学校は【前例主義】でカッチカチ_踏襲すべきことと改革すべきこと

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みなさんは【前例主義】って言葉、知ってますか?

これは
「今までこうしてきたから」
という理由だけで、様々なルールが決められること。

前例踏襲は楽で合理的なメリットもある反面、
柔軟性に欠けるというデメリットもあります。

例を挙げれば、
ここ10年で一気に設置された学校のエアコンも、
過去には「前例がない」という理由で、
いくら要望しても一蹴され続けた歴史があります。

「前例がない」から付けられない
を毎年繰り返せば、
これは「永久に付かない」ことを意味し、
その回答に何度
「無責任だ!」
と怒りを覚えたことでしょう。

事務方や教育委員会はそれで「税金の無駄?遣い」を抑えた、
という実績で鼻高かもしれませんが、
そんなことで仕事した気になられても、
現場は疲弊するばかりなんですね(-_-;)

そして学校に限らず、大人社会には今も「前例主義」が蔓延はびこっています。
「前例がない」という言葉は、
もっともらしいけどすごく無責任なケースと、
しかし踏襲すべきこと大切なこともあって、
その扱いが難しいもの。

これから大人になるみなさんには、今の時期に一度考えて欲しいことです。
ぜひ最後まで読んで、あなたなりの考えを持つ機会になればうれしいです。

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教室にエアコンが付くまで

頼むから「倒れて~」

教室のエアコンは、少なくとも20年は言い続けてきたことですが、
私の在職中に付くことはありませんでした。

夏休みの補習や部活はサウナのようで、とてもじゃないけど効果的とは思えない、、、

だからよく冗談で、
「頼むから誰か熱中症で倒れてくれ~」
なんて生徒にお願いしたものです(^^;

「イヤだよ!先生が倒れてよー」
なんて言われても、
「先生が倒れてもダメ。生徒が倒れなくちゃダメなの!」
という不毛な会話を何年もしてたのが空しかったです(;’∀’)

進学校からエアコンが付く

しかし10年ほど前、地域の進学校に初めてエアコンが付きました。
もちろん「前例のない」ことなので、公費で付いたものではありません。

動いたのはPTAでした。
設置前年のPTA総会で、次年度の会費が2倍になっていることに質問が及び、
それに校長が、
「PTA会費を値上げし、その資金で教室にエアコンを入れ、夏休みの補習や自習に活用する」
と答えると、
参加者一同が拍手喝采となってこの値上げを認めたのです。

1つ前例ができると、数校の進学校がこれに続きましたが、
教育困難校は夏休みに登校する生徒自体が少なく、
その状態でPTA会費を値上げする、なんて提案しても否決されるだけで、
エアコン設置は完全に二極化してしまったのです。

受益者負担(益を受ける者が費用を負担する)というシステムは、
こんな不合理を生むとともに、
生徒の中にも不満と不公平感が残る結果となってしまいました。

とうとう犠牲者が…

しかし学校現場ではとうとう熱中症による犠牲者が出てしまいました。

2018年7月17日、
愛知県豊田市の小学校で、
校外学習に出た1年生が学校に戻った直後に意識を失い、
病院に搬送されるも亡くなってしまったのです。

この日、豊田市の最高気温は37.3度だったそうです。

この事故をきっかけに、
「前例がない」と言えなくなった自治体は、
手のひらを返したように「学校の安全」を謳い、
数年計画で全校にエアコン設置を進めることとなり、
今ではほぼすべての学校にエアコンが設置されることになりました。

前例踏襲の悪例と好例

悪例

前例踏襲の悪例はたくさんありますが、
みなさんに最も身近なものは「校則」でしょう。

服装や髪に関する校則は、昔からずっと引き継いでいることが多く、
「なぜそんなルールがあるんですか?」
と質問しても、納得の回答はなかなか返ってこないことも多いですね。

私自身も若い頃は、
「生徒に(理由を)聞かれたらどうしよう?」
と不安に感じていたものです。

「進路に不利」
とか
「高校生らしくない」
という理由だけでは”納得”できないと思います。

しかし私は私なりに、どう伝えたら生徒は納得するだろうか?
と常に考えてきたつもりです。
先輩の指導を見ながら、そのノウハウを学ぶ機会もありました。
詳しくは過去記事に書いていますので、そちらをご覧ください。

また昭和時代には、
・部活中に水分を摂ってはいけない
・給食は完食
・学校の焼却炉で何でも燃やす
・うさぎ跳び
・先生が職員室でタバコ

…などが是とされる前例踏襲の悪例がたくさんあったんですね、、、
詳しくは過去記事も参照してください。

なるほど!

