【大人と子ども】の違い_大人の条件・義務・心がけ・責任・楽しみ、って何?

その他
スポンサーリンク

いつもご覧いただき、ありがとうございます。

今日のテーマは【大人と子ども】

中~高校生は、子どもと大人の中間にあたる不安定な時期で、
「大人への準備期間」ともいわれます。

乗り物は大人料金だし、第二次性徴も始まっていますが、
法律的にはまだ未成年で、酒もたばこも禁止されています。

日本国憲法に明記される
国民の三大義務、

納税・勤労・教育(を受けさせる)

も、未成年のみなさんには適用されませんね。

…ですが、みなさんも絶対に避けられないのは、

誰もがいずれ大人になるし、大人の責任を背負う現実がくる

ことです。

そこで今日のテーマ【大人と子ども】となるわけですが、
単に、
年齢や立場(学生か社会人)の違いだけではない、
大人の条件・義務・心がけ・責任・楽しみ
…について、
ご一緒に考えていきましょう。

今日の記事はこれまで多くの高校生と接してきた私貫雪の私見になります。
抽象的なテーマですから、内容が不十分なところもあるかもしれません。
この点に関してはご了承の上読み進めていただければ…と存じます。

最後まで読んでいただけるとうれしいです。

にほんブログ村 教育ブログ 高校教育へ
にほんブログ村


高校教育ランキング

PVアクセスランキング にほんブログ村

貫雪の著作はこちらからご覧ください

子どもの定義

法律では

子どもの定義を法律的にいうと、

18歳未満のもの

となり、法律で制限されることがたくさんある年齢です。
選挙権はないし、四輪の免許取得もできません。
遠足や修学旅行、部活の遠征や合宿に参加するにも、保護者の承諾が必要になりますね。

勤労や納税の義務も適用されませんが、
代わりに最低限度の教育を受けるため、中学までは学校に通う義務がありますし、
保護者にはその教育を受けさせる義務が課されます。

18歳になっても酒・タバコ・公営ギャンブルはできないし、
万一犯罪を犯しても、原則氏名が公表されることはないし、公開の場で裁判を受けることもありません。

このことからもわかるように、
法律的に子どもというのは、

社会全体で守られる存在

なのです。

しかし18歳になると、自動車保険に契約はできても、保険料は恐ろしく高額です。
これは18歳ではまだまだ交通事故を起こす可能性が高い、と思われているという意味です。

つまりまだ社会的に「期待」はされても「信用」はされてない

ってことなんですね。

蛇足になりますが、以下は過去に『笑点』でお題になった、
「18歳と81歳の違い」

伸び盛りの18歳と衰えゆく81歳を比較した小話です。

「18歳と81歳の違い」

道路を暴走するのが18歳。道路を逆走するのが81歳
恋に溺れるのが18歳。風呂で溺れるのが81歳
自分探しするのが18歳。皆が探すのが81歳
恋で胸を詰まらせる18歳。餅で喉を詰まらせる81歳
心がもろいのが18歳。骨がもろいのが81歳
まだ何も知らないのが18歳。もう何も覚えてないのが81歳
筋肉が張るのが18歳。筋肉に貼るのが81歳
緊張で震えるのが18歳。何も無いのに震えるのが81歳
偏差値が気になるのが18歳。検査値が気になるのが81歳
衣装も化粧も薄いのが18歳。面まで厚いのが81歳
金も時間も無い18歳。金も時間も使えない81歳
行く先が見えないのが18歳。逝く先が見えるのが81歳
胸がドキドキときめくのが18歳。胸がドキドキ心配なのが81歳
聞く気が無いのが18歳。聞こえないのが81歳
乾杯で始まるのが18歳。黙祷で始まるのが81歳

引用元:28の未来へ

関連記事

精神年齢的に

今も昔も、
私が「子どもやな~」
と思う人には、共通点があります。

それは、

他人に厳しく、自分に甘い人

です。

こんな言動の人、あなたの周りにはいませんか?

