【席替え】はクラスの一大イベント!_先生の死角は教室のどのあたりなのか?

学校生活
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いつもご覧いただき、ありがとうございます。

さて今日のテーマは【席替え】

席替えはクラスによって、頻度もやり方もまちまちですが、
どの生徒にとっても一大イベント!なんですね(^^;

時には泣き出す子まで出てくる始末ですが、
「勉強もこれくらい必死になってくれればいいのに…」(^^;
と思っちゃうくらい「命がけ」で一喜一憂する姿は、見ている方が楽しくなっちゃいます(^^♪

だから席替えは、時に不正を働く輩も出てくる始末。
これされるとクラスの雰囲気は一気に悪くなります。

そこで「いかに不正を防ぎ」「早く」「公平な」席替えにするか?
これは担任の腕の見せ所でもあります。

私も試行錯誤を繰り返し、わかりやすく簡単、かつ絶対に不正できない方法を考えました。

今日はそんな席替えの方法を紹介します。

また多くの高校生が誤解してる
教室の一番後ろに行きたい心理
は、あんまり意味がないこともお伝えしようと思います。

先生はどこを見ているか?
っていう視点を知れば、少しは席替えに対する意識も変わるのでは…??

最後まで読んでいただけるとうれしいです。

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席替えのやり方

若い頃はクジ引き方式

席替えはクラスや担任によってまちまちですが、
何より公平に行われることが大原則です。

私の若い頃は、

小さな紙に番号を書き、
それを折りたたんだものを生徒が1つずつ引いて、
黒板に書かれた座席番号に自分の名前を埋めていく

という方法でやってましたが、
これは毎回クジを作るのがとても面倒でした(-_-;)

また時に生徒同士でクジを交換して、席を替わる生徒も出てくるんですね(;’∀’)

もちろん担任の見てないところでこっそり交換するから、
私にはわからないんですね、、、

別の生徒から「○○と△△さんが席を替わってる」と言われても、
シラを切り通されたら、それ以上なかなか突っ込めず、クラスに悪~い雰囲気を残して席替えが終わります。

「う~~ん、困ったな(-_-;)」

次にとった手段は、
クジを引いたら、その場で顔と番号を確認する方法や、
その場でクジに名前を書いて提出する方法です。
「これならクジの交換はできない」
と思いましたが、すごーく時間がかかります(;’∀’)

朝や帰りのSHRだけでできないんですね、、、
生徒達は「私たちは信用されてない」って思いになるし、、、
この方法はとても不評でした(;´∀`)

発想の転換

クジ引き方式は、クジを作るのも手間なので、もっといい方法がないかと模索したある日、
他クラスの先生が、次の方式でやっておられるのを見て真似てみました。

B4程度の紙に人数分の縦線を引き、これを真ん中で切り、
上半分を朝のHRで生徒に回しておきます。
下半分は、担任がランダムに数字を入れて保管しておきます。

生徒は上の空いたところに名前を書いて、全員に回します。
もちろん記名はペン書きで。

帰りのHRで黒板に座席表と番号を書き、
クジの下半分を合体させ、席を替わる
という方法。

この方法は誰が何番?という記録が一目でわかるので、不正ができません。
公平にできるメリットはあるけど、デメリットもあるんですね。

上下の紙を合体させても、自分が何番か?
生徒にはよく見えないため、その確認に黒板前に殺到するんですね(;’∀’)
そのため、座席表と番号の板書にすごく時間がかかるんですよ~~

「ダメだこりゃ…」

と思って、
事前に座席表と座席番号を掲示し、最後に合体する方式に変えましたが、
それでも”殺到”だけは避けられません、、、

「これもダメだわ」

三度みたびやり方の変更を余儀なくされることになっちゃうんですね。

更なる改良

最後に行き着いた方法は、過去の失敗を活かした改良型です。
ここに辿り着くまで20年はかかったかな?(長過ぎ笑)

朝のHRで、↑の紙を配り、帰りまで上段に名前を書き、自分の番号を覚えておくよう指示をしておきます。

帰りのHRで、全員の記名を確認したら、後ろの黒板に座席表を書き、
予め決めておいた座席番号を板書、
という流れ。

座席番号は、教室の後方から書きます。
最初に自分の番号が書かれた生徒は「やったー!」
と絶叫し、
いつまでも番号が書かれない生徒は、悲鳴と落胆の声をあげます。
時には泣き出す子もいました(^^;

座席表さえ大きく板書すれば、生徒が殺到することもなく、長くこの方法で席替えをしました。
そのうち、

「なにも見づらいあみだクジみたいにしなくてもいいんじゃないか?」

と考えて、以下のように改良しましたが、
特に問題なく楽しく席替えをして過ごしましたね。

もちろん席替え後は、出席簿に挟む「座席表」を私自身が作成します。
だから、生徒は席の移動が絶対にできない仕組みなんですね。

席替えゲームで燃えまくる!

