いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今回は【誰かのせいにしたくなる心理】
これおそらくほとんどの人が持ってるはずで、
もちろん私自身にもその自覚はあります。
しかし人間関係において、
この心理が足を引っ張る場面も多く、
実際に周りが悪くても、
その言動で「無責任」「自分勝手」と映ってしまうこともあります。
そんな人間関係のミスマッチを避けるため、
誰かのせいにしたくなった時、一度立ち止まって
どう考えるといいのか?
高校生によくあるいくつのかの場面を想定したケーススタディ方式で記事を進行していきますね。
最後までご覧いただけるとうれしいです。
ケーススタディ

ケース① うまく部活を運営できない
Aさんは、先輩引退後に部長に任命されました。
Aさんの部では、先輩が後任を指名して引退する、という伝統がありましたが、
まさか自分が指名されると思わなかったAさんは、頭真っ白になり、同時に大きなプレッシャーを感じます。
そしていざ部長として部をまとめようとしても、なかなかどうしていいかわからず、特に同級生が指示に従ってくれません。
そのうち副部長のBさんがAさんに代わり部員に指示を出すようになりました。
Aさんはすっかり自信を失い、
「私はその器じゃない」
と思うとともに、
「なぜ先輩は私を指名したんだ?」
「Bを部長にすればよかったのに」
「顧問の先生も何もフォローしてくれない」
「Bも私に何の相談もなく勝手に指示を出すのはおかしい」
「後輩も冷めた目でみてるんだろうな」
…と、どんどん周りのせいにして落ち込んでいきます。
さて、Aさんはどうすればいいでしょうか?
これは高校の部活でよくあるケースです。

これは辛いね
自分で望んだ部長じゃないから、その気持ちはよくわかるよ
僕から何かアドバイスをするなら、
「最初からできる部長なんていない」
ってこと
みんな悩んで悩んで少しずつ一人前になっていくんだよ
だから今は必要以上に落ち込まなくていいと思うよ
もうひとつは、
前部長に今の気持ちを聞いてもらう、のはどうかな?
前部長も最初はどうだったのか?
とか、
多くの部員からなぜ自分が選ばれたのか?
とか、そんなことを聞いてみるといいと思うな~
先輩だって最初からうまくいったわけじゃないと思うし、
先輩は君が適任だ、と判断したから、任命したはずなんだよね
「役が人を作る」
という言葉もあるから、
今の苦労は、君が成長するために与えられた試練、、、ではなく「チャンス」だと思ってほしい!
誰かのせいにせず、自分に何ができるか?を考えてみよう!
君が引退する頃に、どう変わっているか?
楽しみにしているよ!
ケース② 恋人と別れた
Cさんは高校生になって初めての恋人ができました。
相手は同じクラスの同級生でしたが、
たまたま帰り道が同じだったこともあり、
何度か一緒に帰っているうちに惹かれあい、向こうから告白されました。
しかしいざ付き合ってみると、
LINEの返信は遅く、
デートの約束も「どこでもいい」ばかり。
「じゃあカラオケ」
と提案しても、
「カラオケはイヤだ」
と否定されることもしばしば。
テスト前には、
「テスト勉強に集中したい」
と言って、一切の連絡をしてくれなくなりました。
Cさんは帰りにスタバで一緒にテスト勉したかったのに…です。
そしてクラスでも何かよそよそしい雰囲気。
そのうち、
「向こうから告ってきたくせに」
「優柔不断で自分勝手」
「テスト前でも付き合ってるなら連絡は取り合うもの」
「もしかして他に好きな人いるの?」
と悶々と思う日が続いた末、自分から別れを告げました。
よく似たケースはたくさんありますね。

そっか、、、
もう別れちゃったんだね
ところで別れた今はどんな気持ち?
清々してるのなら、正しい選択をしたといえるね
しかしまだ悶々としてるなら、ちょっと後悔もあるのかな?
ま、両方の気持ちが入り混じって、まだ気持ちの整理がつかない頃かもしれないね
人ってね、
大恋愛の末に結婚した夫婦でも、血が繋がってる親子や兄弟でも、性格や価値観が同じでないことは、君もわかるだろ?
今回の経験で君には、
自分とは何かが違う”他人”と、いい人間関係を築くために必要なことは何か?
って宿題を課されたと思い、
その答えを見つけるためにこれからも生きていく
と思ってほしいな
僕はこの問いの答えは「愛」だと思っている
「(下に心を書くから)恋は下心」
「(真ん中に心を書くから)愛は真心」
なんて名言もあるけど、
恋と愛って何が違うんだろうか?
相手のせいにしたくなる前に、君なりの答えを探しながらこれからも力強く生きていってほしい!
と思ってるよ
ケース③ 行きたい大学に行けない
Dさんは母子家庭に育った一人っ子です。
高校3年になり真剣に進路を考えたとき、
ある大学に関心を覚えます。
さっそく母親に相談してみましたが、
「経済的に苦しいから、高卒で就職か自宅から通える短大まで」
と反対されました。
そして
「ごめんね」
と頭を下げてDさんに謝るのです。
「ちょっと待って。どうして私だけが大学には行けないの?」
「お母さんが離婚しちゃったからこうなったのに」
「謝って済む問題じゃない!私の人生かかってる」
「親として無責任」
そんな気持ちばかりで悶々となり、Dさんはすっかりやる気を失ってしまいました。
いわゆる「親ガチャ」ってやつですが、
貫雪先生は次のように答えます。

