【弱み】を見せることで信頼関係は生まれる_「助けて」と言える素直さを

人間関係
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いつもご覧いただき、ありがとうございます。

今日の話は、誰もが持つ「弱さ」や「悩み」にどう向き合うか?
という内容です。

タイトルでは「弱みを見せる」とありますが、
もちろん弱みは誰にでも見せるものではありません。
自分の裸を見せるようで、どうしても抵抗があるんですね。

しかし誰にも見せられないのか?
特定の誰かになら見せられるのか?
で、あなたの生活は大きく変わります。

本稿では弱みを見せることでなぜ信頼関係が生まれるのか?
ということや、
弱みや悩みをどう解決するのが理想か?
ということに私なりの考えを書きます。

また、本当に強い人とはどんな人か?
ということについても貫雪の私見を述べます。
決して「弱く見られないために強がる」人ではないこと、
どうすれば強い人になれるか、ということにも言及します。

最後まで読んでいただけるとうれしいです。

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誰もが弱さや悩みを持っている

人間は老若男女問わず、誰もが弱さや悩みを抱えています。

SNSには他人のリア充ぶりばかりが目立つけど、
現実はそれがずっと続く、なんてことはあり得ないんですね。

仏教では「生老病死」といって、生きている以上絶対に避けられない運命に悩みますし、
誰もが自分の思い通りに生きられないのが常です。

また人の欲求には上限がありません。
たとえ一億円の貯金があっても「まだ欲しい」と思うのが人間だといわれます。
お金以外でも欲を言い出したらキリがなく、
満たされない悩みが尽きることは絶対にありません。

そして多くはこれを一人抱え、周囲には見せずに生きているのが現実です。

しかし人生はそんな辛いことばかりではなく、時には楽しいこと、充実したこともあって、
だからこそ私たちはバランスがとれてるんですね。
SNSにリア充ぶりを上げるのも、
その一方で満たされない自分がいるからこその行為だといえるのかもしれません。

悩みを言い合える関係

そんな”弱さ”や”悩み”を持った者同士で生活する場が「社会」です。
人は誰もが他人より上位に立ちたいという欲やプライドを持っているし、
「迷惑になるかな?」とも思うので、
それ(弱み)を表に出すことは少ないんですね。

しかしこれを自分だけで溜め込んでいると、
いずれ自分が壊れてしまいます。

テストが終わった瞬間に
「終わったーーー!!」
と溜め込んだ感情を吐き出すように、
溜め込んだ悩みや辛さを吐き出せる(聞いてもらえる)関係を構築しましょう。

またそんな友だちの気持ちを聞いてあげられる人でもありたいですね。

人に悩みを聞いてもらったり、聞いてあげたりしてわかることは、

みんな同じなんだ

ということと、

そんな中で、みんながんばって生きている

ということです。
そして、

この人のように自分もがんばろう
これからもお互いの力になる存在でいたい

と、前を向けるんですね。

こんな関係を築くには、
お互いの強さばかりではない「弱さ」を共有することで、
より深い人間関係を築くことができるのです。

以下過去記事には、私自身の経験を書いています。
併せてご覧いただけるとうれしいです。

のぞましい解消法

まず、
自分の弱さに向かい合うため、ここでは手掛かりとなる情報をお伝えします。

人は悩みや不満を解消するためにどんな行動に出るか?
という点に心理学的な視点からの学説です。

こういう知識があると、
自己分析に活用でき、
よりよい解消法や行動を自身で模索することができそうですね。

フロイトの防衛機制

心理学者のフロイト親子によって体系化された防衛機制について説明します。

防衛機制とは、
ありのままを受け止めてしまえば、
自分が壊れてしまいそうな時、
それを防衛するため無意識に働くメカニズムのことで、
以下のような行動があります。

あなたにも心当たりはありませんか?

