いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今日のテーマは「失敗」「敗北」「挫折」についてです。
人間誰でも失敗は避けたいし、勝負ごとなら勝ちたいものですが、
上手くいくことも、いかないこともあり、勝ち負けあるのが人生です。
しかし高校生の【失敗】は、長い目で見ると、より大きな【成功】のきっかけになることも多く、
今日は私の実体験も含めた「失敗の大切さ」をお話します。
また【失敗】は、あなたに最も適した「道」を教えてくれるきっかけになることも多いものです。
今回は貫雪と、前回の失恋から立ち直りかけの女子高生みきこちゃんとの、バーチャルトーク形式で進行していきますね。(前回のトークはこちら)
なお本記事は2022/7/29公開のリライト版になりますが、
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
失敗はチャレンジの証
貫雪先生、こんにちは。
先日は私の失恋相談に乗っていただき、ありがとうございました。
先生のお話を聞いて、その後いろいろ考えて、気持ちが楽になりました。
少しは元気が出たみたいだね。
よかったよかった!
私、小さい頃からずっと
「初恋の人と結婚する」
っていうのが夢だったんですけど、
先日の失恋で、それも叶わなくなってしまいました…
貫雪先生も失恋の経験はありますか?
もちろん、何度か経験したよ。
その時は心がえぐられるほど辛かったな~。
ま、今となっては青春のいい思い出だけどね。
先生にもそんな経験があるんですね。
うん。
辛い経験だったけど、それがあったからこそ、
僕は人に優しくできるようになった、と思ってるよ。
だから、今ではいい経験だったと思うな~
へぇ~
「失敗」がいい経験になる、ってそういう意味なんですか?
失敗から学ぶ
恋愛に限らず、試合に負けたり、志望校に落ちたり…
と、若い頃にはたくさんの挫折や失敗を経験するが、それは悪いことじゃない。
なぜなら、
「失敗はチャレンジした証だから」なんだよ。
それから、
「若い頃の失敗は誰にも迷惑をかけないから」なんだよ。
そっか~
確かに「チャレンジしなかったら失敗もしない」ですよね。
でも「若い頃の失敗は誰にも迷惑をかけない」ってどういう意味ですか?
大人になるとね、
家族養うために仕事しているだろ。
そんな立場で、もし失敗して「会社をクビ」になったりしたら、自分だけじゃなく、家族も困るし、会社にも迷惑をかけるよね、、、
大人と高校生の違いの一つはね、こんな風に他人の人生も背負って生きてる「責任」があるか?ないか?というところなんだよ。
例えば、先日の失恋は誰かに迷惑をかけたかな?
自分が辛い思いをしただけで、誰にも迷惑をかけてないだろ。
確かに失恋した君は辛かったはずだが、
これを機に、
「もっと素敵な女性になろう」
「そして元カレを見返してやろう」
って決心できたじゃないか。
はい、確かに!
それが今の目標です!
そうだ。
それが「失敗から学ぶ」ってことだ。
誰にも迷惑をかけずにできる「人生勉強」であり「若さの特権」なんだよ。
失敗は自分の「適性」を見つける機会
もうひとつ、失敗から学べること。
それは人それぞれの「適性」だ。
適性!?
失敗から適性が学べる
ってどういうことなんですか?
例えば「不登校」になって進級できなくなったら?
それは困りますね、、、
せっかく受験がんばって入った高校なのに、
「もったいないな~」って思います。
うん。
一般的にはそう考えるよね。
しかし例えば”不登校”などで進路変更を余儀なくされる
っていう「失敗」も、
考え方によっては”いい方向”に左右することだってあるんだ。
っていうと??
不登校で進級が叶わず、やむなく転学した通信制で、
水を得た魚のように活き活きと学校生活を送る生徒はたくさんいるんだよ。
つまりその子にとって全日制は合わなかったということなんだね。
なるほど!
じゃあ部活や恋愛、友人関係なども一緒なのかもしれませんね。
そうそう。
上手くいかないから「ダメ」っていうんじゃなく、
「自分に合わなかっただけ」
と考えて、次の新しい可能性を探るきっかけとすることができる!
そしてこれは大人になってからも一緒で、
転職や再婚なんかで幸せをつかむ人がいるのと同じことだね。
…ま、大人になると周囲への責任も背負うからより大変にはなるけどね(;’∀’)
よく知ってるね(笑)
そう!
