いつもご覧いただき、ありがとうございます。
ここは高校生向けに書く、充実の高校生活を送るためのブログですが、
今回は、4月から高校生になる中3生向けに記事を執筆しようと思います。
入試前後のバタバタと行事が続く3月の過ごし方や、入学後の忙しい毎日を乗り切るために記事を書いていきます。
少しでも新入生に役立つ内容であればうれしいです。
さて高校入試も近づいてきました。
今は体調管理とともに、緊張感もピークだと思いますが、
今日は高校入試について、書ける範囲で情報提供します。
また推薦等ですでに進路が決まっている人にも、来週以降は合格後にやることを書いていきます。
今回は高校入試当日の内容について書きますが、もちろん入試は機密事項の塊ですから、ここでは書けないこともたくさんあります。
だから時にわかりにくい内容になるかもしれませんが、その点はご容赦くださいね。
どうしてもわからないところがあれば、お問い合わせ欄から聞いていただけるとお答えできる範囲でお答えしますね。
また中学と高校の違いを書いた過去記事も併せてご覧ください。
前置きが長くなりました(;’∀’)
ここからが記事本編です。
最後まで読んでいただけるとうれしいです。
なお、本記事は2023年2月28日公開のリライト版になります。
入試は「公平」にこだわって行われる
進行は秒単位で
入試は人の人生を左右する大きなイベントです。
私も30回以上の入試に関わりましたが、何回やっても緊張の連続で「絶対にミスは許されない」んですね。
まず入試は、日程や時間が厳密に決められています。
3月〇日△曜日、校舎開錠〇時〇分、諸注意〇時○分~というように、すべての進行が決められ、これを秒単位で進行するため、先生方は入試当日の朝、電波時計を使って放送室の時計や自分の時計の時間を合わせます。
当然ですが、入試会場の時計は取り外します。
試験中に時計が止まったり狂ったりしたら、それだけで不公平になるからです。
チャイムが鳴って○秒後に説明を始める…とか、
各教室の音量、カーテンの開閉、ストーブの着火消火時間まで統一します。
それくらい公平に進行されるのが入試です。
厳重な情報管理
入試でトップシークレットなのは、
入試問題は誰がいつどこで作っているのか?
またどこで印刷し、試験会場に運ばれるか?
ということ?ですが、これは私にもわからないことが多く、仮に知っていることでも絶対に他言できません。
少なくとも入試は「教科書」にあることしか出題されませんから、受験生のみなさんは、ここを外さないようにしてくださいね。
入試後に問題や解答(配点)は公開でも、細かな採点基準は非公開ですね。
特に近年は記述式の解答が多くなりましたから、これをどう採点し部分点をどう付けるかに細かな基準があります。
入試の採点業務については、次回に書ける範囲で書きますね。
採点後は、入力作業や判定資料の作成、さらに合格発表後の連絡や準備…など、膨大な業務が待っているのですが、このすべてがマニュアル化されていて、公平かつ絶対に間違いがないように進めていくのが入試業務です。
また家族に受験生がいる先生は、受験生や入試問題に接しない業務に固定されます。
私も終日放送室に缶詰状態で、時計とにらめっこしながらチャイムや放送を担当した時もありました(^^;
高校入試に臨む心構え
さて、まもなく一般入試ですが、多くは中学入試や、2月の私立とか前期選抜を受けているはずなので、全くの「初めて」という人は少ないと思います。
しかし人生の分岐点となる試験や面接は、何回やっても緊張するものです。
今日は、私が見た受験生の失敗から、入試当日の心構えをお伝えしましょう。
(ちなみに高校入試では「受験」ではなく「受検(検査を受ける)」と書きますが、ここでは便宜上「受験」で統一しますね)
持ち物は複数回のチェックを
入試に持参するものは必ず複数回チェックしましょう。
具体的には、
- 筆記用具は予備も含め十分な量を
試験中にシャーペンが壊れたり、シャー芯が切れてもフォローできません。
できれば鉛筆複数本(可能なら鉛筆削りも)を持参しましょう。
持ち込めないものが指定されている場合は、そちらも要チェックを。 - 筆記用具等に英単語等の標記があると会場に持ち込めない
定規や鉛筆に書いてあると当日使えなくなることもあります。(MITSUBISHI等の商標は大丈夫です)
定規に「角度の目盛り」があると持ち込めません。
消しゴムのカバーや鉛筆のキャップは外しておきましょう。 - 時計は翻訳や計算機能のあるものは不可
絶対にアラームや操作音が鳴らないようにセットしておいてください。
デジタル時計より、針時計の方が残り時間がわかりやすいです。
スマホは持ち込むだけで「失格」になります(電源OFFで控室に置いておくこと)。 - 時計は時間を正確に合わせておく
入試は秒単位で進行します。
テレビの時報で合わせたり、可能なら電波時計が望ましいです。 - お弁当やお茶を忘れず
入試当日は学食や売店は原則お休みです。
また昼休み校外に買い物に出ることもできません。
水分補給のための水筒と、お弁当は消化のいい食材がベター。
花粉症やお腹を壊しやすい人は「薬」もお忘れなく(持ってるだけでお守りになります)。 - ティッシュは箱(袋)から出して持ち込む
花粉症の人はティッシュの持ち込みOKですが、中身だけに限ります。
ハンドタオルの持ち込みを認めている所もあります(必ずチェックを受ける)。 - 履きやすい靴で
入試会場まで遠い場合もあります。履き慣れた靴(上履きも)で行きましょう。 - その他必要なもの
受験票を忘れる受験生が稀にいます。受験票は本人確認ができたら再発行も可能です。
