いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今日は人の「生きる意味」について、ご一緒に考えましょう。
高校生って、
「自分は何のために生きているのか?」
「自分の存在価値って何?」
なんていう自問自答が増える時期です。
特に自己否定や現実逃避の傾向が強いと、
そんな思いから不登校や自傷行為に走ることも多いんですね。
今回は私の経験などから、
高校生の生きがいについて、私なりの私見を述べます。
今回の結論から言うと、
「人生は楽しい」
とか
「喜びや感動」
「変化や成長」
が感じられた時に生きがいを実感することや、
さらに、
「喜びや楽しさ、感動って何?」
という点に考察を加えます。
最後まで読んでいただけるとうれしいです。
あなたはどんな時に「楽しい」と思えるか
人生は誰だって「楽しい」方がいいに決まってますが、
では人が「楽しい」と感じるのはどんな時でしょう?
友だちといる時
仲のいい友だちとワイワイガヤガヤしてる時って、楽しいですよね。
そのために学校行ってる、って人も多いんじゃないかな?
自分の好きなことをしてる時
趣味や推し、好きな音楽を聴いている時、ゲームやスマホ触ってる時は楽しいに決まってますよね。
信頼できる人の側にいる時
家族や恋人、信頼できる先輩や先生と接する時は、
緊張もするけど、楽しい時間ですね。
それ以外にも「楽しい時」ってあるの?
「それ以外に楽しいことなんてあるの?」
と思うかもしれませんが、
高校生は「好き」と「楽しい」を見つける時代
ですから、実はたくさんの楽しみがあるんですね。
現実、高校卒業後の進路は、進学に就職、さらにその選択肢も多様です。
あなたはたくさんの選択肢から、自分が「好き」「楽しい」と思える進路実現を果たすために、毎日がんばってるんじゃないですか?
それは授業で見つかるかもしれないし、部活で見つかるかもしれません。
あるいはネットやテレビや読書、さらに誰かとの出会いから見つかるかもしれません。
「好き」「楽しい」と思えることに出会い、その道に進み、さらにその道で生きていくこと大変なんですが、いくら辛いことはあっても幸せな生き方には違いありませんよね。
「英語が大好きだからもっと勉強したい」
「絵を描くのが楽しいからその道で生きていきたい」
「鉄道が好きだからJRに就職したい」
「子どもが好きだから保育士になりたい」
…など、「好き」「楽しい」と感じることはたくさんあるんですね。
努力する者は、楽しむ者に勝てない(孔子)
孔子の著書『論語』の一説にはこのように書かれています。
原文:
子曰、知之者不如好之者。好之者不如楽之者。
読み下し:
子曰わく、之を知る者は之を好む者に如かず。之を好む者は之を楽しむ者に如かず。
訳:
孔先生は言われた。「学ぶことにおいて、その知識を知っているということは、勉強を好きな人間には敵わない。勉強を好きな人間は、勉強を楽しむ人間には敵わない」
これは、
「①知識ある者」は「②勉強が好きな者」に勝てない。
さらに、
「②勉強が好きな者」は「③勉強を楽しむ者」に勝てない。
という意味で、つまり、
楽しんでやる者が最強
③>②>①
ということなんですね。
「好き」だからこそ、推しのことは何でも知ってるし、これを苦労とは思わないこと。
こんな心境で、何かを追求できる境地に達したいものです。
さらにこれを「楽しみ」ながらできるのが「最強だ」と孔子は言います。
学校の先生には、自分の担当教科を心から好きで楽しんでいる方がたくさんいらっしゃいます。
そんな「楽しさ」を生徒に伝えるために教師になった、という人は多いんですね。
もちろん私もその中の一人であり、一人でも多くの生徒に「学ぶ楽しさ」や「感動」を伝えたいと教師を目指し、その思いを持って仕事をしてきました。
また教師に限らず、どんな世界にも自分の仕事を心から楽しんでやっている人は、実力とともに充実した生き方を実現できた幸せ者だと思います。
現実はその逆もたくさんあるんですが、
人が充実感を覚えるのは「楽しんでいる時」ですから、
同じ人生でも、その生き様には大きな差が生じることになるんですね。
さあ!