だから躓いたからといって
簡単に諦めちゃいけないんだな!
貫雪の失敗談
先生は若い頃、他にどんな失敗を経験しましたか?
僕の大きな挫折と言えば、
公立高校の受験に失敗したことかな。
中3の三者面談で、
担任から「第1志望校は難しい」って言われたんだけど、
その時に受けた塾の模試でA判定が出てたから、
「絶対大丈夫です」と言って、先生の助言を聞かずに受験したんだ。
「絶対に受かる」っていう妙な自信があってね…(笑)
でも今思えば、大して勉強をしたわけでもなくてね…
受験を舐めてたんだと思う。
へぇ~!知らなかったです。
先生ってみんな完璧な人、って思ってました、、、
ところで、先生はその失敗から何を学んだんですか?
受験に失敗して、結局「滑り止め」で受かってた私立に行ったんだけど、
周りは「公立落ち」が多くてね…
入学当初はみんな腐ってんだけど、そのうち目が本気になってくるんだね。
「もうあんな悔しい経験はしたくない」っていう思いで、みんな共通してたように思う。
だから、受験が近づくとみんなめちゃくちゃ勉強を頑張ってた。
そんな環境に身を置けたことで、
僕も「受験を舐めずに勉強できたこと」や「友だち同士で支え合うこと」
などを学んだように思う。
そして多くの人に支えられ応援してもらったことに深く感謝しているよ。
すごーい!
それで大学受験はどうだったんですか?
おかげで、大学は第1志望に無事受かったよ。
高校の担任には「無理」って言われてたけどね(笑)
その時は「絶対に受かる」じゃなくて「絶対に受かってやる」という気持ちだった。
へぇ~すごいな~
私もそんな強い気持ちで受験勉強できるかなぁ~?
行きたいところはあるんですが…
なんか自信ないな~
いや、君なら大丈夫だ!
なぜなら、進路は結婚みたいなもんでね、
誰か一人を伴侶とする結婚に似ていると思っている。
君が元カレを強く思っていたように、
進路もどれだけ強く「そこに行きたい!」と思うかで、
受験のモチベーションも大きく変わってくるんだね。
もちろん就職も同じで、
「この仕事をしたい」「この会社で働きたい」
という強い思いが人を支え、夢を実現する原動力になる、と思っている。
そしてそんな思いは、紆余曲折の回り道をして、より自分に相応しい生き方を模索した人にしか沸き起こらない。
そういう意味でも「若い時の失敗」は、とても大切な財産になるんだよ。
なるほど~チャレンジや失敗の意義がよくわかりました。
そして、就職も大事なんですね、、、
ところで、先生はどうして先生っていう仕事を目指したんですか?
そうだね~
さっきも言ったが、
自分的に「高校時代思い切り頑張れた」から目指したのかな?
そうそう、それでね、、、
僕が教員採用試験受かって、最初に赴任した高校は、
自分が7年前受験に失敗したその学校だったんだよ(笑)
可笑しいだろ!?
最初は不思議な感じだったよ。
ある意味、自分より優秀な生徒相手に「先生」するんだからね…
結局、生徒なら3年で卒業するはずの高校に、僕はその後7年間も勤務したんだ。
その7年の間、学校の倉庫で偶然自分の入試点数の資料を見つけたことがあってね(笑)
見たら、ボーダーからかなり遠く離れた不合格だったよ(笑)。今は点数開示の制度があるけど、昔はそんな制度は無かったからね。当時不合格になった自分の得点を知っている受験生は、世間広しと言えども、僕ぐらいじゃないか?って思っているんだよ(笑)。
しかし、あの時の失敗が、こんな形で返ってくるなんて、僕は思いもしなかったな~
受験の失敗をバネにあの時頑張れて良かったと思う。
僕はこの高校に勤務した7年間、生徒にこのことを伝え続けたんだ。
「失敗はチャレンジの証であり、成功のきっかけとなる財産だ」ってことと、
「若い時の失敗は誰にも迷惑をかけないから、どんどんチャレンジしろ」
ってことをね。
確かにその通りだと思います。
私にも行きたい大学があるので、
最後まで諦めずにチャレンジしたいです!
また色んな相談に乗ってくださいね。
もちろん!
またいつでも相談に来てね。
毎日忙しいだろうけど、充実の高校生活を期待しているよ。
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