【人事異動(転勤)】先生が定期的に学校を変わるのは「何故?」

学校生活
スポンサーリンク

いつもご覧いただき、ありがとうございます。
長く更新していませんでしたが、久々に新記事を公開します。

今回の記事は「先生の異動(転勤)」
年度終わりの3月、公立校では何人かの先生が入れ替わります。

みなさんもこれまでに、
大好きだった先生の異動にショックを受けた経験もあるんじゃないですか?

慣れ親しんだ先生にもっと教えてほしいのに、
「先生はなぜ私たちを置いて他校に行っちゃうの?」
「先生は私たちのことを嫌いになっちゃったの?」
という悲しい思いは、多くの生徒が味わったことがあると思います。

しかし公立校での人事異動(転勤)には必要な理由があります。
今回は「先生の異動」について、
その理由と必要性を述べ、さらに異動までの流れや生徒の心構えも書きます。
最後まで読んでいただけるとうれしいです。

当サイトおすすめ進路情報

おすすめ進路情報 (PR)

友達関係や先生など
人間関係
つまずいてしまった方へ
【WILL学園 中等部・高等部】
のご案内

特 長
通信制サポート校と
フリースクールが
一緒になった
新しいかたちの
学研のサポート校

学研WILL学園は、
通信制サポート校と
フリースクールが
一緒になった
全力支援の学園です。
「学校がキライ」
「合わない」「行けない」
という方が、
前向きに通えるようになり、
未来を思い描けるような

お手伝いをする学園です。

★1学年「1~10名」程度の小さな学園★
★自分のペースに合わせた勉強が可能★
★興味・関心にもとづき視野を拡げる体験も豊富★
★卒業資格や出席認定も取得可能★


資料請求・お問い合わせ・詳しい情報
↓↓こちらのHPより↓↓

人事異動(転勤)がある理由

生徒へのメリット

慣れ親しんだ先生の異動は、
生徒にはショックも大きく、
私自身も涙涙…で送り出された経験もあり、
複雑な気持ちになりますが、、、

しかし人事異動には目に見えないメリットもあるんですね。

それまで慣れ親しんだ先生の転勤により、
新しい先生を迎えることで、
最初はその先生の人柄やペースに戸惑い、
どうしても前任の先生と比較してしまうことが多いもの。

私も転勤後の学校で、
「前の先生の方がよかった」
と面と向かって言われ、ショックを受けたこともあります。

同時に前任校でも同じことが起きていて、
後任の先生の前で、
「貫雪先生がよかった」
なんて生徒は言っている。

これはつまり環境の変化に生徒たちが戸惑い葛藤している
ということで、時間が経つと次第に慣れていくもんです。
そして人が変われば、

同じ授業でも部活でも、
違った角度からモノを見たり考えたりするきっかけが与えられる

というのが最大のメリットなんだろうな、と私は思います。

「答えは一つじゃない」
という大人になれば至極当然の定理を学ぶ機会なんですね。

その上で
「自分はこうありたい」
と考えることが大切だと思います。

これはたくさんの方法論や価値観に触れることで身につく能力であり、
指導者が変わることをきっかけに考えることも可能です。

これまでの先生との別れは辛いものですが、
お世話になった先生に感謝するとともに、
新転任の先生とよい関係を築き、
互いの成長に期するよい機会になるといいですね。
文句ばっかり言ってないで、早く気持ちを切り替えることが必要です。

先生へのメリット_研究と修養のため

一方先生側の一番大きな理由がこれ。
究と
略して「研修」のためです。

研究とは「物事を深く追求・考察すること」
修養とは「人格を磨くこと」です。

教育法規の憲法的存在「教育基本法」にも、次のように書かれています。

第九条 法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その職責の遂行に努めなければならない。

とあり、このことから人事異動は、

多様な教育課題を持つ複数の学校を経験することで、
教員としての経験値やスキルを向上させるため

に行われるのです。

貫雪の経験

私自身は、在職中に3度の転勤を命じられ、
初任校を含め4校を経験しました。
その4校すべてが”違う教育課題”を持つ学校だったのです。
こちらの過去記事にも書きましたが、

初任校(進学校)から転任した2校目(困難校)は、まるで別世界。
これまでのやり方がすべて否定されるような感覚を覚えたものです。

「なんでこれまでのやり方がうまくいかないのか?」
と自信を失くす毎日でしたが、
少し慣れてきた頃から生徒への見方が変わりました。

「私以上に自信がないのは生徒たちなんだ」と。
学校を知れば知るほど、
幼少期から劣等感ばかりを背負わされてきた生徒ばかりだ、
という現実が見えてきて、
「この子たちに必要なのは自信をつけさせることだ」
と見方を変えてみたんですね。

当時私は生徒会の担当でしたが、
校則の改定や学園祭の改革案を生徒たちと考え、
生徒主体で改革を実行して行ったんですね。

それまでの生徒会は、
ほぼ先生の言いなりで、
ただの雑用係でした。
お互い「先生が引っ張らないと進まない」
という思い込みがあったからです。

しかし少しずつでも生徒主体に誘導すると、
意外に「できる」ってことがわかりましたし、
「できる」という手応えを掴んだ生徒は本当に強くなるんですね。

当時の生徒会メンバーも今や50歳手前の中年になりましたが、
今も付き合いがあるのは教師冥利に尽きる喜びです。

一方、生徒との別れが辛く、
本気で「転勤したくない!」と思う悲しい別れもありました。
春休みに部員全員が涙涙…で私を見送ってくれたことも、今では良き思い出です。

私はこれまで違う教育課題を抱える学校への異動をきっかけに、
これを克服するために自分を変えていったように思います。

つまり、

人事異動とは多様な教育課題に向き合うための研修を、常に怠らないために行われるのです。

ひとつの学校に長くいると、
その学校に合った自分のやり方を確立できるというメリットがある反面、
一方でこれを何年もただ繰り返すだけの先生もいらっしゃいます。
こうなると我々の教育活動はただの”作業”と化してしまう可能性もあるんですね。

