いつもご覧いただき、ありがとうございます。
高校1年生のみなさんは、まもなく入学後初の定期考査が迫る時期。
「周りがみんな賢そうに見える」
「部活で毎日ヘトヘト!勉強なんてできてない」
「塾に通う友人がたくさんいて、勉強量が違う」
…など不安は尽きない毎日ではないでしょうか?
今日の記事は、高校の定期考査の特徴と、そのための対策・試験後の心構えなどをお話します。
途中には学習計画表のファイルがDLできるようにもしましたので、よければご活用ください。
さらに高校初の定期考査の傾向もお伝えする内容で記事を執筆します。
最後まで読んでいただけるとうれしいです。
なお本記事は、2023年5月5日公開のリライト版になります。
高校の定期考査
期間が長い
中学の定期考査はせいぜい2~3日程度で行われますが、高校では1回の定期考査を4~5日かけて行うのが通常です。
これは中学よりも内容が難しく、範囲も広いことによります。
中間考査で3~4日間、期末考査で4~5日間。
1日に1~3時間の考査が行われ、午前中には帰宅して翌日に備えるのです。
考査時間割は1週間前に発表
これは中学とは大差ないはず。
時間割が発表されたら、すぐに学習計画を立てましょう。
部活は休みになるはずですから、その時間をどう活用するか?がポイントです。
そして入試でも定期考査でも、直前の一夜漬けより、コンスタントに継続、積み重ねを繰り返すのが王道です。
決して睡眠時間を削ってはいけません。
高1生1学期中間考査対策
学習計画
高校の定期考査は、範囲も広く、内容も難しくなるため、考査前の学習計画は必ず作成しましょう。
私が学年主任時代、学年通信裏面に印刷した計画表を公開するので、よろしければご活用ください。
ファイルはjpgとExcel形式の両方を置いておきますので、必要に応じてダウンロードして使ってくださいね。
枠内には、学習計画の他、目標や提出物、学校の予定など…自由に書き込んで利用できますし、PCをお使いなら、DLしたExcelファイルを自由にカスタマイズしていただいても構いません。
考査前の学習については過去記事にも書きましたので、そちらも併せてご覧いただけるとうれしいです。
高1_1学期中間考査の特徴
高1生が最初に迎える中間考査は、必要以上にビビらず、入学後の授業を振り返り、
復習→問題演習
を繰り返すのが鉄則です。
高校最初の授業は、多くでまだ中学の復習的な内容が多く、それほど難しい領域にはありませんから、これからの基礎固めのつもりで取り組めば大丈夫です。
しかし考査後には違った現実が待っています。
それは中学との生徒層の違いです。
中学と高校の違いは「同じ学力層」の生徒集団だということです。
偏差値で輪切りの状態で受検し合格した人の集団ですから、
特に最初のテストで「点数」でのは大きな差はつきません。
それでも「順位」が出ると、1番から最下位まで、はっきり数値で出てきます。
中学では比較的上位だったのに、高校生になった途端下位に落ちてやる気を失くす生徒もいます。
特に進学校ではこの傾向が強く現れます。
…が、これは順位だけ見てひとり勝手に落ち込んでいるに過ぎないのです。
順位は下位でも、実際の点数では順位ほどの差がない
のが最初の考査にはよく見られる現象です。
だから高1ではその後、順位がゴロゴロと変わります。
最初が良かったからと気を抜くと、あとで一気に抜かされることも普通です。
テストが返却されたら、点数や順位だけに一喜一憂しないで、間違ったところの解き直しや復習を欠かさないようにしてください。
そして先に書いたように、考査対策は、直前の一夜漬けより、コンスタントに継続、積み重ねを繰り返すのが王道です。
また体調を安定させるためにも、決して睡眠時間を削ってはいけません。
考査1週間前の対策
考査1週間前の対策は、先にも紹介の過去記事から該当部分を抜き出し、高1生向けに若干の改訂をしてここに再掲します。
ここからは貫雪と女子高生みきこちゃんのバーチャルトークです。
考査時間割が発表されたら
ところで貫雪先生、
考査1週間前から気をつけることはありますか?
