【新友→親友→信友→心友→真友】_一生付き合える友人の条件10か条

人間関係
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今日のテーマは、高校生にとって大切な「友だち」についてです。
学校へは「友だちに会いに行く」という人も多いはずだと思いますが、
高校時代の友人はとにかく影響力が大きく、
学校生活はもちろん、
成績や進路をも左右する結果になることもしばしばです。

もちろん、今の友人は皆大切な存在だと思いますが、
その人たちと「どんな付き合い」ができるといいか?
今日はそんな付き合い方を考える記事にしたいと思います。

今日はLINEの友だちや、SNSのフォロワーなどは含まず、学校の内外で直に付き合う友人との関係を考察します。

内容は大人目線でありますが、私も過去に通ってきた道です。
友人関係に悩む人も、順調な人も、最後まで読んでいただけるとうれしいです。

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高校生活は友だちの影響が大きい

最初から親友にはなれない

今は入試の発表後すぐにLINEのグループが作られます。
そこに招待されるためには、中学時代から誰かと繋がっておく必要があります。
入試の帰り道には、もう近くの受験生とLINE友だちになっているんですね(^-^;
入学時はほんと何もわからないので、LINEのグループは、情報や不安を共有するためには便利なツールです。

しかしいくらネット上で繋がったとしても、それだけで友だちができた…わけではありません。
ネット上の繋がりは、あくまでネット上の付き合いに過ぎないのです。
最初に繋がる人は、そのコミュニティの中で不安を共有し、自分が少しでも安心できるよう時間と情報を共にするのが目的です。
この現象を視覚的に理解できるのが、マズローの欲求段階説です。

マズローの欲求段階説

マズローの欲求段階説

上の図はアメリカの心理学者:アブラハム・マズロー(1908~1970)が提唱した、欲求段階説のモデル図です。
マズローは「人間の欲求には5つの段階があって、上に行くほど高次の欲求である」としています。
これらは下から、

  1. 生理的欲求(寝たい、食べたい)
  2. 安全の欲求(安心、安全)
  3. 所属と愛の欲求(仲間が欲しい、愛情が欲しい)
  4. 承認欲求(他者から認められたい)
  5. 自己実現欲求(自己の可能性を実現したい)

青字は、外的に満たされたい、と願う低次の欲求で、これは人間以外の動物も持つ欲求のこと。
赤字は、内的に満たされたい、と願う高次の欲求で、これは人間にしかない欲求だといわれます。
また、低次の欲求が満たされないと、高次の欲求を求めない、ともいわれます。

高校生の欲求段階と友だちの段階

高校入学後に新入生が欲するのは、上記マズローのピラミッドで例えると、
3の段階です。
所属意識や愛情をまず求める段階ですから、この段階の友達は「新友」です。

これが「親友」のレベルに発展するのは、4.承認欲求が満たされることが不可欠です。
入学時よりも相手のことを理解し、
お互いの良さを認め合えるような関係になると、親しい友、
すなわち「親友」となります。

次の段階は、自分の弱みを見せられる関係です。
誰でも自分の弱い所はオープンにしたくありませんが、
この人になら、信じて自分の弱みや悩みを打ち明けることができる。
これが、「親友」よりもさらに進んだ関係=「信友」です。
「信」という漢字は、「人に言う」と書きますからね。

さらに時間の経過とともにお互い確かな心と心の交流ができる関係に発展すると、
「心友」ともいえる関係になりますね。

あなたは、どの段階の友だちと付き合っているでしょうか?
高校生は、付き合う友だちの段階に大きく左右されるのです。

真友ってどんな関係?

マズローの欲求段階説ピラミッドの頂点は、
5.自己実現欲求」です。

高校時代は、「自分がどんな道に進み、そこでどう生きるか?」を、
必死で模索・追求する時代です。
この模索・追求から、自分の生き方を見つけることが「自己実現」です。

ただこれは高校時代で一番の難題でもあり、
自分に相応しい進路を見つけることすら大変なのに、
そこでどう生きるか?なんて、どうやって模索するのでしょうか??

