いつもご覧いただき、ありがとうございます。
さていきなりですが、
みなさんは、
【鏡の法則】
って知っていますか?
これは、
人生とは自分の心を映し出す“鏡”である
という法則です。
なんだか怪しい響きにも聞こえますが、
ちゃんとした心理学用語です。
より分かりやすくいうと、
現実に起こるできごと(現実世界)の原因は、すべて心の中にある
ということ。
例えば、
「友だちの嫌なところが目についてイライラする」
というできごとの原因は、
あなた自身にも、その要素があって、
それを意識するからこそ、他人の欠点が気になってしまう。
(これを映し出す鏡に例える)
という心理から来るイライラです。
「そんなことねーよ!」
と思うかもしれませんが、今は大丈夫でも、過去の自分や別の共通項で該当する場合だってあります。
もし、あなた自身にそんな要素がなければ、そもそも友だちのそんなところは気にしないので、結果イライラすることはない…
ともいえますよね。
これは「投影」という心理学用語で説明される現象です。
自分自身を鏡に投影し、他人の欠点にイライラしているんですね。
もうひとつは、
その原理を上手く活用して、よりよい毎日を過ごしましょう
ということを書いていきます。
今の自分に悩んでいる人には、ぜひ読んでほしい内容です。
最後まで読んでいただけるとうれしいです。
鏡の法則
鏡は先に笑わない
鏡は自分自身を投影するもの。
鏡を見て、
けだるそうな顔した自分がいたら、
それはそう見せている自分自身に”原因”がある、ということ。
寝不足なのか、風邪でも引いたのか、イヤなことがあったのか、おもしろくないのか…
自分の中にある原因が、表情に出ているんですね。
しかしこんな時、「鏡の中」を先に変えてやろうと躍起になることがあります。
…ですが、鏡の中に手を入れて無理に口角を上げ笑顔にすることはできません。
鏡の中を変えたければ、自分自身を笑顔にする必要があります。
これが、
鏡は先に笑わない
ということ。
先に自分の「行動」や「意識」を変えないと、周囲は変わらないんですね。
さらに大切なのは、
これを「自覚」してやること
です。
自覚してやったことが、いずれは習慣化していくからなんですね。
インキュベートの法則という習慣化の法則は、別記事にも触れています。
因果応報
また、これを仏教では「因果応報」ともいいます。
因=原因、果=結果、応報=行為の善悪に応じて受ける報いで、
善い行いは善い結果を招き(善因善果)、悪い行いは悪い結果を招く(悪因悪果)という教えです。
また「因」に「縁」が伴って「果」を招く
とも教えられます。
「お酒飲んだらどうなるんだろう?」
「でも飲んじゃいけねーよな」
と思ってたら、
友人から「飲もう」と誘われ、一緒に飲んじゃった…
のは、「因」「縁」揃って「果」となったケースですね。
子は親の鏡
以下の引用は、1954年にドロシー・ロー・ノルトという人の書いた「子は親の鏡」という詩。
私も学年主任時代、保護者に向けてこれを朗読したことがあります。
読んでみるとわかりますが、
親の影響は、これほどまでに重大なんですね。
高校生のみなさんにも是非読んでほしい詩です。
あなたが人の親になった時に心の隅において欲しい
あるいは、
この詩を読んでもしあなたが親を責めたくなった時、
そんな自分が鏡にどう映るか?
をイメージして、
それでもこれまで一生懸命育ててくれた
親を「許す」気持ちも持って欲しい
ことを期待して、ここにご紹介します。
けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
引用元:ドロシー・ロー・ノルト『子どもが育つ魔法の言葉』より
とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる
「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる
子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる
親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる
叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
広い心で接すれば、キレる子にはならない
誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る
子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ
やさしく、思いやりを持って育てれば、子どもは、やさしい子に育つ
守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
和気あいあいとした家庭で育てば、
子どもは、この世はいいところだと思えるようになる
いかがですか?
高校生になったみなさんなら、
「親が悪いから自分はうまくいかない」
と責任転嫁するだけではダメですよ。
「親が○○だから自分はどう変わるんだ」
と気持ちを改めてくださいね。
これ、いわゆる反面教師ってやつですね。
笑う門には福来たる
ここまで読み進めたみなさんは、
もうお気づきだと思いますが、
この法則によると、
自分が変わらなければ、鏡に映る現実世界も変えられない
ということになります。
あなたが笑顔の絶えない毎日を望むなら、
あなた自身から笑顔になる必要があるんですね。
なかなかそのような気分にはなれないかもしれませんが、
そんな時だからこそ、
意識して、
自分から微笑んでみましょう。
大きな声で笑ってみましょう。
誰かと接する時は、自分から笑顔を作って対応してみましょう。
きっと素敵な運命が訪れるはずです。
それは「笑顔」が嫌いな人はどこにもいないからです。
まさに「笑う門には福来たる」です。
また笑顔には下にあるような様々なプラス効果もあるので、努めて笑顔で毎日を過ごすよう心がけてくださいね。
まとめ_見返りを求めない利他心を
…とはいっても現実は、笑顔に努めても、
即時に運命が良くなることはありません。
これはよく「たらいの水」に例えられます。
下のたらいに「水」が張ってあると考えてください。
その水はあなたの「運」です。
たらいに両手を入れて、自分の方に引き寄せてみると、
水はたらいの淵に沿って逃げていきます。
しかし向こう側に掻き出せば、
その水はたらいの淵に沿って、いずれ自分の方に返ってきますね。
これは「運」を手繰り寄せる手段としてよく使われる例え話です。
つまり人への「施し」をする。
もちろんそこに見返りを求めてはいけません。
英語でいえばGIVERである人ほど、
巡り巡って幸運が返ってくるのだと…。
実は「鏡の法則」もこれと同じことを諭しているんですね。
いま、毎日がつまらなくて、うまくいってない、と嘆くだけでは人生は好転しません。
そんな時はまず一人思いっきり泣きましょう。
そして誰かにその心の内を聞いてもらいましょう。
それができたら
次は
人に施しましょう。
それは小さなことでいいんです。
自分からあいさつしましょう。
笑顔を心がけましょう。
身の回りの整理整頓に心掛けましょう。
時間を守りましょう。
人の悪口は言わないようにしましょう。
弱者をいたわりましょう
…
これらはすべて、周りに対する「施し(利他心)」であり、誰にでもできることです。
そんなあなたを映す鏡は、
時間こそかかりますが、
必ずやこれまで以上の慈悲を以て
あなたの人生をより良き方向に導いてくれるはずです。
そしてどれだけ科学が発達しても、この(鏡の)法則は変わらないでしょう。
まずはできるところから始めてみてください。
みなさんの今後が幸せに満ちたより良きものとなりますように。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではでは、、、また次回、、、
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