時間を守る_なぜ大切なのか?

学校生活
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いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今日のテーマは「時間を守る」ことの大切さについてお話をします。
今日の話は、私が教員時代、生徒によく話していた内容です。

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信頼を失う

密かな悪評

「時は金なり」ということわざがあるように、
時間はすべての人が共有する「財産」です。

仕事も学校も…電車やバスも…
すべて時間を基準に動いています。
皆が決められた時間を守ることで、
社会は正常に動いている
んですね。

決まった時間に電車が来なければ、
誰もがイライラするように、
時間を守らない人は周りに迷惑をかけています。
「そんなことはない。自分が損をするだけだ」
と思う人はもう少し良く考えてほしい。

確かに学校に遅刻しても、困るのは自分です。
授業や行事は、あなたに関係なく進むからです。
しかしその間につけられるのは、
あなたに関係なく、
「時間を守らないルーズな人」
という評価(レッテル)です。

「そんな評価なんて関係ねーよ」
「大事なのは人間性だよ」

というあなた。
「ルーズ」という評価は、人間性の評価そのものですよ。

テストなど大事な時だけ時間を守る人には、
「自分の都合のいい時だけ時間を守る自分本位な人」
という評価にもなります。
これも人格をマイナスに評価する内容です。

そして最も怖いのは、
そんな悪評が、自分の知らないところ(人の心中)密かに行われることです。

時間は約束

時間はすべての人に平等な「約束」です。
電車は「分単位」で動いている、と思っているでしょうけど、
本当は「秒単位」で動いているのを知っていますか?
それくらい厳密な時間管理で動いているから、
これを信用し、安心して利用できるのです。

当然ですが、約束を守る人は信用されます。
だから、時間を守ることは結果的に「信用を築く」ことになるのです。

できない理由

遅刻カード

教員時代の勤務校に「遅刻カード」制度がありました。
これは遅刻生徒が、生徒指導室に立ち寄って、そこで自分の遅刻カードをとり、
日時や遅刻理由を書かないと、授業に入れない、というカードです。

何故そんなカードがあるかというと、
遅刻や早退の多い教育困難校では、遅刻指導と生徒の出欠管理を兼ねるためです。
そのカードで登校時間を正確に把握して、担任や教科担当が出欠の確認にするためです。

遅刻理由の欄には
電車遅れ
と書く子が多く、
いかにも「電車が悪い」と言わんばっかりの理由です(-_-;)

私はその都度、
「電車遅れた?」
「電車遅れた?」「どっち??」
と確認します。

指導事例1

生徒「電車遅れました」
私 「正直でいいけどな、なんで電車に遅れたか?が、本当の遅刻理由でしょ?」
生徒「はい、寝坊しました。すみません」 ←これはまだ許せる

指導事例2

一方、
生徒「電車遅れました」
私 「じゃあ遅延証明見せて」
生徒(堂々と)「はい」
私 「あれ?電車10分遅れなのに、学校に25分も遅れたのはなんで?」
生徒「あ、ゆっくり歩いていました」
私 「電車遅れで遅刻しそうなら逆に急ぐんじゃないの?」
生徒「あ、いや、ちょっとお腹痛くなったんで…」
私 「なんでそれ最初に言わないの?」
生徒「いや、そんなには痛くなかったんで…」 ←ウソほぼ確信
   (コンビニの袋見て)
私 「コンビニ寄ってたでしょ?」
生徒「あ、はい。いや、お母さんが弁当作ってくれなくて…」
私 「いつも作ってもらえないの?」
生徒「いや、いつもは作ってもらいます。今日はお母さんも具合悪くて…」
私 「へぇ~、じゃあお母さんに電話してもいい?」
生徒「いや、お母さんはもう仕事に行ってます」
私 「具合悪いのに仕事には行けるの?」
生徒「あ、はい。仕事ですから…」
私 「お腹痛いのにお昼は買えるの?」
生徒「はい、治るとお腹空くんで…」
私 「ふ~~ん、じゃあ仕事終わりに家に電話してお母さんに確認するよ?」
生徒「あ、ど、どうぞ…」

という具合。
電話して、時には生徒の言う通りのこともありますが、
90%以上はウソですね(-_-;)
生徒に嫌われるの怖がってたら、こんな指導はできません…(;´∀`)

人は言い訳の天才

人は
「できない理由」「できなかった言い訳」を考える天才
だといわれます。
上に書いた「遅刻カード」に並んだ「遅刻理由」は、本当に言い訳だらけ。
すべてが言い訳とは思いませんが、以下はよくあった遅刻理由です(;´∀`)

  • 電車遅れ
  • 自転車壊れた
  • お腹が痛かった
  • お母さんが寝坊して弁当が遅れた
  • お母さんが起こしてくれなかった
  • 途中で変なおっさんに絡まれた
  • コンビニ寄ってた
  • 歩くのが遅かった
  • 起きるのが遅かった

言い訳、というより「開き直り」的な理由もあって…
連日遅刻する生徒の中には、理由を書くのもめんどくさくて、
ねぼー
ねぼー
が続く子もいましたね(-_-;)
こういう生徒の指導は、なかなか大変でした(;’∀’)

時間厳守は家庭の習慣

一方で遅刻に縁のない生徒もたくさんいます。
始業時間の1時間も前から登校する子もいて、そんな子は毎朝職員室に教室のカギを取りに来ます。

そんな生徒と話をして感じるのは、
「時間を守るのが当たり前」
という家庭環境にいることです。

そういう家庭の親は、子どもに
「あれこれ」指示をするわけでもなく、
保護者自身が規則正しい生活をしており、
子はそんな親の姿勢を見て育っているため、
自然と時間を守れる子になるのだ、と思っています。

それでも時間に遅れたら…

連絡を入れる

それでも電車が遅延したりで、時間に遅れることはあります。
私だって車で通勤していましたから、時には事故渋滞で全く進まないこともありました。

そんな時は必ず遅刻する旨連絡を入れるのが社会の常識です。
いくら遅刻が正当な理由であっても、
連絡なしでは「途中で事故にでも遭っているのか?」
など余計な心配をさせてしまうからです。

連絡しないとどうなるか?

連絡のない遅刻は原則保護者に電話をして確認をします。
「すいません、連絡を忘れていました」
なら、まだいいんですが、
「いつも通りに家を出ましたけど…」
なら、厄介です(;’∀’)

途中で何かに巻き込まれている可能性もあるし、
純粋に「学校に行きたくない」場合だってあるでしょう。
当日がテストや行事の場合は、なお大変です。

そういった意味でも、
遅刻は「人の信頼」を損ねることがあります。
不可抗力でない場合、必ず学校か親に連絡することを忘れないでくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後は週2~3を目標に記事を公開していく予定です。
ではでは、、、

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