【評定平均】高3の1学期は超重要!_推薦や予約奨学金、就職を考えている人に

進路
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いつもご覧いただき、ありがとうございます。

今日のテーマは【評定平均値】
特に高3生向けに特化した内容で記事を執筆しようと思います。

評定平均値とは、高校3年間の学業成績の平均を数値化したもので、
推薦入試や就職、さらに予約奨学金申請の際にこの数字が重視されます。

中学校ではこれを「内申点」といい、9教科内申の合計点が高校入試の際に「持ち点」となり、当日の学力検査点とともに合否判定の資料になります。

また大学に行っても学業成績の平均点が出て、研究室の配属や就職選考に使われる数字(GPAといいます)がありますが、どれも同じものだと考えていいでしょう。

高校3年間の、、、といっても、入試や予約奨学金は現状夏~秋にかけて行われるので、
高3生の調査書に載る評定平均値は、学年末を待たない1学期末で確定することになるのです。

だから高3生で評定平均が必要な人は、とにかくこの1学期が勝負です!
今日の記事では、評定平均値の概要とその算出方法等を書きます。
これを読めば高3の1学期が最重要だと理解できるはず。
迫る中間考査と期末考査を全力で乗り切りましょう。

最後まで読んでいただけるとうれしいです。

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評定平均値を決める最重要考査

評定平均値とは?

評定平均値とは、高校3年間の教科成績(5段階)の平均値のことです。現実的には1.8~5.0あたりに納まる数字で、進学や就職の出願時に、必ず提出を求められる「調査書」(中学では内申書)に記載される数字です。

画像引用元:みんなの進路指導室より引用

調査書は、A4の大きさで、表裏に、高校時代の情報がびっしりと書かれた書類です。
その表面右下にあるのところ「全体の学習成績の状況」欄に書かれる数字が、評定平均値になります。

評定平均値の算出方法

おそらく多くの高校では、毎学期末に出る通知表に記載される成績は”10段階評価”です。
…ですが評定平均値は、それとは別に”5段階評定”でつけられた成績が使用されます。
5段階評定は、高1と高2の学年末と、高3の毎学期末に出される成績です。

総合選抜(AO)や推薦入試の多くは、高3の2学期に実施されることが多いので、
これに出願する場合、評定平均値は、

(高1の評定合計 + 高2の評定合計 + 高3の1学期の評定合計) ÷ 全科目数 = 評定平均値

という計算式で算出されます(小数点第2位以下は四捨五入)。

またその数字とともに、A~Eまで5段階の学習成績概評が、

画像引用元:みんなの進路指導室より引用

と決まっています。
推薦入試の出願資格に「A以上」などと書かれてあれば、この段階のことを指しているとご理解ください。

高3_1学期末考査が最重要なわけ

(高1の評定合計 + 高2の評定合計 + 高3の1学期の評定合計) ÷ 全科目数 = 評定平均値

これは上の計算式を見ればすぐにわかりますが、
高1と高2の成績が、1年間トータルの評定なのに対し、
高3の成績は、1学期分だけを使って計算式に当てはめるわけですから、
そのウエイトが非常に高いわけです。

これまで2年間、それなりの成績で来ても、この1学期でこけたら、評定は下がってしまいますから、
高3の1学期はとても重要になってくるのです。

評定平均値はどう使われるか?

評定平均値は、特に学校推薦入試で合否に関わる数字です。
それ以外には、就職の校内選考や予約奨学金申請時に有利となることがあります。
以下、簡単に説明しましょう。

1つ目は出願条件

特に指定校推薦では、出願の条件に「評定4.0以上」とか「B以上」と決まっているところがあります。
また国公立大学の推薦入試には出願条件に評定の基準がある場合がほとんどです。
推薦入試は「高校時代の実績を武器」に自分をアピールする入試だからです。
(ちなみに総合選抜(AO)は「入学後の意欲」をアピールする入試なので、評定にこだわらない場合が多い)

2つ目は合否判定に

学校推薦入試は、入試科目が少ない代わりに、評定平均値を点数化して合否判定する学校もあります。
例えば、英語(100)+小論文(50)+評定(50)という判定基準があれば、評定点として(評定平均値×10)点が合否判定に使用される、という意味です。
これは入試を受ける前から「差がついている」ことを意味します。

3つ目は学校斡旋就職や指定校推薦の校内選考に

学校斡旋就職や指定校推薦など、一校から推薦できる人数に制限があり、かつその制限を超える志願者がある場合は、校内で選考を行って推薦する生徒を絞ります。

校内選考は、もちろん評定の数字だけで決めるわけではありません。
遅刻や欠席数など日頃の生活態度も大きなウエイトを占めますが、中でも評定を最優先に考えるケースが多かったように思います。