席替えの方法が確立し、生徒もやり方に慣れてきたら、色々な応用が可能です。

LHRで何もやることがない時は、
「クイズ大会」やら「何でもバスケット」などを企画し、
成績の良かった個人やグループから”名前を書ける”というご褒美にしました。

その際は、クジにラッキーナンバーを決めておき、
「素数」とか「3の倍数」とかが、
「後ろに行ける可能性・・・が高いかも?」
…なんて言って、
大体そうなるように座席番号を作っておけばいいんですね。

これ思った以上に生徒が燃えます(^^;

しかし、

「なんで生徒は後ろの席に行きたがるんだろう?」

と私はずっと不意義に思っていたんですね。

後ろの席はいいの?

いつの時代も、生徒は教室後方の席に行きたがります。

「なんで後ろがいいの?」

と聞くと、

「先生から遠いから目立ちにくい」
「内職ができる」
「先生のツバが飛んでこない」
「チョークの粉が飛んでこない」

という回答。

ツバやチョークの粉はわかるけど、
後ろの席って実はよく見えるんですね(^^;

これを図で説明しましょう。

これはあくまでも私個人の視点(身長176cm)ですが、
教壇に立つと、①~⑤の順に目が届くんですね。

最も目に入るのは①のエリアです。教室のど真ん中よりちょっと前。
次に見やすい②は教室のセンター後方です。

あと③は、
教室の左右後方と、意外にも真ん前の席。
そこから④→⑤と続きます。
つまり、

廊下側と窓際の前方ほど視線が届きにくい

というのが「先生目線」ですね。
ウソだと思うなら、一度教壇に立ち教室全体を見渡してみるといいでしょう。

だから教室後方で寝たり、スマホ、内職する生徒はよく見えてるんですよ(笑)
特にスマホは、両手が机より下にあれば使用を疑います。
本人はスマホに必死ですから、こそーっと近づき現行犯でお預かりします(^^;

逆に④や⑤でやられると見落とすこともあるんですね(^^;

席替えで配慮すること

担任として席替えで配慮したのは、次の3つ。

1つ目は席替えのサイクルを決め、約束の日にはちゃんとやってあげることです。
新年度は授業の先生に顔と名前を覚えてもらうため、名簿順に並べ中間考査まで席替えはしません。
中間考査後は「一ヶ月おき」と決め、月末か月初に必ずやってました。
行事や考査等でできない月もあるので、日は決めませんでしたが、月いちペースは守りました。

2つ目は視力や聴力で配慮が必要な生徒は、年度当初に確認し、座席配置を配慮したことです。
配慮が必要な生徒は、まず本人と親にこれを確認し、クラスにもその旨理解を求めておきます。
該当生徒はクジの番号を決めておき、最初から記名しておくと大丈夫です。

3つ目は席の移動です。
若い頃は机イスごと移動させましたが、机の中身だけを移動する方が圧倒的に早いんですね。

また中には「他人の机を使いたくない」という生徒もいましたが、
机を自分専用にすると、落書きやシールが増えるんですね。
毎月違う机になると、これは圧倒的に減ります。
最初は嫌がる生徒も出ますが、ここは譲りませんでした。
そうしたら生徒は諦めて何も言わなくなります。

最後に

今日はクラスの大イベント「席替え」を教師目線で語りました。

席替えひとつでも、先生は色々考えていることがわかっていただけたのでは?
と思っています。

今日は先生の死角についても書きましたが、
これはあくまでも「スクール形式(全員が前向き)の座席配置での話。
近年主流(?)の、
「コの字形式」↓では先生の立ち位置も変わるので、ぶっちゃけ死角は変わりますね(^^;

これを読んだ高校生や学校の先生で、
「もっと合理的な方法がある」とか、
「こんな配慮は必要」
…等の情報をお持ちでしたら、サイトのお問い合わせページを通じてぜひ紹介していただければ、と思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではでは、、、また次回、、、

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