【役】と【立場】が人を作る_人は役割を背負って成長するもの

どうしたのかな？
僕でよければ、相談に乗るよ。

今日は部活の話なんだね。
てか、部長!? すごいじゃないかー！
日頃の練習を頑張っている成果だね。
…でも冴えない顔してるように見えるけど…
何か引っかかることでもあるのかな？

なるほど～
それは大きなプレッシャーだね。
…でも、部長に指名されて引き受けたんでしょ？
そこで断ることはできなかったの？

ごめんごめん、、、
その通りだ。ちょっと意地悪な質問だったね。

そうだな、、、
ま、アドバイスになるかどうかはわからないけど、
僕の経験で言うとね…
「役が人を作る」
って言葉は知ってるかな？

僕の受け持つ部でも、部長は指名制にしてるんだけどね、
新部長は、最初決まって不安を口にして、泣き出すこともあるんだよね。
でもね、部長に指名される人っていうのは、人望の厚さとともに、
そんな壁を乗り越える可能性を持っている、とも思うんだ。
3年生は、後輩のそんなところもよく見ているよ。

部長は確かに責任ある立場でプレッシャーも大きいから、最初から上手くはいかないこともあるね。
しかし毎年交代する部長を見て思うのは、みんな1年かけて大きく成長するってこと。
引退する頃には、同級生や後輩から尊敬の眼差しで見られる存在になっていくんだよ。
1年前、あんなに泣いてたのにね…（笑）

…ということは「自分にはできない」って言いたいのかな？

わかる、わかる…その立場なら誰もが不安に思うよ。
でも、ひとつ僕が言えるのはね、
部長は、決して一人「孤軍奮闘」するものではない、ってことは頭の隅に置いといて欲しいな。
部長を補佐するために副部長がいるし、顧問の先生や保護者、先輩や同級生も、頑張る君を知っている人は、必ずフォローしてくれるはずだよ。
部長という役職に責任感を持って、前を向く姿勢を失わなければ、周りが助けてくれるはずだ。

大丈夫だ！（笑）
君が逆の立場だったらどうするか考えてごらん。
「いい集団を作りたい」っていうのは、みんな共通の思いなんだからね。
そういう時「お互い助け合える」のが、いい集団なんだよね。
「お互いに助け合おう」という発想は、上に立つ者が一生懸命責任を果たそうとする姿から生まれるんだ。それには「周りの意見を聞く」っていう姿勢も含まれるね。
部長となった君が、先輩の期待に応えて一生懸命取り組む姿勢を忘れなければ、周りは君を放っておかないよ。
部長になったから頑張れる。その姿勢がいい集団を作る。
それが「役が人を作る」って意味なんだ。
君は先輩から、大きく成長できるチャンスをもらったんだよ。
不安もあるだろうが、
感謝と決意を忘れず頑張らなくちゃね！

もちろんだよ。
むしろ大人になった方が、たくさんの役割や立場を経験するもんだよ。

そうだね～
僕の立場で言うとね、
学校では【先生】という立場。
その中でも【分掌*】【授業担当】【部活顧問】…など、違う立場をいくつも兼ねてるよね。
また学校では先生だけでなく【同僚】や【部下】という立場もあるね。
家に帰れば、
【夫】であり【父親】であり、僕の場合は【子】でもあるんだね。
また地域では【町内会の役】も担ってるし、【友だち】付き合いだってあるよね。
自分だけの時間って本当に少ないんだよ…。
（＊分掌＝担任、生徒指導、進路指導…など授業以外の担当）

そうだね。
大人になると、大抵みんなこうなるんだ。
そう考えれば、高校生はまだ「自分のためにがんばれる」年代だということがわかるだろ？

僕はこんな記事も書いてるから、参考に読んでくれるとうれしいな…。

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そうそう、そう考えれば、高校時代は、
「大人になる準備期間」なんだね。
そんな意味でも、部長に指名された、ってことは、
いい機会を与えてもらったってことだよ。
周りのフォローももらいながら、少しずつ大人になっていくんだよ。
そして前回のトークでも言ったように、例え失敗しても、長い目で見れば「いい勉強をした」ことになるからね。
まずは部長をがんばってね。これからも応援しているよ。

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