4つ目は日本学生支援機構予約奨学金の第1種奨学金申請に

進学後の予約奨学金を申請する2学期に、
有利子の2種か無利子の1種か?
あなたの評定でどちらに申請できるかが決まることもあります。

同じ借りるなら無利子で借りたいものですが、それには以下の条件があります。
これは日本学生支援機構(JASSO)ホームページからの引用です。(アンダーラインは貫雪)

大学・短期大学・専修学校(専門課程)へ進学予定の方の学力基準

次の(1)または(2)のいずれかひとつに該当すること。

(1)高等学校等における申込時までの全履修科目の評定平均値が、5段階評価で3.5以上であること。
ただし、上記の基準を満たさない場合であっても、次のア~ウのいずれかに該当し、かつ、将来社会で自立し、及び活躍する目標をもって進学しようとする大学等における学修意欲(※1)がある者として学校から推薦されれば、第一種奨学金の学力基準を満たす者として取り扱うことができます。
ア.生計維持者(原則父母)の貸与額算定基準額(※2)が0円である。
イ.生計維持者(原則父母)が生活保護を受給している。
ウ.「社会的養護を必要とする人」(児童養護施設等入所者、里親による養育を受けている者等)である。

※1学修意欲の確認は、高等学校等において、面談の実施又はレポートの提出等により行います。

※2貸与額算定基準額については下記ページをご確認ください。
進学前(予約採用)の第一種奨学金の家計基準

(2)高等学校卒業程度認定試験合格者であること。

引用元:独立行政法人日本学生支援機構HP 進学前(予約採用)の第一種奨学金の学力基準より引用

もちろん学力基準以外にも、家計の基準などもあるので、詳しくは高校の奨学金担当かJASSOホームページでご確認ください。

高3では、評定平均値を上げるより、下げないことが大事

ま、教員を退いた私が言える、ここだけの話ですが、

ぶっちゃけ、高3の今から頑張っても「評定は0.1」くらいしか上がりません。
それは何故か?
それは「高3の1学期は、みんなが頑張るから」です。
これまで2年間の評定が確定したこの時期からの逆転はすごく大変なことなのです(;’∀’)

このことは同時に
上げるのは大変でも、
下げるのは簡単だ
ということも意味します。
周りが頑張る中で手を抜いたら、評定はあっという間に落ちてしまうのです。

評定平均値を上げる、最も効果的な方法は、
周りがまだ本気を出さない1,2年生のうちに貯金を貯めておくこと
です。

さらにもう一つの裏技は、
あえて偏差値低めの高校に入学すること
です。(もう遅いけど…)

その校内で上位に位置すれば、評定は高くなるので、あえて偏差値低めの高校に入学し、
そこでいい評定を得て、結果的に指定校推薦や特別推薦をゲットする
、という方法もあるのです。
ここでいう特別推薦というのは、「特に実業系の高校にある応募枠限定入試のこと」を指します。
例えば、「商業科の生徒限定で、国立大学の経済学部の推薦枠(商業科枠)があったりする」という入試です。

うまく使えば、進路の選択肢も増えます。
高3のギリギリになって焦らないよう、準備は早めに!が進路の鉄則だと思いますね。

高3生は、今から評定を上げることにこだわるより、

入試に向けた勉強に全力投球すること
評定を下げないような学習をすること

がいい結果が得られると(個人的には)思っています。

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まとめ_進路希望は数字に振り回されないこと

私は志望校や受験校を決めるのに、評定平均値や模試の判定(偏差値)が大きな要因となることを否定しませんが、それでも”数字に振り回され過ぎないこと”に留意してほしい、というのが本音です。

評定や偏差値は、日常生活でいう「お金」みたいなものです。
3,000円持って2,000円の買い物はできますが、1,500円で2,000円の品は買えないように、評定や偏差値は進路の「選択肢」を増やすための数字だ、という理解をしてほしいです。

本来の進路選択は、オープンキャンパス等で「自分が一番行きたいところ」を選ぶのが大前提であり、「どこに行くか?」の選択は、同時に「どこで何を学ぶか?」という入学後の生活を想定して行われるべきです。
その大切な選択に「貯金」を持ってる方が有利だ、という理解をしてください。

決して「早く決めたい」とか「誰かに勧められた」「偏差値がちょうどいい」という理由だけで、安易に指定校に申し込んだり、AOにエントリーしてはいけませんよ。

このことについては過去記事にも詳しく書きましたので、以下も併せてご覧いただけるとうれしいです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
ではでは、、、

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