【履修】【修得】_その意味と、進級・卒業の要件について解説

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今日は高校の進級や卒業に関わる「履修」「修得」のことを書きます。

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履修とは

高校は義務教育ではないので、進級や卒業には基準があります。
ここでややこしいのが「履修」と「修得」というよく似た言葉の違いです。

まず、履修というのは、

「決められた授業時数に出席すること」

です。

つまり、いくら提出物が完璧で、テストが満点でも、出席時数が足りなければ「履修」は認められません。

「決められた授業時数」というのは、学校により多少の違いはありますが、
大体「年間授業時数の2/3または7割以上の出席」あたりを認定ラインにしている学校が多く、
例を挙げると、年間授業時数が100時間だった場合、30~33時間以上の欠課時数があれば、
履修が認められない、という計算になります。

履修の条件は、年間授業時数以外の基準を設けている学校もあるので、注意が必要です。

また、科目には「必履修科目」というのがが決められており、これらは必ず高校で授業があります。

芸術・家庭は○印いずれか1科目の履修で大丈夫

履修は、学校ごとに詳細な「内規」があって、とても厳格に運用されています。
さらに、授業の出席条件にも細かな規定があって、
「授業に〇分不在なら欠課扱い」とか「通学時の電車等が遅延した時の扱い」まで決まっているのです。

修得とは

修得、というのは、

「単位を認定されること」

です。
「単位」については、さらに下で説明します。

修得は、履修ができていることが前提で、
履修が出来ていて、かつ、テストや提出物等の成績が単位の認定にふさわしい、と
認定されて初めて認められます。

単位修得は、教科会議→職員会議を経て、最終的に校長が認定します。

高校で重要となる進級や卒業の要件は、これも学校によりますが、修得単位の合計や、未修得単位の科目数などで細かな規定が決まっているのです。

文部科学省の規定では、3年以上の在籍で74単位以上修得すると卒業認定できる・・・、となっていますが、これよりも各校の内規が重視され、仮に内規で80単位とあった場合、79単位では卒業が認められません。これは裁判をしても負けます。

多くの高校は、

進級の要件は「全履修」かつ「未修得が〇科目以内」とか「〇単位以内」
卒業の要件は「全履修・全修得」

を条件にする所が多いようです。

ただ現実は、単位不認定でも「追認考査」を行って、最終的には修得を認めるケースもありますが、運用は学校により差があるのが現実です。

心配な方は、在籍校に問い合わせることをお勧めします。

単位とは

高校や大学では授業の修得で「単位」を得ます。
単位とは、

「1週間に開講する授業時間数」

のことで、
例えば、時間割に体育が週3時間あれば、その年度に体育を修得したら「3単位」認定されたことになります。

授業は基本1日6時間あって、月~金までの週5日あるわけですから、
1年間で修得できる単位は

6×5=30単位

これが3年間あるから、在学中に修得する単位は30×3=90単位となります。

ただし、高校によっては1日6時間以上の授業が行われる場合もあるため、
最終的には100単位前後修得する学校もありますが、この流れには一定の歯止めがかかる見通しもあります。

不登校や長欠の人へ

不登校や長欠で長く休みが続いている人は、
何よりも進級や卒業ができるか?
という点が気になるところです。

しかし、こういったケースを想定して、
各学校の進級卒業規定(内規)には細かな規定や救済措置が定められています。

これは、

登校できない正当な理由があるか?
進級や卒業が該当生徒にとってプラスになるか?
校内の特別規定に該当するか?

…等の状況を、個々に判断して、最終的に校長がその扱いを判断します。

ですから、「欠席多いからダメだ」と簡単に諦めず、
担任や保健室の先生に相談してみることをお勧めします。
以下関連記事も併せてご覧ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではでは、、、

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