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今日のテーマは「高校生の特権」
高校生なんて「勉強!勉強!」で毎日つまらない時期だと思っていませんか?
「大人はいいよな~ 酒やギャンブルでストレス発散できて~」
とか
「親や先生にガミガミ言われないからいいよな~」
なんて思っていませんか??
私は自分が高校生の時、そう思っていました…(^^;
しかし今は全く違う考えです。
高校生と大人と両方を経験して、そして高校生相手の仕事に長く携わって、見方や考え方は大きく変わりました。
数年前に大病を患って思うこともあります。
今日は「若さ」が今の特権や将来の可能性になることが本当に多い、っていうお話をします。
今の自分が「とても恵まれた環境にいる」ことを実感できるといいですね。
最後まで読んでいただけると、うれしいです。
18歳と81歳の違い
昔『笑点』のお題として出され有名になった「18歳と81歳の違い」
これが的を得て面白いので、ご紹介します。
「18歳と81歳の違い」
道路を暴走するのが18歳。道路を逆走するのが81歳
恋に溺れるのが18歳。風呂で溺れるのが81歳
自分探しするのが18歳。皆が探すのが81歳
恋で胸を詰まらせる18歳。餅で喉を詰まらせる81歳
心がもろいのが18歳。骨がもろいのが81歳
まだ何も知らないのが18歳。もう何も覚えてないのが81歳
筋肉が張るのが18歳。筋肉に貼るのが81歳
緊張で震えるのが18歳。何も無いのに震えるのが81歳
偏差値が気になるのが18歳。検査値が気になるのが81歳
衣装も化粧も薄いのが18歳。面まで厚いのが81歳
金も時間も無い18歳。金も時間も使えない81歳
行く先が見えないのが18歳。逝く先が見えるのが81歳
胸がドキドキときめくのが18歳。胸がドキドキ心配なのが81歳
聞く気が無いのが18歳。聞こえないのが81歳
乾杯で始まるのが18歳。黙祷で始まるのが81歳
引用元:28の未来へ
おもしろいでしょ!?
私も最初読んだ時は、腹抱えて笑っちゃいました!
しかしここには18歳の強みがたくさん書かれています。
道路を暴走する
これは「元気」な証拠。
時に道を外れることもあるけれど、それも全て人生の財産。
とにかく「元気があれば何でもできる!」
これ高校生の特権!
恋に溺れる
好きになったら「一途」だ、という証拠。
男女間の恋愛に限らず、推しだったり部活だったり…
朝から晩まで一途に思い続ける!
これ高校生の特権!
自分探し
これからの「未来がある」という証拠。
将来の自分に不安もあるだろうけど、
それを払しょくするために毎日がんばれるのだ!
これ高校生の特権!
恋で胸を詰まらせる
恋に一喜一憂するのは「純情」な証拠。
それだけ傷つきやすいハートを持っている。
しかしこれは今後強く成長できる証。
これ高校生の可能性!
心がもろい
ちょっとしたことで傷つくのは「繊細」な証拠。
これからたくさんのハードルを乗り越え心が鍛えましょう。
これ高校生の可能性!
まだ何も知らない
知らないことがたくさんある、ということは、
これから「たくさん知ることがある」という証拠。
たくさんの勉強や経験を通して、自分を鍛えられる。
これ高校生の可能性!
筋肉が張る
筋肉が張るのは「体力」があって「新陳代謝に優れている」証拠。
成長中だからこそこうなります。
これ高校生の強み!
緊張で震える
まだ自分に「自信がない」証拠。
これからの勉強や体験で自信をつけると、
緊張しなくなります。
これ高校生の可能性!
偏差値が気になる
偏差値が気になるのは「自分を磨いている」証拠。
自分の夢が実現するように毎日がんばりましょう!
これ高校生の可能性!
衣装も化粧も薄い
これは今が「成長中」の証拠。
今はそのままが美しく丈夫な心身!
これ高校生の特権!
金も時間も無い
仕事はまだだから、金がないのは当たり前。
時間がないのは今が「充実」している証拠。
今は将来に向けた投資の時期。
いずれお金持ちになれます。
これ高校生の可能性!
行く先が見えない
行く先が見えないのは、
「選択肢が多い」証拠。
色んなことに挑戦して、
自分の適性を見つけてください。
これ高校生の可能性!
胸がドキドキときめく
見るもの聞くもの、すべて「新鮮」な証拠。
だから何でも感動し、吸収できる。
これ高校生の強み!
聞く気が無い
聞く気がないのは「自我の確立寸前」である証拠。
自分がどう生きていくかを考える時期。
自分がどんな人間かを深く考えよう。
これ高校生の可能性!
乾杯で始まる
乾杯で始まるのは「これからの人生が盛り上がる」証拠。
これ高校生の可能性!
高校生の特権
以上のように高校生は、大人にはない「特権」がたくさんあります。
もちろん「弱み」もありますが、これは今後鍛えて強化できるものばかりですね。
高校生は「手応え」を感じたら、どこまでも突き進むことができる「気力」と「体力」と「時間」を持ち合わせ、過去記事「高校生は自分のためにがんばれる時代」にも書きましたが、社会には今も、がんばる高校生を応援するシステムがたくさんあるのです。
奨学金制度や授業料減免制度はその典型ですが、実は目に見えないところでも、たくさんの応援があるのをご存じですか?