他人のミスを必要以上に責める
我慢ができない
後輩や弱い立場の人には偉そうに接する
「ありがとう」「ごめんなさい」が言えない
言い訳やできない理由が多い
自分のことばかり話す(人の話を聞かない)

もちろん「自分を大切にすること」を私は否定しません。
何といっても心身の”健康”は一番の資本ですからね。

ここでいう自分に”甘い”は、
自分の弱さに向き合わず、強がりや怒りで誤魔化す人を指します。

誰だって完璧ではないし、弱い部分を持っていますが、
そこに向き合えると、
努力して強くなろう
とか、
他人に優しくしよう
もう少し我慢しよう
…などと思うものなんですね。

「弱いから、より強く賢くなりたい」
「お互いに弱い存在だから、他人の弱さを受け入れられる器になろう」
「人の親切に感謝しよう」

と思える人が「大人」の条件だと思います。

つまり、
自分に”優しい””甘い”は、違うんですね。

子どもの方が優れている点

「子ども」は「他人に厳しく自分に甘い」と書きましたが、
これは精神的な比較で、大人/子どもを区別した見方です。

だから同じ高校生でも、
「大人」と「子ども」がいるのが現実です。
さてみなさんはどっち寄りでしょうか?

しかし単に年齢で「大人」「子ども」を分けた場合、
未成年のみなさんには、我々大人にはない大きな武器があるんですね。

気力・知力・体力・記憶力・柔軟性…など多方面で、
中高生は、
我々大人の比ではない「高い能力」があります

「そんなことない」
と思うなら、何十年後かに同じことができるか試してみてください。
いかに今素晴らしい能力を持っているかがわかるはずです。

それは、年齢的なこともありますが、
私個人として思うのは、
若い時の方が、

感動

する力が強いんですね。

つまり心が揺り動かされることが多い、
言い換えれば、

「感受性」が強い!

のが、大人にはない子どもの大きな特長だと思います。

感受性が強い、というのは、我々大人よりも、

感情で動く

ということ。

やる気になれば、どこまでも突き進みますが、
やる気を失くしたら、萎んだ風船のようになっちゃう…。

だから、親や教師の役目は、
いかに子どもの闘志に火をつけるか?
になるでしょうか。

一度火がついたら、
放っておいても自分の好きな勉強をするのが、
やる気に満ちた高校生の姿、でもあるんですね。

前回の記事も併せてご覧ください。

大人の定義

国民の義務を果たす

大人の定義は色々ありますが、
まず、

納税・勤労・教育(を受けさせる)

…という最低限の義務を果たせる人です。

みなさんはまだこれらが免除される年齢ですが、
なぜ免除されているのか?というと、

この義務が果たせる人間になるための「勉強」をしている途中だからです。
だからいずれは社会に出て働き、
税金を払い、
子ども達に教育を提供したり施さなければなりません。

大人の責任を自覚する

18歳以上は四輪の免許が取得できますが、車は免許だけでできるものではありません。

どれだけ運転に自信があっても、いつ事故を起こす(巻き込まれる)かはわからないし、
自分が被害者にも加害者にもなり得るのが運転ですね。

危機管理には「リスクマネジメント」「クライシスマネジメント」の2種類があり、
リスクマネジメントは「事故を未然に防ぐための対策」を指します。

交通ルールを覚えたり、体調万全で運転すること…はすべてリスクマネジメントです。

一方クライシスマネジメントは「事故は起きる」という前提で、その時どう行動するかの対策をしておくことです。
救急救命法や警察への連絡、さらに保険に加入しておくこと…はすべてクライシスマネジメントです。

二輪や四輪を運転するには「自賠責保険」という最低限の保険に加入する義務がありますが、万一事故を起こした時の補償にはとても足りないので、多くのドライバーは、自賠責に加え「任意保険」にも加入するんですね。
よくテレビでCMやってるやつです。

もちろん事故を起こす前提で加入するのではなく、万一自分が加害者になった時に、必要十分な補償をするために入る保険です。

しかし統計によると、任意保険に加入するドライバーは、全体の9割ほどなんだそうです。

つまり10人に1人は、おそらく自分本位な理由から、任意保険には入っていないので、
もし、そんな人の車に轢かれて予期せぬことになっても、補償が受けられない可能性もある、
ということなんですね。

そんな被害に、あなたも遭うかもしれない、と考えたら、たまったもんじゃありませんよね。
可能性はゼロじゃないですからね。

もちろん保険に入らない人は、
「保険料がもったいない」とか「自分の運転に自信がある」…などと、
悪気はないにしても、自分本位の勝手な理由をつけて入らないわけです。

飲んだら乗るな、飲むなら乗るな
っていう交通標語がありますが、

乗るなら入れ、任意の保険

これが大人として、車を運転する者、として最低限の「責任」
大人として絶対に必要な「リスクマネジメント」であるはずです。

任意保険に入りたくない、というのなら、その人には車を運転する資格はない、と言ってもいいくらい「重い責任」だと思います。

大人の責任とは、
任意保険に代表されるように、
自分のためはもちろん、
他人や社会のために必要なことを自覚し実行できること

ではないかと思うのです。

周りを見る広い視野を持ち、他人の心情を慮る

「ここが最も大きな違いかな?」
個人的にはそう思っています。

↑小さな子が、親の言うことを聞かずぐずってる場面を見たことはありませんか?
「あれ買って欲しい」
「まだ帰りたくない」

など理由は様々ですが、両親は一様に困った表情をされてますよね。

みなさんの年齢では、
そんなぐずり方はしませんが、
それは何故だと思いますか?