参考書等は控室までなら持ち込めますが、最小限にしましょう。(重すぎて疲れる)
私が見た受験生の失敗
信じられない内容もありますが、以下すべて「実話」です。
ホント入試は何が起きるかわかりません(;’∀’)
- 早く着きすぎて校舎入れずトイレ我慢できない
校舎開錠より1時間以上早く来て、待ってる途中でトイレが限界になった受験生がいた(;’∀’)→特例でトイレだけは認めましたけど…
電車の遅延を心配したり本人の気合いはわかりますが、まだ朝は寒い時期。校舎開錠直前に着くのがベストだよ。(電車等の遅延には別室受験等の救済措置があります) - よく似た名の他校に行ってしまった
○○西高校に行くはずが、○○東高校に行ってしまった(;’∀’)
試験会場に入って「自分の受験番号がない」と大騒ぎになって、電話がかかってきたwww
事前に調べとけよ! - 道に迷った
ギリギリで来て、途中道に迷って遅刻www
他の受験生が来る時間に合わせたら、その集団に付いてくるだけでよかったのに、、、 - 受験票を忘れた
当日中学の先生がいたからその場で本人確認ができ、無事再発行ができました(;´∀`) - 上履きを忘れた
仕方がないので来客用のスリッパを貸してあげた
学力検査
試験の注意や、持ち物確認が終われば、5教科の学力検査です。
入試問題は検査時間の〇分前に開封し、教科主任が問題に目を通します。
ここで万一問題のミスが発見されると、県内の全校にすぐ問題訂正の連絡が回る仕組みです。
受験時以外、受験生は控室にいて、決められたチャイムで移動、決められたチャイムで入室、試験開始まで
シ~~~~~~ン
と開始を待ちます。
試験監督も受験生も一切何も話さず、沈黙の時間が過ぎ、、、
開始のチャイムとともに”戦闘開始”
鉛筆の走る音に教室が包まれます。
ちなみに入試の答案に氏名は書きません。
受験番号のみ記入します。
書き忘れたり、書き間違えないよう気をつけてください。
英語ではヒアリングテストがあり、その間は物音ひとつ立てないよう監督にも気を配ります。
ヒアリング中に近くをピ-ポーピーポー救急車なんて通ったらホント冷や汗ものです(;’∀’)
終了のチャイムとともに鉛筆を置き、問題用紙と解答用紙を裏向けて退室。
入試では問題用紙も持ち帰ることはできません。
そしてこれを5教科繰り返します。
最後の方になると受験生にも疲れの色が見えます。
ずーーっと緊張しっぱなしですからね(;´∀`)
5教科すべてが終わると、ようやく受験生にも笑みが戻ります。
お疲れさまでした。
最後に、合格発表や新入生オリエンテーションの連絡を聞いて解散です。
まとめ_入試は何より体調管理が大切
インフルエンザに罹った受験生の話
コロナ禍後の入試を私は知らないのですが、高校入試では交通障害や発熱者対応の特別室が設営されます。
入試当日にインフルエンザなんかに罹患したら、本当に可哀そうです。
もちろん特別室を使うケースはほとんどありませんが、私は過去にその監督に当たったことがあります(;’∀’)
保健室横の面談室(かなり狭い)で、1時間ほど側にいるのは、もう罰ゲームの感覚です。
受験生はずーーっとコンコンコンコン…咳が止まらなくて…(;’∀’)
本当にしんどそう…
私もいくらマスクしてるとはいえ「ヤバい!」…「ヤバい!」…と冷や汗止まらず、、、
ホント身体を張った監督でした。
幸いその後私に熱が出ることはなく、またその受験生も無事合格できたので、結果オーライだったんですが、奇しくも彼女は私が顧問する部活に入ってきたのです。
実は彼女はその1年半前、中学の総合学習で高校見学に来た生徒でした。
その時に部活見学にも参加し「ぜひここに入学して部活やりたい」と言ってくれたので、
「高校で待ってるから勉強がんばってね」と言葉を交わした生徒だったのです。
もちろん試験中にそんなことはすっかり忘れていましたが、受験票の名前を見て「どこかで聞いたことある名前だな…??」(珍しい読み方だったので)とぼんやり思っていたのは事実です。
部活で再会して、
「もしかして入試の日はインフルエンザだった?」
と聞いたら、
「はい、、、なんで知ってるんですか?」
「いや、数学の監督は僕だったんだよ」
「えーーー‼」
「私あの日は死にそうで、、、監督の先生なんてまるで覚えてないんです、、、」
…とそんなやりとりをして、
「もしかして○○さんは中2の時高校見学に来てくれた子??」
とさらに質問したら、
「はい!」
「えーーー覚えててくださったんですかーーー」
「私ここに入りたくて、、、ずーーーっと先生の言葉胸にがんばってきたんですよーー!」
「へぇ~~!そうだったんだ~」
「入試はインフルエンザになっちゃったけど、合格できてよかったね(^^♪」
ってやりとりをしました。
彼女は3年間部活をがんばって、卒業後は看護師の道に進みました。
人生の分岐点となる入試本番にインフルエンザに罹った彼女は、体調管理の大事さを身をもって経験したことと、部活で培ったがんばりが、きっと今の仕事にいい影響を与えている、と信じたいですね。
話はかなり脱線しました(;´∀`)
とにかく入試本番に体調崩すのはかなりもったいない話です。
くれぐれも体調管理には万全で臨み、実力を100%発揮できる入試本番を迎えてほしいと願います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は入試の採点をテーマにお話をする予定です。
ではでは、、、また次回、、、
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