あなたなりの「楽しみ」を見つけ、その世界に没頭できる居場所を見つけましょう!
人生は「七難八苦」「有無同然」
しかしどんなに「好きで」「楽しくても」、辛いこと、大変なことは必ずあります。
野球が大好きでも、ケガでできないこともあるし、
五体満足であっても、伸び悩む時期はあります。
人はどんな状況でも何らかに「悩み」「苦しむ」ことからは、絶対に逃れられないんですね。
この悩み苦しみを、仏教では「七難八苦」といいますが、
(七難=火難、水難、羅刹難、王難、鬼難、枷鎖難、怨賊難)
(八苦=生、老、病、死、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五陰盛苦)
*詳しい意味は下のリンクからご確認ください。
また人は、
恋人がいても、喧嘩はするし、価値観の違いに悩みますが、
かといって、恋人がいないと寂しいと感じるように、
どっちにしても悩みは尽きないものですが、
これを仏教では「有無同然」といいます。
人は総じて「ないものねだり」ですが、
有っても無くても結果的に悩みは尽きない
というのが有無同然の意味なんですね。
辞められない状況になる時が来る
そんな壁にぶつかった時に、
「辞める(諦める)」のは簡単です。
部活だって、イヤなら辞めればいい、と私は思っています。
恋人とうまくいかなければ、すぐに別れることだって可能ですよね。
今通ってる高校だって、1枚の退学届を出せば今日や明日にでも退学できるんですが、
ほとんどの高校生はそんなことしませんよね。
それは何故か?
少し考えてみてください。
それは「辞めることで失う」ものを捨てられないからです。
高校を辞めたら、高卒資格や友人を失いますが、
そんなリスクを負ってまで楽な道を選びたくはありませんよね。
しかし、
しかしですよ
部活も勉強も恋も、
ある一線を越えると、
辞められなくなる時
が来る
ってわかりますか?
部活なんて、
練習きついから、
最初は辞めたくなる人が多いんだけど、
そんな人も、
2年や3年になって、
さらに部長や副部長とかになって、
「辞ーめた」
と言う人はほとんどいません。
立場的に辞められなくなるし、
もはやそんな発想すら消えてしまいます。
私は部の生徒に、
「辞めたければいつでも辞めていいよ」
「でもいずれ辞められなくなるからね(笑)」
とよく言ってましたが、
最初は「?」となる生徒も時間が経つにつれ、
「先生の言った意味がよくわかる」
と言ってくれましたね(^^♪
そして、
そんな気持ちになったら、
責任感が芽生え、
心から「楽しい」と思えるようにもなるんですね。
まとめ_人は「楽しむ」ために生きている。しかし…
最後に、
今日の記事をまとめると、
人は好きなことを「楽しむ」ために生きている。
これを見つけるのが高校生に課せられた1つの使命だということです。
しかしどんなに好きでも常に順風ではありません。
躓いたり伸び悩むことは常でしょう。
ですが、自分が好きなことだからこそ続けられるし、がんばれるものです。
そしてみなさんは、これが「得意」になります。
これを熱く語れ、誰にも負けない実力が身につけば、
結果的にあなたの自己肯定感や自己達成感は高まるはずです。
結局、あなたの進路や生き方って、こんなプロセスで絞られていくんじゃないかな?
と思いますし、だからこそ「生きる価値や意味」を感じながら生きていけるのではないでしょうか。
高校生のあなたが今「好きだ」と感じることを、多少の困難が伴っても、とにかく続けてやってみましょう。
”好きこそものの上手なれ”という諺もありますからね。
それはあなたの人生そのものです。
大いに成長し楽しみながら、あなた自身の価値を感じて生きていきましょう!
それこそが、人の「生きる意味」そのものだと思うのです。
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