それは、
「周りの目が気になる」
からですよね。

泣いて親を困らせる子は、
自分のことしか見えてないので、
どこでも泣いて親を困らせることができますが、
それに比べると、
みなさんは、
「周りを見ている」
し、
「周りからどう見られているか」
を理解しているんですね。

だからそんなことはしないのです。

この例からもわかるように、
精神的に大人になると、

周りがよく見え、
他人の心情を
おもんぱかることで、
適切な言動ができる人になります

みなさんの周りにも、
やたら周りに気配りができる人と、できない人がいると思いますが、
中高生は、その差が最も大きい年頃かもしれません。

そしてどちらかといえば、女子の方がそういった気配りに長けている子が多いと思います。
女子の方が相対的に大人なんですね。

また、部長やリーダーを任せられる人は、概ねそんな気配りができる人です。

もちろん全員が部長やリーダーになれるわけではありませんが、
人のふり見て我がふり直せ
っていいますよね。

周囲に気配りのできる人は、どこを見てどんな言動をしているんだろう?

…と周りで見習うことは誰にでもできることです。
そんな心掛けひとつでも、十分周りを見る目が養われると思いますよ。

感情が安定している

精神的に大人の人は総じて、
感情が安定しています。

ちょっとしたことで、怒ったり落ち込んだりせず、
感情の起伏にムラがありません。

大人でもカチンときて「あおり運転」するような輩は、
かなり幼稚だと軽蔑の対象とし、反面教師にしてほしいですね。

スポンサーリンク

最後に_ピーターパン症候群というパーソナリティ障害

みなさんは「ピーターパン症候群(シンドローム)」って知ってますか?
これは、1983年アメリカ合衆国の心理学者ダン・カイリーが提唱したもので、

大人という年齢に達しているが、精神的に大人になれない男女

引用元:Wikipedia「ピーターパン症候群」より

というパーソナリティ障害のことです。

これは何をするにも「便利」になり過ぎた現代の副産物(現代病)でもあると思っています。
子どもでいることに「困らない」んですね。

人は、常に満たされた状態に置かれると、
ハングリーさを忘れ、成長したいという意欲を失い、現状維持で満足する傾向に陥ります。

大人になると必然的に背負うことになる「責任」は荷が重く、
それなら精神的に子どものままでいる方が楽チンなんですね。

だから大人の年齢になっても、精神的には子どものままで、
仕事もしたくない
出世もしたくない
恋愛も結婚も面倒くさい
子どもなんて要らない

と考える人が増えてきた、とも思われるのです。

その証拠に、
将来管理職になりたがらないZ世代が増えている、
という統計もあるくらいです。

これは大人になって苦しい社会の荒波にぶち当たるより、
子どものままでいた方がいい、という自己防衛本能なんでしょう。

しかし大人になるのは悪いことばかりではありません。

大人の責任こそ問われますが、
「自律」できる「自立」した大人には多くの自由が与えられます。

勤労と納税の義務さえ果たせば、
原則お金の使い道は自分で決めることができますし、
深夜徘徊で補導もされない。
酒・タバコ・ギャンブルもできます。
免許取れるし、選挙権はある。
結婚だって自己判断でできるのが、大人です。

自分の判断で人生をいくらでも創造できるのは、大人にしかない特権でしょう。

私自身は2人の子を育てました。
苦労もしたし、お金もかかりましたが、
しかしそれ以上にかけがえのない”宝”を得ることができました。

これも大人にしかできない楽しみです。

だから「大人になりたくない」なんて思わずに、
今は思い切り勉強や部活に励んで自分を鍛え、
有意義な人生の土台を築いてくださいね。

大人もなかなかいいもんですよ(^^♪
以下、関連記事も併せて読んでいただけるとうれしいです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

ではでは、、、また次回、、、

コメント

タイトルとURLをコピーしました