【中学の方がよかった】と思っている人へ

中学生向け
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いつもご覧いただき、ありがとうございます。

今日は「中学校の方がよかった」
と真剣に思っている高校生に向けた内容です。

高校の(特に1年1学期は)生徒からよく聞くセリフですが、
ほとんどの生徒は2学期以降言わなくなります。

しかし中にはいつまで経っても、
「中学の方が~、中学の方が~~、」
と言い続ける子もいます。

これは、
本当に高校生活がイヤなのか?
中学が良すぎたのか?

理由は様々ですが、
どんなにがんばっても、
昔に戻ることは不可能なんですよね。

今回は、中学と高校の違いなどから、高校がおもしろくない理由も考えてみましょう。

加えて、
ではどうすればいいか?
ということを、
精神面と行動面の両面から考えてみましょう。

今日の内容は、中高一貫校のみなさんにはほぼ関係ないかな?
少しでも皆さんが前を向いて高校生活を過ごせますように、、、
最後まで読んでいただけるとうれしいです。

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中学と高校の違い

中学と高校の違いは、過去記事に詳しく書きましたが、
ここでは今日のテーマに該当する点に絞って書きます。

学力層の違い

ここでは基本公立中学校を対象として、高校と比較しますね。

中学と高校の違いはたくさんありますが、
まず環境面で大きく違うのは、
生徒の学力層です。

公立中学は義務教育なので、
基本「縦長」の学力層です。

「縦長」とは、集団内の学力差が大きいことをいいます。
学力差が大きい、というのはイコール、成績が大きく変動しないことを意味します。
つまりできる子は基本ずっとできるし、できない子はずっとできない。
集団内の差が大きいんだから、逆転が難しいわけです。

しかし高校は、ほぼ同レベルの偏差値で輪切りされた集団ですから、
集団内の学力差が、ぐっと狭くなります。

だから、中学では常に上位でも、高校に行けばそんな層ばかりなので、
一気に下位に転落することは珍しくありません。

中学までは「賢い」って自負してたのに、
高校から急に「普通」や「劣等生」に落ちたらおもしろくありません。
「中学の方がよかったー」
ってなるんですね。

特に進学校では、これまでのプライドがズタズタになり、最悪は不登校に陥ってしまう生徒もいるんですね。

逆に教育困難校では、それまでいつも下位だった子が、いきなりクラスで一番になったりもします。
こんな子は高校で自信をつけ、指定校でいいとこにポーンと行ったりします。

リーダーの有無

中学は「縦長」の生徒構成ですから、行事も上手くいきます。

これは、どのクラスにも、しっかりしたリーダーがいるということですが、
縦長にはいろんな面で「抜けた」生徒がいるからなんですね。

そんな子がクラスを引っ張るから、団結してみんな付いて行くから結果いい思い出が作れるんですが、
概ね学力上位の子がリーダーになることが多いんですね。

だから教育困難校では、中学時代にリーダーを経験した子がほとんどいません。

リーダー格の子はほとんど進学校に行くので、
そんな学校の学園祭はヤバいくらいレベル高くなります。

しかし教育困難校では誰もリーダーしないので、
担任がそれを代行しますが、さすがにずっと付いてるわけにもいかず、
生徒は勝手に動き、ヤバいくらいまとまりません(-_-;)

私が経験した最低の文化祭は、
タイトル「動物園」という教室展示なんだけど、
教室の真ん中にただの段ボールが逆さまに置いてあるんですね…
「なんだこれ?」
と近づいたら、
箱に

こんなの

と書いてあるんですね(;’∀’)

さすがにビビりました(;´∀`)

もうやる気ゼロの教室展示、、、
当然、おもしろくないから、
「中学の合唱がよかった~」
なんてグチるんですね。

先生との距離

これは高校の新入生がよく言いますね。

「中学の先生はもっと親切だった」
「高校の先生は冷たい」

って。

ま、そう言うのはよくわかるんだけど…(^^;
なぜ高校の先生は冷たく感じるのでしょうか?