そっか、、、
高校卒業後の進路は、人生の中でも大きな選択のひとつだからね
正直どっちの立場も苦悩もよくわかるよ
さて、この現状をどう切り開いていくか?
は、難しい問題だけど、
僕的には「時間をかける」他ないと思うんだね
どういうことか?
というと、
お母さんにも君自身にも、まだできることがあると思うんだね
お母さんだって大切な子の将来を実りあるものにしたいと思ってるはずだし、
もちろんあなた自身もそうだよね
だから君は、夢実現のために「今後何ができるか」をよく考えて行動しなくちゃいけない
もちろんお母さんも様々な制約の中、どうすれば子どもの夢をかなえてやれるのか?をもっと勉強すべきなんだね。
そういう努力をお互いにしていくと、お母さんの欠点ばかりではない「違う景色」も見えてくるんじゃないかな?
って思うし、そのためには「時間」が必要なんだよ。
わからないことがあれば、いつでも相談に乗るからね!
ケース④ 先生が頑固で困る
Eさんはおしゃれに関心ある女子高生。
夏休みに思い切って髪を染めてみました。
両親は高校生になった娘の自主性を尊重してこれを容認しましたが、
2学期を前に、
「その髪は学校で指導されるから、黒く染め直して学校に行きなさい」
と言われ、仕方なく家で黒髪に戻しました。
2学期の始業式、校門に立っていた生徒指導の先生から、
「Eさんの髪色では校則違反になります。今日帰ったら黒染めをして明日見せに来るように」
と言われますが、
「先生、私黒染めしてきたんですよ」
「いや、その色では十分ではない」「複数の先生が不十分だと言っている」
「両親はこれでいいと言ってます」
「あなたの髪を外で見るとまだ明るすぎる」「ちゃんと美容室に行って白髪染めをしてもらいなさい」
と一切認めてくれません。
「学校のルールだからちゃんと黒染めして直したのに、どうして認めてくれないの?」
「私と同じくらいの人もいるのにどうして私にばかり言ってくんの?」
「親だってこれでいいと言ってるのに」
「これ以上黒染めしたら髪は痛むし、余計なお金もかかるじゃない!」
と指導に従う気は全くなく、
明日は学校を休もうとさえ思っています。
このケースは在職中よく経験しましたね(^^;

これ、僕もよく経験したよ(笑)
今考えると、
ホント小さいことを「鬼の首を取った」みたいに言ってた気もするんだけど、
学校の先生って実は
↓こんなことも考えて言ってるんだね
まず多くの人が集団生活を送る学校も含む「社会」では、ルールって不可欠なんだね
もし何の制約も決まりもない社会で各々の好き勝手が許されたら、そこがどうなっていくか?は想像に難くないだろう
だからなぜ学校には髪色のルールが存在するのか?
まずその理由を先生に確認する
そして納得できたらそれを守る
納得できなければ、もっとかみ砕いて教えてもらう
それでも納得できなければ、民主的な方法でルール改正に動いてもいい
ルールや価値観って、時代ごとにふさわしいスタイルがあるからね、、、
しかしここで一番やってはいけないことは、
感情的になって批判や反抗だけで終わってしまうことだ
少なくとも君は、学校のルールを知った上でこれを破り、
それを回復するために黒染めをしたが、認められなかったんだよね
この事実、
実は「責任」を果たした、とはいえないんだよ
なぜなら、黒染めすることが責任じゃなく、
黒染めして”結果”を出すことが責任だからなんだよ
そんな責任を果たした上で、おかしいことには「おかしい」と言う
その姿勢がこれから大人になる君には必要だと思うんだな
髪色って実はとても小さいことなんだけど、
その小さなことを疎かにせず、行動と結果で示すこと
厳しい言い方かもしれないが、
これから大人になる君が身に付けなくちゃいけない必要な器量だと思うよ
周りのせいにする人の特徴

みなさんの周囲を見渡した時、
周りのせいにする(愚痴や悪口など他人攻撃)の多い人もいれば、
一切他人の悪口を言わない人もいると思います。
そして悪口の多い人って、人間関係のトラブルも多いんですね、、、
私は時に「他人を悪く言わないね」と評されることもあるんですが、
それは自戒として思っているだけで、
実は心の中でモヤモヤしてることはよくあるし、
それがストレスになることも珍しくありません(-_-;)
では周りのせいにする人には、どんな特徴があるのでしょうか?
以下のサイトの解説がわかりやすいので、ここに引用させていただきます。
いかがですか?
何か心当たりがあれば、意識して改善したいですね。
最後に

自分の非は素直に反省すること
物事がうまくいかず、周りのせいにしたくなった時は、
一度自分の胸に手を当てて、
「本当に周りだけが悪いんだろうか?」
という自問自答をしてみましょう。
もし↑に挙げた特徴に当てはまるな~、と思った時は、
変に強がったり言い訳を考える前に、
素直に反省し、改善に努めましょう
反省とは、自分がより成長できるきっかけでもあるし、
仮に周囲の怒りを買っている場合でも、それを鎮めることができるからです。
以下関連記事に「反省すること」の大切さが書かれています。併せてご覧ください。
しかし無責任に謝るのは火に油
…とはいえ、その場を収めるために何でも「ごめんごめん」と謝るのは逆効果です。
「ごめんごめん」の多い人は、周りからもナメられますし、
人間関係で最も大切な「信用」を失います。
言うべき時には言いにくいこともしっかり言わなければいけないし、
反省すべき時は、素直に謝る。
そして言ってはいけない時は、沈黙を守る。
これ、意外に難しいんですが、
口は災いの元
って諺があるように、
一度発した言葉はリセットできないんですね。
まさに言葉は、
口から出た心
です。
誰かのせいにしたくなった時、
冷静に立ち止まって考えられる人になりたいものです。
そして笑顔を忘れず明るい毎日を過ごしたいですね。
コメント