100万円
私は公立高校の教員をしていましたが、公立高校で生徒一人当たりに必要な費用は、1年間に100万円くらいだと言われます。
みなさんが支払うのは、教科書代や制服、体操服、修学旅行、生徒会費、PTA会費…くらいでしょう。
昔は当然だった授業料も、今は就学支援金が多くの生徒に支給されるため、実質無料ですね。
その授業料分や施設設備費、維持費、改修費、教職員の人件費など、学校経営に係る総額を生徒数で割ると、一人100万円くらいになるのです。
義務教育でない公立高校にこれほどの税金が使われていることは、高校生の最たる特権だと思います。
高校生は家族や社会の多くに支えられて毎日を過ごしていることに感謝の気持ちを持って有意義な高校生活を送ってくださいね。
以下の過去記事も参照していただけるとうれしいです。
高校生の吸収力
大人なら誰もが頷く高校生の「吸収力」
私のような年齢になるとよくわかりますが、大人になると頭が固くなり、物事がなかなか覚えられなくなります(-_-;)
みなさんもスマホの扱いに四苦八苦する大人を見て「なんでわからないの?」と思ったことはありませんか?
私も昔、機械音痴の大人に同じ思いを持っていました。
「自分だけはそうならない」とも思っていましたが、明らかに今はそっちの立ち位置です(-_-;)
高校生の脳は、スポンジのように柔軟で、何でもすぐに吸収できるんですね。
今思えばとても羨ましく、これが高校生の特権であることは「失ってからでしか」わからないのが人生です。もったいないですね。
新芽はいずれ花咲き、実るもの
大人に必要な能力とは
高校生は大人と子どもの中間に位置する年代、大人への準備期間です。
高校生の今やらなければいけないのは、
大人として自立できるよう
「社会の仕組み」を知ることと、
「生活力」をつけることです。
社会の仕組みを知るとは、以下のような能力を指します。
- 正しい言葉遣いと語彙力
- 政治経済の仕組みと基本的な法律
- 人類の歴史
- 数理的思考力
- 論理的思考力
- 自然科学
- 道徳心
このような能力や理解がないと、大人社会に入ってもその仕組みがわからずに苦労したり、他人の言うがままにしか動けない人になります。
また、子どもは「知らなかった」で済みますが、大人になると「知らなかった」で済まないことが増えるからです。
私は数年前、シートベルトの違反で切符を切られたことがあります。
運転席の自分は装着していましたが、後部座席の家族がしていなくて、高速の料金所で停められました。
「知らなかった」と言ってもダメでした(-_-;)
「去年から変わったんだよ」
「えっマジ!?」
…法改正を知らなかった自分が悪いのです。
これが車の免許を持つ者の責任です。
また大人になったら、家や車など大きな買い物をすることもありますが、その時の現状からどんな物件をどこに買い、どう支払うか?…など、総合的に熟考し、家族の意向も取り入れて決断する能力が求められます。
家や車は「安ければいい」わけはなく、背伸びし過ぎてもいけません。他人の声を聞く力や十分な勉強をしたうえで、一番賢い選択と決断が求められるんですね。
時には「買わない」という選択肢もあります。
私は過去に「買って後悔」「買わずに後悔」したことが何度もあり、その度に事前の勉強不足が原因だった、と反省することを繰り返してきました…( ノД`)シクシク…
以上から大人に必要とされる能力は、
記憶力(過去)
判断力(現在)
創造力(未来)
の3つだと言え、このどれかが足りないと、いろいろと損をするようにできているのです。
このことは過去記事にも詳しく書いていますので、併せてご覧いただけるとうれしいです。
今は十分な「過去の記憶」を形成する時期
だから今やってる学習や部活動、さらに集団生活の中で多くの人と関わっているのは、全てこんな大人社会に必要なスキルを身につけているからで、これにより確かな「過去(記憶)」を形成しているんですね。
みなさんは、通常だとあと70年くらいは生きる運命ですから、今後の人生の方がはるかに長いわけです。
この長い余生を充実したものにするために、今の毎日があります。
そして今の毎日が、そのためにシステム化されているとても恵まれた環境であることを知って過ごしてくださいね。
高校生は、大人への芽ばえの時期。
芽はいずれ生長し、花を咲かせて実るものです。
あなたが咲かせた花や実は、人や社会にたくさんの恵みを与えます。
そんな人に育つことが、今のあなたたちに課された責任なのです。
まとめ
今回は「老婆心」満載の記事となりましたが、
ここまで読み進めていただき、ありがとうございました。
私は過去に大病を患い不自由を抱えていることや、還暦を前に自分の「老い」を少しずつ実感する毎日です。
今日の記事は、ずいぶん説教めいた文章で、高校生の耳に痛い内容かもしれませんが、
最終的に言いたいのは、大人の言うことには実体験からの根拠があり、だからこそ少しは頭の片隅に置いといて欲しいこともあります、ということになるでしょうか?
…とはいえ、私が今も大嫌いなのは「年長者が偉い」という昔からの社会通念です。
これは新採時に生徒が授業の感想文に書いてくれた一言…「経験を積んでも生徒を見下すような先生にはならないで」をずっと自分の「姿勢」としてきたことに依ります。
年功序列で報酬が決まる今の社会こそ変えていかなければ、若い人たちが希望を持って社会参画する意欲は高まらないでしょう。
年長者は経験こそありますが、これを武器に生きているようなもので、気力体力、探究心、柔軟性などは若い人の方が圧倒的に優位で、何といっても「将来の可能性」があります。
だから教員時代には、自分の方が高給でも、仕事の質量ともに若い先生には敵わないな、と思うことが度々ありました。
高校生のみなさんは、まさにこれからの社会を支える主人公です。
今しかできない学校の勉強や部活、恋愛や友達付き合いなどに全力で取り組んで、素晴らしい未来を創造してくださいね。
それが若さの特権です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではでは、、、また次回、、、
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