【人間関係がしんどい】人間不信を乗り越え、自己肯定感を育む思考法

人間関係
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いつもご覧いただき、ありがとうございます。
2学期も間もなく終わりますが、残暑厳しい9月からここまでお疲れさまでした。

今日のテーマは「人間関係」
この時期はクラスでも部活内でも人間関係が固定化し、毎日辛い思いを抱える高校生も多い時期です。
土日になると、ホッとしますよね(;´∀`)
スクールカーストも固定化して変わらないし、クラスも部活もおもしろくない。
ただ下を見て過ごす毎日を送る人にはつらい時期です。

さらにこの時期は、欠席や欠課時数の多い人には「進級」の不安が付きまとう時期です。
進級の件は、
過去記事
【進級】欠課時数が心配_今できることを全て教えます(見込み表付き)
に書いたので、そちらも併せてご覧ください。

今日は今のみなさんの閉塞的な毎日をどう乗り越えるか?
どんな可能性があるか?
を、共に考えましょう。

人間関係の問題は、大人社会でも大きな悩みです。

今日は、
1,人間関係に悩む高校生に伝えたいこと
2,過去に私が担任した女子生徒が、人間不信から不登校になり、それを乗り越えた話
3,それから、教員を辞めた今だから言える対処法

…などをお話しします。

最後まで読んでいただけるとうれしいです。

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とにかく話を聞いてもらう

人間関係に「重さ」を感じる時は、信頼できる誰かに話を聞いてもらうことです。
大人でも高校生でも、人間関係の悩みは、かなりのウエイトで毎日を暗くします。
これは本当にしんどいんですね、、、

信頼できる誰か、は、あなたの辛さを受け止めてくれる人なら誰でも構いません。
近場なら、家族や親友。ふさわしい人がいなければ、先輩や先生など目上の人。
そこも無理なら、保健室の先生やSC(スクールカウンセラー)、LINEや電話の相談でも聞いてくれるところがあります。

もちろん自分の「弱さ」を晒すのには”勇気”が要ります。
もしかすると、
「大した悩みじゃない」
とか
「あなたが強くなればいい」
などと、否定や突き放される怖さもありますね。

そんな心配が尽きないのなら、まずは「相談者の立場で」悩みを考えられる、
ある程度人生経験豊富な人に聞いてもらうのがベターです。
さらに教員やカウンセラーには「守秘義務」があり、秘密は絶対に守られますから、安心して相談してほしいです。

とにかく人間関係の悩みは、
解決を目標とする以前に、自分の心を軽くすることが第一です。

今の悩みを自分一人で抱え、出口の見えないトンネルの気分で過ごすより
「誰かが手を繋いでくれている」と思うだけで、安心感は数倍にもなる。
これが人に話を聞いてもらうメリットです。

以下のバナーをクリックすると、厚生労働省の相談窓口利用案内にリンクします。
一度ご覧になってくださいね。

不登校から立ち直った女子生徒の話

学校前で吐く

私が過去に担任した生徒で、かなり重症の不登校から立ち直った女子生徒の事例をご紹介します。
もう20年近く前の話です。

彼女が1年生だった夏休み明け、急に登校を渋るようになったんですね。
それまで明るく友だちも多かった彼女が急に塞ぎ込むようになり、周りは困惑するばかり…

私は学校の課題や授業のノートコピー持参で家庭訪問をしましたが、
何を聞いても、
「大丈夫、明日は行ける」
と言うばかりで、そのうちお母さんの気持ちも不安定になりました。

状況はどんどん悪くなり、保健室から紹介された学校近くの心療内科に通院することになりましたが、
通院の道中、学校の前を通るとそこで吐いてしまうほどの重症でした。

「これは絶対学校に原因があるな」
と思いましたが、私には何の心当たりもなく時間は過ぎるばかり…
進級の心配も現実になりかけた2学期後半、長い長い三者面談を行いました。