今日は考査の時間割が発表される日だよね
時間割がわかったら、考査初日や2日目の教科から先に学習計画を立てるんだね
最終日あたりの教科は、考査まで時間があるから優先順位を後にするんだ
また考査日程に土日を含む場合は、週明けの教科を休み中に集中して取り組むこともできるよね
時間割が発表されたら、考査までの残り時間を考えて学習計画を立てることができるから、これは絶対にやらなくちゃいけないよ
先ほどの学習計画表なんかをうまく利用したいところだね
なるほどー
時間割をそう利用するなんて、考えたこともなかったです
そう、残り時間を有効に使うってことまで考えるんだね
苦手教科の克服(家庭学習と勉強をする意味)
学校で6時間勉強して、その上家に帰っても勉強するって大変ですよね
確かに大変だ
しかし自分一人で、自分を見つめながら、自身のペースで学習できるのが、家庭学習のメリットだね
さらに家庭では予習や復習を繰り返すことで「学習習慣の確立」と「より確かな理解」が図れるから、高校生活で差がつくとすれば「家庭学習の質と量」が一番大きいと思うな~
あと、家に帰ってからの家庭学習には次のポイントもあるから教えておくね
それは、
得意教科を伸ばすか?
苦手教科を克服するか?
の2つだね
この2つは人によって姿勢が違うんだけど、
単純に点数を伸ばしたいなら「苦手教科の克服」に重点を置いた方がいいね
えーー!?
私の苦手な「数学」を重点にやれって言うんですかー!?
いや、そうは言ってないよ
単純に苦手教科を克服し「点数を伸ばしたいなら…」という条件付きの話ね
進路希望や入試科目にも直結する問題だから、絶対の話じゃないんだ…
例えば国公立を目指すのなら、絶対に苦手教科の克服をがんばった方がいいって話だね
それに苦手教科は基礎からやらなきゃいけないだろ?
今はオンラインにもたくさんの教材動画が上がっているから、そういうのを上手く活用して効率的に学習することだってできるよね
たくさんの動画があるんだけど、自分に合ったサイトやチャンネルを見つけ上手く活用できたら効率的に勉強できるんじゃないかな?
へぇ~知らなかったです
また動画も見てみますね♪
でも…なんで点数や国公立なら”苦手教科”なんですか?
自分の得意を伸ばすことも大切じゃないんですか?
理由は簡単だよ
誰だって「得意教科」=「好きな教科」だろ?
人は好きなことはできるけど、嫌いなことはやりたくないものだよね
だからテスト前になると、得意教科ばかり勉強する生徒が多いんだ
でも、これはこれで悪くはないんだね…
しかし、
80点のテストを90点に伸ばすより、
30点を40点に伸ばす方が、同じ10点upでも圧倒的に楽、
というのはわかるかな?
なるほど~
それはよくわかります!
地区大会の1勝と、全国大会の1勝が違う、っていう感覚ですよね…
そっかー!
同じ1勝や10点でもレベルが違う、ってことですねー
そうそう(笑)
僕よりわかりやすい例えだ!
誰でも苦手教科を勉強するのはイヤなんだけど、
単純に点数を伸ばすなら、その方がまだ楽、ってことと、
特に国公立は、共通テストで5教科課されるところが多いからね
高校入学時から苦手教科を克服しておかないと、直前ではたいへんなことになっちゃうよね
そういう意味でも、苦手教科を克服することはメリットが大きいんだ
それまで苦手だった教科が得意に変わるかもしれないし、そうなったら進路の選択肢も増えるはずだから、よりよい進路選択に繋がる可能性だってあるよね
確かにそうですね!
私、国公立か私立か?でも悩んでるんです。
選択肢は確かに多い方がいいですよね~
そうそう!
勉強をする目的はいろいろあるけど、
その中の一つが「人生の選択肢」を広げるっていう意味があるんだよ
勉強をなぜやるのか?と聞かれたら、
そういった意味で「よりよい人生を創造すること」だ、と言えるんだね
なるほど~
勉強をする意味も考えれば、ますますやる気が出てきますね!
ところで、得意教科を伸ばしたい時は、どんな勉強をすればいいですか?
得意教科を伸ばすには
得意教科を伸ばす方がいい人は、推薦やAO、1~2教科入試などを狙ってる人だね
ただ、得意教科をさらに伸ばすのは、さっきの話のように、とても難しいんだ
しかし、できることはある!
高校前半では基礎を固め、後半以降は、
- 問題演習
をとにかく徹底的にやることだね
部活も一緒なんだけど、ただの練習ばかりでは試合には勝てないだろ?
たまの「練習試合」で自分の実力を確認して、試合慣れと弱点克服をやるのと同じ理屈なんだね
また外部模試を積極的に受けるのも、これと同じ目的があるね
だから考査前、得意教科は、とにかく問題演習を繰り返す!
ワークや問題集で繰り返し問題演習することで、試験慣れ問題慣れができるからね!
頑張って欲しいな
はい、がんばります!
いい結果が出せるよう、先生も祈っててくださいね
今日も本当にありがとうございました
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