ここで支えや力になるのは、同じ船に乗り、同じ荒波の中を航海する「真友」です。
1人1人自己実現の方向は違っても、これを模索・追求するという同じ目標があるからこそ、
お互いを支え合えるんですね。

だから、自分も負けずに前を向いてがんばれるのだ、と思いますし、
そんな関係性を築けた高校生は「本当に幸せ」だと思います。

真友とは、心と心の繋がりが、互いの自己実現欲求に資するまでに成熟した関係をいうのです。

望ましくない友人関係

以上から、私は「望ましい友人関係」「望ましくない友人関係」があると思っています。

望ましくない友人関係とは、
ずばり、マズローピラミッドの2や3の段階での人間関係です。

誤解を恐れずに書くと、
夜コンビニの駐車場で群れてる関係
などは、その代表的なスタイルです。

もちろん群れている子にも「思うところ」があることは理解できます。
しかし、「寂しさを紛らわし」「仲間と呼べる」関係づくりが目的群れているのであれば、それは望ましい関係ではありません。

この段階から、「信友」以上の段階に発展するには、前章で書いたような段階を経て、お互いを高め合うような関係を築いていけるよう心掛ける必要があります。

真友は長く付き合える財産

真友の一番のメリットは、卒業後も長い付き合いができる、という点です。

これは、大人になってからも
部活動高校3年生のクラスで同窓会をするケースが多いことでも理解できます。

部活動も高3のクラスも、

しんどい中を、お互いに支え合いながら、荒海を乗り越えた団結心を生む集団だったからなのでしょう。これは、マズローピラミッドでは頂点にあたる「自己実現」を目指した仲間だったからです。

こういう関係を築けた友人は、その人にとって貴重な「財産」です。
いくらお金を積んでも手に入れられない宝物ですね。

真友の条件10か条

真友と呼べる関係には次の条件が不可欠です。

  • いつも笑顔で挨拶できる
  • お互いの長所も短所も知っている
  • 約束を守り、嘘をつかない
  • 自分の家族を大切にしている
  • 目標に向かって努力している
  • 悩みを素直に話せるし、また聞いてくれる
  • 人の幸せを素直に喜べる
  • 辛い立場にいる時も近くで支えてくれる
  • 時には自分を叱ってくれる
  • お互い適度な距離感を保てる

1.いつも笑顔で挨拶できる

笑顔は周りを安心させる最大の武器。
自分の不機嫌を分かって欲しい人ほど「ブスッ!(-_-;)」とした顔で、実は声をかけられるのを待っていますが、そんな人には声を掛けたくないですよね。
笑顔で挨拶できる人ほど、安心して付き合える人です。
いつも笑顔を忘れないようにしましょうね!

2.お互いの長所も短所も知っている

真友と呼べる人は、互いの長所も短所も知ったうえで付き合っています。
人は「他人の短所」には目が行きやすく、それを文句や愚痴のネタにして安心する人もいます。
しかし誰にも長所と短所があり、その両面を吞み込んで付き合える人は、
真の友といえる存在でしょう。

3.約束を守り、嘘をつかない

これは当たり前のことですが、信用を守る最低限のマナーです。
また、これができる人は、相手の気持ちに立って物事を考えられる人です。
ここで言う約束とは、マナーやルールといった「社会の約束事」も含んでいます。
また他人のために自分を犠牲にしてまで尽くしてはいけません。
できないことは「できない」とはっきり断った上で、
他人の役に立てるようなお付き合いができるといいですね。
何でも「はいはい」と言うことを聞いてくれる人や、すぐに「ごめん」と謝る人は、いずれは舐められる関係になります。

4.自分の家族を大切にしている

家庭内がぎくしゃくすると、人はその反動を外に求めるので、
友だちづきあいは「ガス抜き」的要素となりやすいものです。
こんなストレスを抱える人は「人を理解する」よりも「自分を理解してほしい」欲求が優先するため、
自分本位になりやすい傾向となります。
家族を大切にしている=家庭が穏やかであり、
良好な人間関係のもと生活ができている、ということですから、
友だちとも自然と良い関係が築けるのようになるのです。

