いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今回は人の成長を支える大切なことをお伝えします。
それはズバリ【習慣化】の効果です。
結論から言うと、
習慣化は、素質や才能をはるかに超える、人の成長を左右する「最強法則」です。
みなさんも毎日歯を磨くように、
毎日同じ道を同じ時間に通って学校に行くように、
日々の生活で「習慣化」していることはたくさんあるはずです。
この習慣のことを「ルーティーン」ともいいますが、
今回はみなさんの成長に資する習慣化の効果と、
これを確立するための心がけについて考えてみましょう。
最後まで読んでいただけるとうれしいです。
インキュベートの法則

インキュベートの法則とは?
インキュベートの法則は、別名「習慣化の法則」とも呼ばれるもので、
これは、
ある行動を21日間続けたら、それが習慣化する
という法則のこと。
毎朝6時には起きる
ダイエットや筋トレを始める
スマホを寝室に持ち込まない
…など、
自分で目標設定したら、21日間は続けてみます。
三日坊主という言葉があるように、大抵のことは3日間は続いても、
実は4~21日目がしんどい…
多くはこの間に挫折してしまうんですね。
しかしこれを乗り越えたら、
少しは楽になり、
やがてこれが習慣化し、
それが当たり前になる。
これがインキュベート(習慣化)の法則です。
ホメオスタシス
次に説明するのは、
ホメオスタシスという、
人が持つ特性についてです。
これは現状維持機能、
つまり、
現状からの変化に抵抗を感じ、
今のままが一番いい
と思ってしまう特性のこと。
この特性により人は、
自身が変化することに、
「果たして意味があるのか?」
「今のままがいい」
などと、都合のいい言い訳を考えて、
現状維持を保つ傾向がある、
ことを知らなければなりません。
例えば、校則がなかなか変わらないのも、
教員側が持つホメオスタシスの影響かもしれませんね。
ではどうすればいいか
リード文にも書いたように、
習慣化は最強の成長法則です。
…が、ホメオスタシスという特性から、
なかなか変われないのが現実です。
ではどうすればいいか?
今回は、
教員時代に見た大きく変わった生徒から、
そのポイントをお伝えしますね。
好きなことをする
インキュベートの法則は、
どんなことも21日間で習慣化する、
とは断じていません。
イヤなことを無理に続けても、
いずれ挫折し、習慣化することはまずないでしょう。
しかし自分の好きなことや、やりたいことなら続く可能性が高いので、
まずはここに照準を定めることです。
だからこそあなた自身の適性や進路希望を早期に絞り、
目標達成に向かう努力を習慣化させることに努めましょう。
しかし好きなら何でもいいか?
というと、そうではありません。
コンフォートゾーンからストレッチ(ラーニング)ゾーンへ
聞き慣れない言葉ですが、
これを簡単に説明すると、
コンフォートゾーン 慣れ親しみ安心感のある心理状態
ストレッチ(ラーニング)ゾーン 少し不安やストレスを感じる状態
となり、例えば、
自室でのんびりくつろいでいる時は、コンフォートゾーン、
知らない人と会った時は、ストレッチゾーン、
の状態といえます。
そして、
人の成長は、
コンフォートゾーンから抜け出すことで促進されるんですね。
つまり、好きなことを習慣化しましょう、
といっても、何でもいいわけじゃなく、
居心地のいいスマホをやり続けても成長はできません。
この状態はむしろ「ぬるま湯」に浸かっている状態であり、逆効果なのです。
ではどうすればいいか?
というと、
多少の不安やストレスを感じることを習慣化する
んですね。
ストレッチ(ラーニング)ゾーンに身を置くのです。
そのために、毎日毎日授業や部活動の時間がセットされているんですね。
そして勉強も部活動も
「手の届きそうな」目標設定を
「短期的」に設定し、
これを継続することが大切です。
定期的に宿題が課され、テストや模試があり、
合宿や練習試合があるのは、そのためです。
またこれが過剰なストレスとなった状態をパニックゾーンといいます。
こうなってしまうと、心身の故障を引き起こしてしまうので、
あなた自身の適性や、目指したい自分に合った道を選択する必要があるし、
プラス適度な休息が必要です。
つまり、コンフォートゾーンとストレッチ(ラーニング)ゾーンを行ったり来たりする生活サイクルを確立する。
このサイクルも習慣化であり、週に1~2日程度の休みは、そのためにあるんですね。
思い立ったが吉日
という諺は聞いたことがありますね。
「やろう」と思ったら、すぐ実行に移すことです。
人のモチベーションは48時間しか持たない、といわれます。
だから三日坊主という言葉もあるんですね。
あと5分寝よう
明日からがんばろう
3年から受験勉強しよう
なんて言い続けたら、
5分後にはあと5分に
明日が明後日に
3年からが夏休みからに
になるのが人の弱さです。
そう思っても、布団から飛び起きてみましょう!
きっと違った自分を発見できるはずです。
5秒ルールを書いた過去記事も参考にしてください。
周りに宣言する
私は長く喫煙者でしたが、
これまで二度禁煙しました。
二度目の禁煙は今も続いているんですが、
一度目は1年間で挫折したんですね。
その一度目は、
なんとクラスの生徒の前で宣言したんです。
もう30年以上前のこと、
初めて3年の担任をした始業式後のHR。