防衛機制意味行動の例
抑圧
(意識的に忘れようとするのは「抑制」といって別の意味)
不快な体験や考えを無意識で抑え込み忘れようとすること
虐待を受けた体験を(無意識で)忘れてしまう
昇華社会的には認められない強い感情や欲求を、別の形に置き換えること失恋して部活や勉強をがんばる
置換特定の人やモノへの感情表現が難しい場合、別の人や物に置き換えること学校での不満を、お母さんにぶつける
逃避面倒なことに向き合う現実を避け、別のことに目を向ける学校に行きたくない時に熱を出す
退行未熟な自分に戻り、不安を解消しようとすること弟や妹が産まれ、指しゃぶりが復活する
反動形成抑圧された感情を、正反対の傾向となって行動に現れること好きな子にいじわるしてしまう
合理化満たされないことに都合のよい理由をつけて正当化すること彼女にフラれたのは、私の魅力がわからないからだ、と決めつける
同一化自分の理想とする人の真似をすること好きな有名人の口癖やファッションを真似る
投影(投射)自分が受け入れたくない感情を、他人のものだと思うこと私はAさんが嫌い→この感情を認めたくないため→Aさんは私を嫌っている、と思う
隔離自分の受け入れがたい行動に基づく事実や感情を意識しないこと動物愛好家が肉を食べる
否認認めたくない現実などを無意識でなかったことにしてしまうこと私はアル中ではない→医者が間違っている
打ち消し不安や罪悪感を生じさせた行為をやり直したり、反対の行動をとること浮気をした罪悪感から恋人に優しくする

以上が防衛機制ですが、
「なるほど」と思うこともあるはずです。
しかし、度が過ぎると病的な防衛機制もあるので注意が必要です。

辛い時ほど”素直”になる

そして誰もが、弱い自分を周囲には見せたくないものです。
一歩間違えば、いじめの標的になるかもしれないし、何よりプライドがあります。
だから意固地になりやすいのです。

しかしこれまでに書いたとおり、人はそれぞれに他人には言えない何かを抱えているものです。
本当に心許せる友人とその辛さを共有したり、
それが難しければ、家族や先輩、信頼できる先生やカウンセラー…
など、あなたの見方になってくれる人はたくさんいます。

フロイトの防御規制は「自分がどう反応するか」という視点ですが、
もっと素直になって、
辛いときは「辛い」と吐き出せる場を持つことが、とても大切です。

辛い時に「助けて」と言えるのが”自立”だ
と説く人もいます。
何でも一人で解決しようとするのは自立ではなく「孤立」だ
とも言われます。

最終的に解消(解決)するのは”あなた自身”

しかし自分の弱みを誰かに吐露したところで、
これを解決するのは、あなた自身しかいません。

「私の悩みを親身に聞いてくれるけど、何もしてくれない」
…なんて思ってはいけませんよ!

悩みを解消するのは結局あなた自身です。
他人に相談するのは、安心と自分で前に進む勇気を得るためです。

そんな意味で、最も理想的な克服法は、フロイトの言う

昇華
(社会的には認められない強い感情や欲求を、別の形に置き換えること)
行動の例:失恋して部活や勉強をがんばる

ですね。

失恋なんて誰もが一度や二度は経験することです。
しかしそれで落ち込みガタガタになる人と、この経験をバネにがんばれる人、
この違いは、そんな勇気があるか?ないか?だけなんですね。

前に進む”勇気”は、誰かから貰えることがほとんどです。
大谷選手の活躍を見て「あんなふうになりたい」と憧れたり、
一冊の本を読んで前向きになれたりもします。

友だちや先生の一言で変わることもあるし、
好きな人のために「がんばろう!」と思うこともあります。

きっかけは他人でも、変わるのは自分以外にはありません。

「自分で乗り越えた」という経験が生きる財産になる

そして、
よくいわれる「生きる力」とは、
そんな弱さや悩みを、

自分の力で乗り越えた経験

からつくものです。

悩みとは「自分の人生の課題」ですから、
周りから勇気をもらい、
最終的には自力で解決することがとても重要なのです。

だから過保護に育て過ぎてはいけないのです。

人の強さとは

強さを装うな

私が過去に勤務した高校は、髪の加工を禁止していましたが、
クラスでいつも指導される男子生徒がいたんですね。

彼はいくら指導されても黒染めに応じず、
反抗的で手のかかる生徒でしたが、
ある日問題行動を起こして家庭謹慎になっちゃったんですね。

謹慎中家庭訪問をした私は、
「なぜいつも茶髪なの?」
と反抗覚悟で聞いてみたところ、

「強そうに見えるから」

ポツリ言うんですね。

ちょっと意外な回答にビックリしてしまいました(;’∀’)
「おしゃれ」とか「かっこいい」という答えを期待してたからです。

確かに街を歩いてて、茶髪の兄ちゃんから絡まれたら
コワい…です。

しかし人の強さって茶髪にして誇示するものでしょうか?