しかし、この記事を書こうと思ったきっかけの一つに、次のポストがありまして、、、

「なるほど!」
って思ったんですね。

私も在職中は学校説明会を運営する立場でしたが、
参加する中学生は、こちらが指定したわけじゃないのに、ほぼ全員が制服姿でした。
これは中学校の指導なんだそうです。

中学校だってふさわしくない私服で行かれて悪い印象を受けないように、
という親心かもしれませんが、
これはよくよく考えてみれば「事なかれ主義」だともいえる指導です。

夏休み中の説明会にどんな服装で行くか?は、本人や保護者の問題でもあるし、
もし仮にそれが理由で入試が不利になれば、これはまた別問題にもなります。
個人的にはそういったことを踏まえ、家庭に判断を任せてはダメなのか?とも思いますね。

私たちは「さすがに灼熱の体育館では可哀そう」との思いから、
説明会はエアコンの効いた近隣のホールを借りていましたが、

しかし私個人はこれまで、制服姿の参加には何の疑問も感じなかったんですね。
だからこのポストを見た時「なるほど!」と感心しました。
これは同時に自分自身にも前例踏襲が浸み込んでいることを思い知る機会ともなりました。

好例

前例踏襲には、
「失敗が少ない」
というメリットもあります。

これまでに確立されたことは、
見通しがつきやすく、
多くが慣れ親しんだやり方だからです。

そして前例踏襲の好例としてみなさんに身近なものといえば、
これも「校則」かな?
と私は思うんですね。

言い方を変えれば「良き伝統」と呼ばれることにも、
その学校らしさが受け継がれていいもんです。

話が矛盾するようですが、私は「変えていい校則」とともに「変えてはいけない校則」もある、と思っています。
いわゆる「普遍性」といわれるもので、
「多様化・個性の時代」だから、一律に人を縛るのは良くない、というのなら、
社会に法律は不要となります。
…が、多様化≠無法地帯であることは、誰の目にも明らかであり、その国、地域、社会、学校…に必要なマナーやルール、道徳は絶対に必要なのです。

私は在職中4つの高校に勤務しましたが、どの学校にも独自のルールや伝統があって、最初は面食らうんですね。
しかししばらく経つと、生徒の実情等からその存在理由が理解できるようになります。

伝統や校則は長い学校の歴史の中で、よりよい学校づくりに尽力した関係者の智慧の結晶でもあります。
教師・生徒の双方が、時代とともに「変えていくもの」「残していくもの」をしっかりと区別できるよう幅広い視野をもたなければならないと思います。

いつの時代も改革者は若い人たち

現状維持や前例主義を貫こうとするのは、多くが年配者です。
私も含め年配者は、これまでの経験から改革を望まなくなるんですね。
いまだに「昭和の常識」を是とする考えを持つ方もたくさんいらっしゃいます。

しかし若い人は違います。
素直に新しいやり方や考え方を受容する柔軟性があるので、
この閉塞的な価値観を変えていくのは、若い人に課された使命だと思うんですね。

思考停止するのが悪(疑ってみる習慣を)

そしておそらく高校を卒業してぶつかる壁のひとつに、
ジェネレーションギャップがあります。

高校生は原則3年以上歳の離れた人と接する機会がないので、
先輩や後輩でも大きく価値観が違うってことはありません。

しかし卒業後は、自分の親よりも歳の離れた人との付き合いも普通になるんですね。
特に社会人となれば、上司がそうだったりします。
上司が、
「うちは今までこのやり方だから」
と言えば、それは上司の命令ですから、会社ではこれに従う必要があります。

上司の命令には従わなければなりませんが、
ここで”思考停止”してはいけません。

「なぜ?」
「他のやり方の方が合理的では?」

など、疑問に思うことや、改革案を自分の中で持ち合わせる”懐疑心”が求められます。

もちろん前例踏襲にはメリットもあるわけですから、
頭ごなしの反対や反抗はせず、
自分にもう少し視野の広さや実力が付くまで、これを温めておきましょう。

そしてここぞというタイミングで自身の考えや案を提示して理解を求めたり、実践することをお勧めします。

もちろん慣れ親しんだ価値観ややり方を変えるのはとても難しいものです。
そう簡単に変えることはできない、と覚悟した上で、
より良い環境を創造する使命感を持って取り組んでください。

ただここで認識してほしいのは、

・他人を変えようと思わず、環境を変えるという意識(→変えられるのは自分)
・人は年齢を重ねるほど自分を変えられなくなる(→若い頃の方が思考は柔軟)

そして他人を変えられないのなら、いつまでも前例踏襲だ!
と嘆いてはいけません。
まず自分が変わることで、周囲の環境も自然に変わるのを目標にするのです。

そして思考が柔軟な若いうちから思考停止せず新しい価値観を生み出すのが、あなたたちに課せられた課題だという使命感も持って、よりよい社会を創造する大人に成長してくれることを願ってやみません。

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