高校3年は受験で大変な1年になりますが、
私もこの1年間禁煙をします
もし卒業式までに1本でも煙草を吸ってしまったら、
卒業後のみんなを「温泉旅行」にご招待します
と宣言し、


最後の1本を吸わせてもらいます
と、教卓に灰皿を出し、その場で最後の一本を吸いました(^^;
ま、今やると確実に懲戒処分なんですが、
当時は問題にはなりませんでした(^^;
当時の1クラスは47人もいたので、
もし約束を破ったら、
たばこ1本≒100万円
ほどになるんですね、、、
宣言後の2か月ほどは地獄でしたね(・_・;)
飲み会に行ったり、周りで吸われたりすると、
禁断症状で気が狂いそうでした。
禁煙宣言を知る周りからも、
「大丈夫だよ」「わかんないよ~」
と、悪魔の誘いが絶えません(;’∀’)
しかし夏休み前から徐々に慣れ始め、
2学期以降は禁断症状も出なくなりました。
そして卒業式まで1本も吸うことなく、生徒を送り出しました。
式を終え校門から続々出ていく生徒たちを、
進路室から見送る私。
「あ~やっと1年が終わった~」
とホッと一息したその時、
進路主任の机に置かれたタバコに目が留まりました。

もう卒業したからいいよな、、、
と、悪魔が囁きます、、、
誰もいない進路室には灰皿もある。
少し迷いましたが、
一本拝借して吸っちゃったんですね、、、
その後は病気するまで止められなくなり、
結果元の木阿弥になっちゃった、という顛末、、、
それでも1年間の禁煙を実行できたのは、
生徒を前に大口を叩いて宣言したからこそ、
だったと思います。
私は○○大学を受験(合格)する
絶対にレギュラーになる
遅刻ゼロ宣言
…など、
自分を追い込み、
ストレッチゾーンに身を置くためにも、
周りに宣言してみるのも一手、
だと思いますね。
最後に_継続は力なり
日米初の野球殿堂入りを果たしたイチロー選手は、

と仰っておられます。
これは積み重ねの習慣化が、成長に直結する唯一の方法だ、という意味であり、
「継続は力なり」を実践し続けたイチローならではの金言です。
そしてみなさんの周りにもたくさんの「継続」があり、
第〇〇回…
創業〇〇周年…
since 19〇〇…
など、長く継続し今に引き継がれるものには、
歴史の「重み」があり、
多くの人が長くこれを支えてきた「誇り」すら感じられます。
つまり、
「止めるのは簡単」
であり、
「続けることにこそ価値がある」
ということなんですね。
私は毎年の新入部員に、

(部活を)辞めるのは簡単だし自由だけど、そのうち
辞める方が難しくなるよ
と言い続けてきました。
最初は「?」となる生徒も、
先輩になる頃にはその意味がわかるようです。
もちろんその途中には何度か「辞めたい」と思うこともあるようですが、
結果的に続けることが習慣化し、それが成長に直結するんですね。
これが「習慣化」の最たる効果ですし、
人はこうならないと伸びない、
とイチロー選手は言っているんですね。
どうか限られた時間を有効に使うためにも、
習慣化の絶大な効果を知って、
充実の毎日を過ごしたいものです。
がんばってください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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