これでは先生自身の成長は見込めないし、
成長を放棄した先生に教わる生徒は「不幸」だと思います。

教育活動には「お互いが成長できる環境」が必要不可欠なんですね。

異動(転勤)までの流れ

地域ごとに違うルールがある

公立の教職員は原則異動の対象になります。
では異動に至るまでの流れはどうなっているのか。

実は異動のシステムは、
管轄する教育委員会によって若干の違いがあります。

私の知るところでは、
離島の多い地域には、
「定年までに島しょ部での勤務を経験すること」
というルールがあったり、
東西や南北に長い地方では、
全域をいくつかのブロックに分け、
「定年までにその全てで勤務すること」
というルール。
また「一校には3年以上10年未満の勤務が原則」とか
「同一校〇年以上勤務者は、希望校とともに希望地域を申告する」
と定める地域もありました。
このように、地域の特性によって様々な決まりごとがあるようです。

異動希望を提出

しかし人事って非常にデリケートなので、
誰かの一存だけで決まるものではありません。
必ず事前に「異動希望」を聞かれるんですね。

調査は、
異動希望の有無に始まり、
希望ありなら、希望校や理由などを書いて提出します。

もちろん「異動希望なし」でも、転勤を命じられるケースはあります。
職場結婚や同一校長年勤務の場合などです。

特に職場結婚の場合は、どちらかは必ず転勤するし、
親の介護が必要だからもう少し近くに異動したい、等の家庭事情も大きい。
どうしても行きたい学校があれば、副申書などを付け、
異動先で目指す教育活動への思いや意気込みをプレゼンされる方までいらっしゃいます。

とにかく人事の大原則は「適材適所」
全ての先生が、自分を最も活かせる職場で勤めるのが理想なんですね。
その理想を実現するためにも、希望は毎年提出することになっているのです。

ヒアリングと具申

異動希望を提出したら、
特に異動希望ありの先生に「ヒアリング」が実施されます。

校内で人事権があるのは校長だけ・・・・なので、
校長が自校の将来像に鑑み、各先生の希望や適性等を確認するためのヒアリングを行います。

ヒアリング後は各校長がこれをまとめ、
教育委員会に「具申」します。

具申とは、
「この先生の希望はかなり強い」
(本人または家族が)病気がちなので、自宅近くに転勤させた方がよい」
「この先生は本校には欠かせない存在だから、留任させたい」

…などなど。

教育委員会はこの具申を元に作業を進めますが、
これは完全隠密裏に行われるので、その実態は私も全くわかりませんし、
具申した校長ですら蓋を開けるまでわからないそうです。

内示

そして3月上~中旬ごろ、各校長宛に異動の内示が出ます。

校長は異動の決まった先生を一人ずつ校長室に呼び、
「○○先生、△△高校に転勤が決まりました」
と申し渡されます。

内示日の職員室は、
みんなワクワク~ソワソワ~!

誰かが呼ばれるたびに歓声が上がったり、
校長室から戻った先生が、がっくり肩を落としていることも、、、
異動は必ずしも希望通りにいかないことも多いんですね。

異動する先生は、引っ越しの準備や残務処理で急に忙しくなります。
(でも生徒に気付かれてはいけない💦)
3月の終業式で初めて生徒に公表され、その場で離任式。
春休み中に業務の引き継ぎや引っ越しをし、
ネットや新聞で公表され、
4月1日には転任先の校長室で辞令を受け、職員会議で紹介されている、
という流れですね。

その翌日にはいきなり部活に出てる先生だっていらっしゃるんですよ~

まとめ_私立校にはない異動のシステム

この人事異動というシステムは、
原則公立校だけのものであり、私立にはありません。

これは公務員という「自治体に採用された」教職員の身分によるもので、
私立校では「その学校法人に採用された」という立場の違いがあるからです。

私自身はこの違いにそれぞれ一長一短がある、と思っていて、
一概にどちらがいい、と断じることはできません。

私立には何十年も勤める一筋の先生がたくさんいらっしゃり、
その先生たちが学校の歴史そのものである一方で、
新しい風や価値観が入りにくく、旧態依然とした教育活動が行われているケースもありますが、
一方で部活や教科指導でカリスマ的指導者が多いのは私立の方ですよね。

また教員同士の人間関係も固定化してしまうので、一度こじれると大変です。

さらに生徒にとって私立の教育方針が合わなければ、これは酷というもの。
公立のような適度な循環があってこそ、多様な価値観に触れられる、というメリットもあるんですね。

結局どっちがいいか?ではなく、
自分に最も合った方向性を模索するために
「どんな環境を望むか?」
というスタンスだけは崩さないようお願いします。

今回は教員の人事異動について、私の知るところを記しました。
先生に限らず、一般にも転勤の制度を持つ企業はたくさんあります。
もちろん企業の転勤も、
配属の適材適所や社員のスキルアップ、
さらに不正(業者との癒着や横領等)防止のためにありますが、
いずれも長い目で教職員や社員を育成するためのシステムです。

3月に悲しい別れを経験したみなさんは、
お世話になった先生に感謝するとともに、
4月からの新しい出会いにお互いの成長を期待して、
前を向いて進んでいきましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました