでいただけるとうれしいです。
虫だって人間が怖い

クモやGを好きな人はこの世にいないと思いますが、
私自身も昔から「虫」が大っ嫌いで、教員時代にはよく生徒からも馬鹿にされました(^^;
合宿中の調理室でG相手に腰を抜かしたこともあり、
その時の生徒の失笑と爆笑は今でもよく覚えております(;’∀’)
教職を辞した今は比較的山あいに住んでいるのですが、
夏場になるとアシダカグモという超巨大なクモが現れます!
みなさんは知ってますか?
心臓の強い人だけ↑をポチってみてください(汗;)
最初見たときは、G以上のインパクトで腰が抜けました、、、
こいつは巣を作らず、家の中をウロウロしています。
とにかく見た目がヤバすぎるので、
何度かやっつけようとチャレンジしましたが、
ものすごーく逃げ足が速いんですね~
しかし一度階段で遭遇した時、
段の隅で逃げ場なくオロオロとテンパってるアシダカグモを見て
ふと感じました。
「クモも(人間が)怖いんだ」
ネットで調べてみたら、
見た目に反し毒はなく、
逆に室内のGを駆除し、
Gがいなくなったら消えていくクモ、
だとありました。
つまり、
私の大嫌いなGを駆除してくれる!
これはものすごい”益虫”なんだ!
ということが判明したんですね。
それまで見た目だけで害虫扱いしてた自分をちょっと恥じました。
以来アシダカグモに遭遇しても向こうからシャ──っと逃げてくれるので、
ちょっとかわいく♡思えるようになりましたwww…(^^;
そのヤバすぎる見た目に反し超怖がりな性格だけど
Gに対しては圧倒的な攻撃力で駆除してくれる。
いまではホント感謝感謝であります。
「嫌い」との向き合い方

「262の法則」と「パレートの法則」
みなさんは
262の法則ってご存じですか?
これはどんな組織も
「上位層2:中間層6:下位層2」
という割合に構成される、という法則です。
もうひとつの
パレートの法則とは、
この262の元となった学説で、
これは、「全体の大部分(8割)は一部分(2割)から生み出されている」
という意味です。
例えば、
会社の売り上げの8割は、2割の社員で生み出し、
学園祭の出し物の8割は、2割の生徒で生み出している
というのが現実なんですね。
これを262の法則に当てはめると、
学園祭は、
2割は集団をリードし、
6割はそれに付いていき、
2割はあまり熱心じゃない
という構成に自然となってしまう、
といえます。
これはメンバーが変わってもそうなるし、
「蟻」の集団でも、
2割がよく働き、
6割はそこそこ働くが、
残り2割はサボるんだそう…(;’∀’)
そして、
これは人間関係にも当てはまる法則で、
どんな組織にも
自分に対して
「好意的な人2割・どちらでもない人6割・好意的ではない人2割」
がいる、ということになるんですね。
これはつまり、
すべての人から好かれることは絶対にないし、
あなたがすべての人を好きになる必要もない
ことを意味するのです。
どんな人気者にも必ずアンチがいるように、
それが自然の法則だと知れば、
人間関係の悩みのほとんどは
「そんなもんだ」と割り切って
気にしなくてもいい、
ともいえるんですね。
だから冒頭に書いたように
「嫌いを好きになる必要はありません」
しかし「嫌い」がストレスにならないメンタルの持ち方は知っておいたほがいいですね。
自分に合わないものとどう付き合うか?
を誤って、無駄なストレスを抱えている人は多いんじゃいかな?
と思うんですね。
私は精神科医ではありませんけど、
これをどう解消しているか?
という経験談だけはお伝えできるので、
参考にならないかもしれませんが、ご一読いただけるとうれしいです。
見方や考え方を変える
さてみなさんは、次の問いにどう答えますか?

紙の上に引かれた一本の線。
この線を「消さずに」
今より短く見せるにはどうすればいいか?
なんか禅問答みたいな問いですが、
答えはもう少し下に書きますね。
これは、
嫌い=短所
という一面ばかりに目を向けて「イヤだ」「無理だ」と言うんじゃなく、
いい面=長所
を見ましょう!
という教えを説く質問でもあります。
誰にだって足りないところはありますから、
そこばかりを見たら、ストレスが溜まる一方なんですね。
ちなみにこの問いの答えは、
その横にさらに長い線を引く
です。
わかりますよね。
もちろんこれは
「嫌い」を「好き」になれ、
ではなく、
「嫌い」で抱えるストレスを少しでも軽減するために、
見方を変えてみましょう
という意味ですからね。
「ポジティブシンキング」と「リフレーミング」
ポジティブシンキングとは、
前向きな思考・プラス思考
という意味です。

一例をあげましょう。
雨降りは服が濡れるからイヤだ
雨降りは花壇に水をやる手間がないから、
まぁいいか~
といった具合に、
物事のネガティブ要素を前向き・楽観的に捉え、
心の持ち方を変えること。
これがポジティブシンキングです。
また最初に書いた大っ嫌いな虫だって、
その見た目がヤバ過ぎてムリ
見た目に反して小心者の益虫
と、相手の立場に立った考え方や共感で、
違った捉え方にすることもできますし、
うるさい → 明るい
飽きっぽい → 好奇心旺盛
いいかげん → おおらか
…など、短所を「長所」にも変換する思考法もありますが、
この変換をリフレーミングといいます。