5.目標に向かって努力している

他人に優しいばかりではなく、
自分の目標を持って努力する姿勢のある人同士は、本当に良い付き合いをします。
自分ひとり孤独で頑張ってるのではなく、
近くの友が自分と同じように頑張ってる、というだけで心強くて、自分も頑張れるのです。

6.悩みを素直に話せるし、また聞いてくれる

誰もが「悩んでいる自分」を、他人には知られたくありませんが、
しかし一方で、悩みを吐露し、誰かに共感してもらいたい
という気持ちも持っているものです。
これを打ち明けられた時、友達の気持ちを理解して傾聴に徹し、共感してくれる友だちは貴重な存在です。
こんな友だちがいたら絶対に手放してはいけませんよ。

7.人の幸せを素直に喜べる

多くは、他人の幸せに「嫉妬」し、人の不幸に「ほくそ笑む」のが人間のさが、だと思います。
しかし本当に良好な人間関係が築けていれば、逆に心から嬉しく喜べるものです。
これは本当の信頼があるからこそ、自分事のように喜べるのです。
親が子の成長を心から喜べる気持ちに通ずるものがあると思います。

8.辛い立場にいる時も近くで支えてくれる

調子のいい時に他人は近づいてきますが、
辛い立場に立った時も離れず側にいてくれる人は、
あなたにとって手離してはいけない人です。
調子のいい時だけ近づいてくる人は「見返り」だけを求めている人です。

9.時には自分を叱ってくれる

「叱る」という行為は、相手の立場に立って行うもの(相手本位)なので、相手に響きます。
一方「怒る」という行為は、自分を抑えきれない気持ちから起こるもの(自分本位)なので、相手には響きません。
あなたの非を冷静に見つめ叱ってくれる友は、本当に大切な存在なんですよ。

10.お互い適度な距離感を保てる

お互いにプライバシーやプライベートがあることを理解し、
必要以上に立ち入らない気配りも大切です。
友だちだからと、常にLINEで連絡を取り合ったり、どこに行くのも一緒、
って実は「束縛」なんですね。
束縛しないと成立しない関係を「いい関係」とは言いません。
私は「ずっ友」という言葉があまり好きではありません。
「これからもずっと友だちだよ」と言って、実は相手を束縛しているようにも聞こえるからです。
将来の人間関係まで約束することは、必要以上の「介入」だと思います。
将来「結果的にずっ友だったね」と言うのが理想的だと思うのです。

人間関係の基礎は学生時代に学ぶ

良好な人間関係は、大人になってからも築けますが、学生時代の方がいい勉強ができます。
それは何故か?

学生時代は付き合う人を自由に選びやすい
→大人になると”仕事上の付き合い”など、しがらみや利害関係の人間関係も増えてくるのが現実だから

大人になると、家庭や仕事を優先することが増える
→学生時代は”保護されている身分”ので、人間関係の構築に時間を使いやすい。

10代20代は人生の節目が多く、多くの人と接する機会がある
→クラス替え、進学や就職、恋愛、結婚…など、人生の節目では悩みも多く、お互いに支え合うことが多い時期。また、多くの人と接するので、気の合う真友を作りやすい

学生時代の方が、その後の人生が長い
→長い付き合いができるのが、学生時代の友人の特徴

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まとめ_友だちは100人もいらない

「人は生涯で1~3万人の人と出会う」と言われますが、その中で、あなたの人生に大きな影響を与える人は、ほんの数人だと思います。
極論を言えば、たった一人でも、自分が尊敬できて長く付き合える真友がいれば、それは大きな安心です。大人になればなるほど、”しがらみ”や”利害関係”が絡んできますが、純粋にその人となりに惚れて付き合える学生時代の真友は、「一生の財産」となる大切な存在になることでしょう。

私も真友と言える学生時代の友と、今も付き合いが続いています。
いい時も、そうでない時も、互いに支え合ってきました。

高校生のみなさんも、お互い切磋琢磨できる真友とともに、
充実の人生を築いていけるようお祈りしております。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
高校生の恋愛に関する過去記事も、よろしければご覧ください。
ではでは、、、また次回、、、

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