私は担任として彼女の進級を半ば諦めていました。
だから三者懇は、留年を前提に今後の方針を話し合うつもりだったのです。
しかし…

彼女の本心

その席で彼女は自分の抱える辛さを吐露し始めました。

夏休み中の部活で辛い出来事があったこと
それ以来部活に行くのが怖くなったこと
学校では部活仲間に会うので、登校も怖くなったこと
しかし中学から続けている部を辞めたくないこと
もちろん進級もしたいと思っていること
顧問の先生には怖くて伝えられないこと

…など、涙を流しながらポツリポツリと話し始めたのです。
1時間半ほどただただ話を聞いていたことを覚えています。

話し終わっても彼女の涙は止まりませんでした。
部屋には時々彼女の鼻をすする音以外聞こえない沈黙の時間がずっと続きました。

自分が変われない苦悩

私はその間「これは部活辞めるしかないな」と思いましたが、
彼女も母親も、部活は続けたい意向です。
だから話が前に進まないのです。

そして進級もギリギリで身動きが取れずに苦しんでいるのです。

しかし何かを捨てなければ前に進めないと思った私は「賭け」に出ようと思い、口を開きました。

「部活は辞めた方がいいよ。まずはそのしがらみから抜けることが大事」
「顧問の先生には僕から話をして理解してもらいます」
「進級に関しては心療内科の診断書で、履修要件の緩和を会議に諮ってみるから」
「部活を辞めたらバイトでもすれば?」

その時点で進級の保障はできるわけないし、学校で禁止されているバイトを担任が勧めるのを「変だな」とも思いましたが、とにかく自分の環境を変えるしか方法はない、と思ったのです。

人って変われるんだ

長い長い三者懇後しばらくして、彼女は部活を退部しアルバイトを始めました。
心のつかえが取れた彼女は、人が変わったようにその後学校に復帰し、無事2年生に進級することができました。

3年生で再び担任をしましたが、
彼女のアルバイトはずっと”知らないふり”を貫きました。今だから言える(^^;
だって私が言い出しっぺですからね…(;´∀`)

彼女はバイト先で知り合った彼と大学卒業後結婚し、今は幸せに暮らしています。
他人を変えるんじゃなく、自分を変える勇気が、彼女を変えました。
そして私自身、この一件から学んだことは多いです。

以下にその時の「学び」から、人間関係に悩む高校生へのアドバイスです。

悩む高校生へのアドバイス

居場所を見つける

人は「環境」に大きく左右されます。
人間関係がうまく行かない一因は、その環境が望ましくない、ということです。
…ですが、その環境を自分の思い通りに変えられないから、
現実悩みが尽きないんですよね。

こういう時は、別の新しい環境を作ることです。

例えば、クラスでうまく行かなければ、新たに部活動やバイトして、違う環境に身を置く機会を作りましょう。今の私は「バイトやれば?」とも堂々と言える立場ですし…(^^;
またそのクラスだって、4月になればクラス替えがあります。
クラス替えは可能な範囲で人間関係にも配慮していただけますよ。
(クラス編成の話は次回にしますね)

そこでもうまく行かなければ、また別の環境を求めればいい。

社会人になっても、人間関係を理由に転職し、自分に合った仕事を見つける人が多いのと同じで、
人生は「試行錯誤の繰り返し」です。
いずれは、あなたの居心地のよい「環境」に巡り合えるはずですよ。
これらすべては、あなた自身の自己肯定感を育む行動になるのです。

自分にあった環境を求めるのは、恋人や結婚相手を求めるのに似ています。
何度も失恋し、うまく行かなくても、運命の人に出会える日を信じたいですね。

考え方を変えてみよう_災い転じて福となす

これは高校生には難しいかもしれませんが、
ものの捉え方や考え方を変えるだけで、
気持ちがぐっと楽になることがあります。

例えば下の瓶に入ったお酒を、
「まだこんなにある」
と思う人と
「もうこれだけしかない」
と感じる「考え方の違い」です。

どちらの考え方でも、中身は変わらないのに、
悲観的にも楽観的にも考えられますよね。

これと同じで、自分にとって「都合の悪いこと」は、
本当に、永久に、都合の悪いことであり続けるのか??
違う視点から別な考え方はできないか?
と考えてみてください。