それには理由があります。
それは、

生徒の自立を促すためには、
必要以上に立ち入らなかったり、
手を貸さないことはよくあるんですね。
何でもお膳立てしてもらってたこれまでと、
接し方や対応が違うのは当然なのです。

高校には中学とは違う、先生との「距離感」があるんですね。

部活のレベル

部活も通常は圧倒的に高校のレベルが高いので、
入学早々、そこそこ自信ある生徒が、現実を見て「心折れる」ことがあります。

そんな子は、中学時代チヤホヤされて自信もあったのに、
高校では自分以上のレベルがゴロゴロいてびっくりします。

さらに部活には新入生には不思議なローカルルールが多く、
「なんで?」
と納得できないままやる気を失い、
「中学の方がよかった~」
ってなっちゃうんですね。

一方、高校の方がレベル低い部活もあります。
中学ではガンガン活動したのに、高校では甘々だったりすると、
「やってられんわ」
と失望することもあるんですね。

部活を選ぶ際は、そんなミスマッチが起こらないよう、事前によく調べておく必要があると思います。

”高校は自由”という勘違い

高校生になると、髪染めて化粧して、バイトや免許などが許され、中学より自由になる、と期待していたら、
入学後「全然ちゃうやん」と裏切られた気分になる生徒も多いですね。

こっそりバイトしてたり、SNSで楽しい高校生活ばかりを見せられたら、
勘違いしたまま入学してくる生徒が多いのも頷けます。

もっと自由だと思った

とよく聞きましたが、
いやいや、、、

貫雪
貫雪

「ちゃんと進路研究しておいでよ」

と返したいですね(^^;

高校も、それより先も、
そんな好き勝手なことできる環境は、そんなにはありませんからね。
残念だけど、これが現実。

傾向と対策

ここでは、
どうしてそんな心理になるのか?
ということと、
どうすればいいか?
について考えましょう。

人は「ないものねだり」な生き物

まずみなさんに考えてほしいのは、

中学の時に”今が最高!”って思ってたか?

ってことです。

これ、普通は思わないんですね。
なぜなら、
その時は「それが当たり前」だったからです。

その当たり前が無くなったら、
「昔はよかった~」
って欲しくなるのが人のさがなんですね。

よく考えてみてください。

中学の時だってそれなりに「悩み」や「不満」「イヤなこと」はたくさんあったはずです。

昔そうだったのに、今は「中学がよかった~」って思ってるんですね。

これはただ「ないものねだり」をしてるだけ
ではありませんか?

そう考えると、
「当たり前のことは当たり前じゃない」
ってことがよくわかりますね。

「住めば都」「郷に入れば郷に従え」

昔から言い尽くされていますが、
何かのご縁があって世話になってる今の環境も、
「住めば都」です。

時間が経つと、自然に馴染んできて、楽しいこともあるはず。
部活の入退部や、クラス替え等で環境が変わると、
ウソのように充実した生活になることもありますよ~

またあなた自身の気持ちの持ち方にも柔軟になりましょう。

「郷に入れば郷に従え」
という諺もありますが、自分が「?」と思うルールなんかも、
必要な理由があって決められていることは、よくあるんですね。

とにかく、
「現実を素直に受け入れましょう」

そしていずれにしても、
「時間が経てば」
自然に環境にも馴染んでくる、ということです。

急がず気長に過ごしましょう。

目標はその先に

あなたがいくら過去を懐かしみ、今を否定しても、
昔に戻ることは不可能です。

戻れるはずのない過去を懐かしむより、
今後どんな人生が待っているか?
という「未来」を楽しみに、今を生きましょう!

「今を生きる」とは、
今をがんばること
です。
悩みながらも、毎日必死で生きてる…
失敗しても、後悔しても、大丈夫ですよ。

あなたの気持ちの持ち方ひとつで、
人生は良くも悪くもなるものです。

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最後に_人生は諸行無常

このブログでは度々言っている「諸行無常」

この考えを高校生全員が持つと、若者の自殺はほとんどなくなるでしょう。

過去記事にも書きましたが、
私は教員在職中に二人の生徒を自死で亡くしました。

二人とも最後までその原因はわかりませんでしたが、
もしあの時、踏み止まって生き続けていたら、
「生きててよかった」
と思える充実の日は、必ずやってきたはずです。

特に高校生は、
「自分がこの世で一番不幸」
だと思ってる子も多いので、
人生悲観的に捉えがちな傾向があるんだけど、
実際はそんなことはないんですね。

SNSとか見てると、他人のいいとこばっかが見えるので、
「自分だけ不幸」だと感じるんですが、
いやいや、、、
ホントみんな似たようなもんですからね。
慰めでも何でもなく、これは現実です。

だから今「中学に戻りたい」
って思ってても、いずれその悩みは消えるし、
消えてしまったら、
「なんであんなことで悩んでいたんだろう??」
くらいのちっぽけな悩みなんですね。

なぜそう言い切れるか?というと、

人生は諸行無常

だからです。

未来に期待して、今を生きましょう!
必ずいいことがありますからね。
貫雪が保証します。

2月は中学生向けの記事を書くつもりです。
ではでは、、、今日はこの辺で、、、

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