私はそうは思いませんし、
逆に弱い自分にフタをして強さを装ってるだけにしか見えないです。

そんな例は茶髪以外にもたくさんあって、

ネット上の誹謗中傷 → 匿名で好き勝手無責任なことを言うな!
改造バイクで暴走 → それ以外の発散方法はないのか?
いじめ → 自分の弱さを誤魔化すために、他人をいじめて強くなった気分になる行為

…など挙げればキリがなく、
これらはすべてそのやり方に問題があるため、
社会では受け入れられません。

自分の弱さをこんな形で誤魔化すのではなく、
素直に助けを求める謙虚さを持ち合わせる人を、目指してほしいと思います。

強さは自信

では本当の強さとは何か?というと、
それは、

自信と自己肯定感

を持った人です。
決して

ひとり孤独に我慢すること

ではないと私は思います。

自信や自己肯定感は勝手に芽生えるものではなく、
行動・継続の上につくものであり、
その行動・継続を支えるのは、周囲の理解と支え以外にはありません。

先に書いたように、辛い時は他人との交流で勇気をもらい、
前に進み続けることで身につけた実力が、その人の自信と自己肯定感になります。
決して一人孤独に我慢することではありません。

こうなると人は、周囲の評価よりも自分が納得できたか?という点に関心が移るので、
ライバルは常に「過去の自分」となり、他人と比べないようになるのです。

親の強さを知る

強さを語る上でのもうひとつは、
「親の強さ」について考えてほしいですね。

特に母親は、あなたを身籠ってから命がけの出産を経て、
これまで大切に育ててくれた存在です。

それまであなたのために、どれだけの時間と労力とお金を使い、
またどれだけあなたのために”頭を下げてきたか”をいま一度考えてほしいですね。

こんな深い愛情を持ち継続することは「強さ」以外の何物でもありません。

高校生の今、そんな親の強さと愛情を再認識し、
感謝の気持ちを忘れず前に進んでください。

最後に_弱さを共有できる環境とは?

しんどい場面に身を置く

これは勉強も部活も、大人になって仕事をする時にも共通することですが、
しんどい環境に身を置くことです。

受験や部活は”楽しい”ことばかりではない自分自身との闘いですが、
そんな環境に身を置くとどうなるか?
というと、
同じ環境でがんばる仲間に刺激を受けるんですね。

「みんながんばってるから自分も!」
と思えます。

さらに同じ立場で今の気持ちを共有できる仲間の存在が、
前に進む勇気を与えてくれることでしょう。

誰かに支えられている実感をもつ

もうひとつ忘れていけないのは、

誰かに支えられている

ことに感謝をすること。

少子高齢化の現代は、
特に子育て政策に様々なフォローがありますが、
それ以前にもがんばっている若い人をどんどん応援するシステムはたくさんあります。
奨学金はその代表的なものですし、その他様々な社会全体でもその意識は高いですね。

みなさんからすれば「当たり前」かもしれませんが、
「当たり前って実は当たり前ではありません」からね。
これ、肝に銘じてください。
またこのことについた過去記事もあるので併せてご覧ください。

人は一人では弱い存在だからこそ、皆それぞれに支え合わなければ生きていけません。
お互いに弱さを共有し支え合いながら強くなっていきます。

今の環境と周囲の当たり前に感謝する気持ちを忘れなければ、
豊かな信頼関係に恵まれた充実の毎日を送ることができるでしょう。
そんな中であなたの力を存分に発揮してください。

人は幸せになるために生きているのですから。

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