コップの水を、
もう半分しかない → まだ半分もある
と変換するのは有名なリフレーミングですね。
ポジティブシンキングの鍛え方
なおポジティブシンキングは、自然と身につくものではなく、
日ごろの心がけや思考法から身に付いていくもの。
具体的なトレーニングをここで書くのはあまりにも量が多いので、
ここでは項目だけを引用しておきます。
詳しくは下記HPをご参照ください。
1.物事のよい面に注目する(リフレーミング)
引用元:ポジティブシンキングとは?意味や13個のトレーニング具体例を解説より引用
2.ポジティブな言葉に言い換える
3.失敗から学ぶ
4.小さな成功体験を積む
5.少し先に楽しみをつくる
6.できたことをメモする
7.自分自身を褒める
8.過去の自分と比較する
9.適度に運動をする
10.規則正しい生活を心がける
11.自分の強みや特技を活かす
12.周囲の人を褒める
13.周囲の人や環境に感謝する
注意すべき点
ただし、
ポジティブシンキングやリフレーミングには、ストレスを軽減しモチベーションを高めるというメリットもある一方で、
物事を軽く捉え過ぎたり、事実を歪める
危険性もあることを、
心の隅に置いておきましょう。
必要以上に楽観的になるのは、
逆効果でもあることに留意をしてください。
合法的に吐き出す
「嫌い嫌い」でストレスが溜まるときは、これを溜め込まず、
合法的にどこかで「吐き出す」ことも必要です。
もちろん非合法な形で吐き出してはいけませんよ。
具体的には、
あなたの素直な気持ちを、誰かに聞いてもらうことです。
つまり、
愚痴るんです
ただ、人の口に戸は立てられませんから、
話す相手だけは選びましょう。
一番いいのは、親や先生,兄姉など、
あなたをよく知る歳や立場が違う人で、
絶対的な味方になってくれる人が相応しいですね。
話しにくければ、保健室やスクールカウンセラーという手もあります。
愚痴ったところで解決しないかもしれませんが、
「吐き出す」だけでも、あなたの気持ちは確実に軽くなるはずです。
なるべく避ける
それでもダメなら、
なるべく避けてみます。
嫌いな教科
どうしても嫌いな教科は、
必要最低限だけはこなし、単位さえ取れればラッキーだと割り切ることです。
原則高校入試には5教科+内申9教科が課されますが、
これは中学校が義務教育だからです。
高校生には、共通テストのように6教科すべてを課す場合もありますが、
その一方で、1教科だけとか、面接と小論文だけ、といった入試もあります。
義務教育ではない高校課程の力を測るには、
このように多様な選択肢が用意されています。
これは各々の適性や方向性を尊重するからですね。
だからどうしても嫌いな教科は、必要最低限にこなし、
その代わり、好きを存分に伸ばせればいい、と思います。
これは野球部とサッカー部を兼部しないようなものです。
嫌いな食べ物
嫌いな食べ物だって、基本的には避ければいいと思います。
お母さんの嫌いな食べ物が、おかずに出ることはまずありませんね。
これは料理をするお母さんが自然と避けているからです。
しかし「食わず嫌い」という言葉があるように、
食べたら「美味しい」ものも中にはあるはずです。
それに歳を重ねると味の嗜好も変わってくるものです。
子どものころはさび抜きの刺身でも、
大人になるとワサビが欠かせないアクセントになってきます。
アレルギーとかじゃない限り、機会があれば口にしてみるのも”あり”だと思いますね。
嫌いな人
これが一番のストレスになりますが、
ここでもなるべく
割り切る
ことを心掛けましょう。
日頃はせいぜい挨拶程度の付き合いにして、
必要最低限の交流しか持たない。
もし嫌なことを言われたりされても、
「キレない」「落ち込まない」
そうして(相手は)ストレスをまき散らしているだけ、
と考えるのです。
とにかく嫌いな人からはなるべく距離を置き、気の合う人と交流するよう努めましょう。
最後に

人間誰にでも得意と苦手、好きと嫌いがあるもので、
「合わないのは私の器量不足だから」と思い込んで、
自身を責めることだけはないようにしてください。
これをポジティブに考えれば、
好き嫌いは、あなた自身の適性や方向性を明らかにする大切な要素だ、
ということ。
人間誰もが自分の得意や好きから進路開拓していくんだから、
逆に嫌いがあるのは当たり前だ、と割り切りましょう。
しかし現実嫌いだといって、完全にシャッターを閉じるわけにはいきません。
どんなに嫌いでも必要最低限の関わりは必要ですが、
これもあなたが社会で上手く立ち回るための練習だと前向きに考えましょう。
ま、ぶっちゃけ言うと、
人はいくつになっても嫌なことから逃れることはできないんですね。
ストレスのない仕事や生活なんて絶対にないし、
他人との関わりを完全に無くすことも不可能です。
仮に無くせても、孤独というストレスが生じます。
だから「嫌い」とどう向き合うか?
という対応力を知ることが、
今後を生きる上ではとても大切なことなんですね。
みなさんの毎日にも嫌いなことや思い通りにならないことがたくさんあるはずです。
ぜひ262やパレートの法則、ポジティブシンキングやリフレーミングの手法を知って、これをうまく活用してくださいね。
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