過去は変えられる

そして、
これ(別な考え方)は絶対にあります

今はわからなくても、
いつか「これでよかった😌」
と思えることもあるのです。

そう思えた時に初めて
「辛かった過去は、いい経験に変えられるのです」

人生ってホンマそんなもんです。
ことわざで言う
災い転じて福となす
なんですね。

嫌われることを恐れない

これもよく言われることですが「全員に好かれよう」とは思わないことです。
クラスでも部活でも、全員と仲良くする必要はありません。
付き合う人は選ぶ権利があります。
人間同士だから「合う」「合わない」はあって当然だし、意味なく嫌われることだってあります。

私が一番嫌われたのは生徒指導主任をやっていた時でしたね(;´∀`)
「スカートが短い」だの「遅刻が多い」だの…
ガミガミ言うのが仕事でしたからね(^^;
私を嫌ってた生徒は多かったはずです。

しかし一方で私を慕ってくれる生徒もたくさんいました。
「ちゃんと注意してくれるから」って…(^^;
それを救いにして仕事をしていたようなもんです。

私の知り合いの○○先生が生徒指導主任をされていた時、
学校の壁に
「○○(先生の苗字)●ね」
と落書きされていたそうです。

それを見た○○先生は
「これで俺も一人前だ」
と言ったとか…(;’∀’)強っ‼ 私なら凹みます

どんなに頑張っても、
一部に嫌われるのは「普通にあること」だと割り切ることも大切なんですね。
自己肯定感の強い人は、この発想ができる人だ、とも思います。

辛い時側にいてくれた人をこれからも大切にする

人は集団の中でたくさんの人と関わりますが、
人付き合いは「見返り」や「利益」目的に行われることも多いんですね。
いわゆる「損得勘定」ってやつです。

これは人と繋がることで、自分の寂しさを紛らわせたり、安心感を得ることを目的とするからです。

だから、LINEって相応しいネーミングだな、と思っちゃいます。

そんな表面的な関係は、状況が悪くなるとどんどん切れていきます。
みなさんのLINE友だちにも、長く音信不通の知り合いがたくさんいるのではないですか?

学校に行けなくなった等の辛い思いをした時に、それでも近くで支え続けてくれた人は、これからずっと大切にしていかなければなりません。

辛い思いをした時にこそはっきり見えてくる現実です。

話を聞いてあげる

人間関係につまずいたり、不登校を経験したり…
自分が辛い立場に立った時には「話を聞いてもらうこと」が大切だと述べましたが、
逆の立場になった時は、

とにかく
話を聞いてあげることが大切です。

私が前述の生徒にしたのは、
2時間ほど彼女の「話を聞き、涙枯れるまで付き合っただけ」です。
その間は一言も発せず、その場にいただけでしたが、
全て出し切ったからこそ、彼女が前に進めたのかな?とも思いました。

辛い気持ちの人は、とにかく自分の思いを、吐き出したい、わかって欲しい、聞いて欲しいのです。
「うんうん」と頷きながら聞いてあげること(傾聴)が本当に大事なんですね。

だから先に書いたように、辛い時は人に気持ちを聞いてもらうことが何よりも大切なのです。

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まとめ

人間関係は高校時代に限らず、大人になっても人を大きく悩ませます。
「人の悩みの多くは人間関係に起因する」
と論じた心理学者もいるほどです。

良好な人間関係を築く秘訣は多く語られますが、どれも絶対ではありません。
一度壊れると二度と戻らない関係もあるし、
本人ではどうしようもない相性やタイミングの問題もあります。

そして人の心は移ろいやすいものです。

今日ほめて 明日悪く言う 人の口 泣くも笑うも ウソの世の中 (一休宗純)

友だち100人できるかな?
っていう歌もあるけど、そんなに友だちは要りません。
SNSでのフォロワー数がステータスのような風潮もありますけど、
人間性はそんな数に比例するわけでもありません。

私自身は最低限あいさつと笑顔を忘れなければ、
あとはどうでもいいやと思ってるくらいです。

また苦労や悩みは、人を強く鍛えます。
人間関係に悩む高校生のみなさん、
今の苦労は、人生の肥やしだと思って、前に進みましょうね!

元気と勇気出して!
明日は笑顔でね!

ではでは、、、また次回、、、

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