目に【見える】ものと【見えない】もの_「根」は見えないんだよなぁ

保護者向け
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いつもご覧いただき、ありがとうございます。

今日のタイトルは「目に見えるものと見えないもの」
これは高校生活に限った話ではありませんが、
目に見えるものより、
目に見えないものを大切にしよう、という内容です。

今日の話は、私が教員時代、何度も何度も生徒に話していたことです。

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高校生活で目に【見える】もの とは?

「人は第一印象が大切」と言いますね。
メラビアンの法則は「表情」の大切さを唱える有名な学説であり、
私もこれを否定するわけではありません。

1971年にアルバート・メラビアンという心理学者によって提唱された説で、コミュニケーションにおいて、人は言語情報(Verbal)から7%、聴覚情報(Vocal)から38%、視覚情報(Visual)から55%のウェイトで影響を受ける、というもの。
「人は見た目が9割」「第一印象が大切」といわれるのは、この説が根拠になっている。

メラビアンの法則とは 具体例・よくある誤解・活用方法を解説より引用

私がここで言いたいのは、

高校生は特に「目に見えるもの」を必死に追いかける年頃であり、
その裏に隠れた「目に見えないもの」の重要性に気づきにくい特徴がある。

ということです。
高校生の目に見えるものとは、

  • 外見や持ち物
  • 態度
  • テストの点数などの成績
  • 部活等の役割や実績
  • 進路先
  • 他人からの評価

などが挙げられます。

外見や持ち物

染毛や化粧をしている
最新のスマホを持っている
かわいい彼女がいる

…など

態度

いつも笑顔
やる気がなさそう
部活をよく休む

…など

テストの点数などの成績

テストの点数や順位
模試の偏差値や順位、判定
ゲームの成績

…など

部活等の役割や実績

〇〇部部長とか体育祭リーダー
県大会ベスト〇
〇〇賞受賞

…など

進路先

有名大学に合格した
特待生となった
プロにスカウトされた

…など

他人からの評価

先生に褒められた
友だちから「ありがとう」と言われた
好きな人から声をかけられた

SNSのいいねやフォロワー数
…など

に、一喜一憂し、
これを目標に必死になるのが、高校生の特徴です。

高校生活で目に【見えない】もの とは?

水は目に見えますが、
空気は目に見えません。

水は1日飲まなくても生きていけますが、
空気は数分吸わなかっただけで人は死んでしまいます。

…というように、

水と空気なら、
目には見えない空気の方が大切です。

これは、
丈夫な「根」が、立派な「幹」を支えているようなもので、
目に見えない「何か」が、目に見えるものと「表裏一体」
ということを示しているのです。

ではその「目に見えない」=根にあたる部分、
はどんなことでしょう。

目に見えないことの一例

外見や持ち物

 染毛や化粧は「不安や欲求不満のはけ口」ではないか?
 あるいはコンプレックスの裏返しか?
 かわいい彼女がいるのは、内面的に魅力的な人かもしれない

態度

 笑顔が多いのは、家族ともいい関係なんだろうな
 やる気がないのは、授業がわからなくて悩んでいるのでは?
 部活をよく休むのは、練習に不満があるのでは?
 もしかすると人間関係に不満があるのかも?

テストの点数などの成績

 陰でものすごく勉強を頑張っているんだろうな
 いつもゲームばかりやっているのは、何か不満があるのかな?

部活等の役割や受賞歴

 部長に選出されるということは人望がある人なんだろうな
 すごく努力家で、自分にも自信を持っている人なんだろうな

進路先

 早い時期から頑張ってたから、志望校に合格したんだ
 特待生なら家族も喜んでいるだろう

他人からの評価

 密かに恋している人から評価されたいから頑張る
 進路を親に反対されているから、認めてもらおうと、頑張っている
 人に親切にして感謝された。これからも困った人を助けたい
 フォロワー多いのは、いい発信するために努力しているからなんだろうな

 …など、書き出したらキリがありませんね。

目に見えないことはすべて【心】の働き

以上の例でも分かるように、
目に見えないものは、すべて「心の働き」です。

私が教員時代に「目に見えないものが大切」だと生徒に言い続けていたのは、

目に見えないもの(=心の働き)が、
幹を支える根の存在であり、
それが、これからの自分を強く支える土台になるから…
なんですね。

そして勉強や部活に取り組むことは、
成績や結果という「目に見えるもの」以上に、
あなたの心を鍛え、しっかりとした人間の根を張るためにやるのだ、

と信じて頑張って欲しいです。

また、目に見える「他人からの評価」も大切ですが、目に見えない「自分自身への評価(=自己肯定感)」は、自信をもって強く生きる上で最も大切な「心の働き」だと知って欲しいです。

保護者や教員の役割

保護者や教員は、高校生よりも「大人」ですから、
我が子や生徒の言動や態度、成績や実績、という目に見えるものの裏に
「どんな背景」があるのか?
を察する力が求められます。

高校生と大人の違いは、
この「背景」が見えるか見えないか
であり、
それが見える大人の役割は、
適切な声かけやフォローをして支えてやること
です。

時に優しく、時に厳しく、
また時には、突き放したり、しっかりと話を聞いてやること、が大切です。
人生の先輩として、過去の自分も経験した道ですから、
そんな高校生の気持ちに敏感であることを心から願います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回も誰かの参考になる記事が書けたらいいな、と思います。
ではでは、また次回、、、

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