【スマホ】の使い方で誰かとトラブってはいませんか?

危機管理
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いつもご覧いただき、ありがとうございます。

今日のテーマは【スマホ】の使い方。
先月、静岡県で13歳の子がスマホの使い方を注意され、口論の末母親を刺殺した、というショッキングなニュースがありました。
みなさんはこの事件を聞いてどう思いましたか?

今は小学生でも約半数がスマホを持つ時代です。
もちろん生活に欠かせないツールですから、親が買い与えなくても問題は起こります。
親の機種変前スマホを持ち出して、フリーWi-Fiに繋いでる子どももいる、とのこと。
もう今やスマホを取り上げても効果はありません。

スマホは親にも子にもその使い方で悩んでいる人は多いと思います。
またスマホ絡みのトラブルに巻き込まれたり、家族と口論になった経験がある人も多いはずです。
だから今日は、親子で考えるスマホの使い方を考察してみましょう。

最後まで読んでいただけるとうれしいです。

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24時間誰かと繋がる便利さと怖さ

自分だけは大丈夫?

高校では入学式後の早い時期に、大手キャリアの出張スマホ教室を開催します。
スマホの危険性は、親や教師が言うより、専門家の話の方が生々しく説得力があるからです。

もちろん今は情報が溢れる時代ですから、スマホの怖さを知っている生徒はたくさんいます。
それでもあえてスマホ教室を開催するのは、ネット上の情報がすべて「事実」とは限らないからです。
だから間違った情報を信じ込まされて騙されるケースは珍しくありませんよね。

しかし人って「自分だけは大丈夫」と思い込んでいる生き物です。
振り込め詐欺だって「自分は引っかからない」と言う人が、見事に騙されたりもしますね。
SNSにはニセ情報が山のように溢れています。
「もうすぐ大地震がきます」
とか普通に書いてあったりしますが、一切来ないですからね~(-_-;)
スマホは人間の善も悪もすべてを表出するツールです。
スマホを使うには、これを見分けるクレバーさが必要なんですが、これを邪魔するのは「自分だけは大丈夫」という根拠のない自信なのです。

思春期は嵌りやすい年代

ネット世界は、誰がどう係わっているかが見えない世界です。
SNSには誹謗中傷が、道端の石ころのようにたくさん転がっているし、犯罪の種も地雷のようにたくさん蒔かれています。ネットゲームではカード情報さえ入れればいくらでも課金できるし、ショッピングだって買えないものがないくらいモノが溢れています。

だから現実はこんな誘惑だらけのネットに「嵌るな」という方が難しいもの。大人でも若い頃に誰もが何かにのめり込んだ経験はあるでしょう。

特に高校生はいい意味でも悪い意味でも、嵌りやすい年代です。
勉強や部活、趣味や推しに嵌るとまっしぐらになるように、ネットだって同じですね。
中毒になると突っ走って止められなくなるのは、思春期の大きな特徴です。

これをいい意味で言えば、
高校生は「素直」なので、何でもストレートに受け止め突っ走るから、となるでしょう。
しかし悪い意味で言えば高校生は「騙しやすい」ということになりますね。
自分だけは大丈夫だと思っても、高校生程度なら「いくらでも騙せる」と地雷を仕掛ける大人はたくさんいます。
だからスマホ上には知らない人からの「おいしい話はない」と思っておいて、ちょうどいいくらいだと思います。

スマホは人を救うことも殺すこともできる道具

…ですが、スマホは「百害あっても百利あり」の便利なツール。
行方不明になった人の居場所をGPSで特定したり、マッチングアプリで出会い人生変わった人も数知れず。
人知れず悩んでいることだって、助けを求めたら救ってくれる人が現れることもあります。
とにかくスマホ一つで、これまでなら繋がることがなかったいろいろな人とパイプができるようになりました。

その便利さが支持されて、今や高校生以上のほとんどが持つスマホですが、一方でトラブルも後を絶ちませんね。
そしてトラブルは、若い人に圧倒的に多いのも事実です。

なぜ若者にスマホのトラブルが多いのか?
それは上に書いたとおりです。
若者は素直で嵌りやすいから、思ったことをそのまま書き込んだり信じたり、簡単に騙されたりするんですね。
しかもスマホはプライバシーが守られているため、家族でさえも誰とどう繋がっているかがわかりません。

そんなトラブルを防ぐのに必要なのは、ネットリテラシーの「勉強」しかありません。
だから冒頭に書いたように、学校では「スマホ教室」を開催したりします。
車の運転に「免許」が義務付けられているように、人を殺すことも可能なスマホの扱いも「免許制」にすれば、少しはトラブルも減るのではないか?と個人的には思ったりもしますね。

しかしスマホのトラブルは家の内外問わずに起こります。
どんなトラブルに、どんな対応や心がけが必要か?
以下で考えてみましょう。

スマホトラブルとその対応策

親とトラブる

親とのトラブルで代表的なのは、使い方に関することでしょう。

いつまでもスマホを触っている
成績が下がった
親と交わした約束を守らない
親のカードで課金した

スマホの使い方は高校生の方がよく知っているし「そう言う親だってスマホばかり触っている」と不満の声も聞こえてきそうですが、

あなたはまだ未成年であり、
スマホ代やら自宅のWi-Fiは親が払っている

ことを「当たり前」だと思わないでくださいね。
さらに、

自分はまだまだ未成熟で、嵌りやすく騙されやすい存在だ

という危機感を持つことです。

しかし、保護者はそんな子どもの立場を考え信じるからこそスマホを買い与え、スマホ代を支払っている、ということを絶対にお忘れなく、、、

そして、その信頼には信頼で応えることで、親子関係は円滑になります。
信じてもらっているんだから「親との約束は最優先に守ろう」とね…
自分で自分をコントロールできる人になる。
これが反抗期を乗り越えた一歩大人に近づいた高校生の”振る舞い”ではないでしょうか。

もちろんこれは、高校生の子どもにだけ要求するのではなく、親も同じ姿勢でスマホに向き合う必要はあると思います。

先生とトラブる

私も教員時代は、スマホの件で生徒や保護者とトラブりました(^^;
一番多かったのは、授業中に使ってたり、鳴っちゃったりして預かり指導となった時です。
生徒が授業中スマホ触ってたら、すぐにわかりますよ(笑)
両手が机の下に行くなんて普通はありませんからね(^^;
そ~~~っと机間巡視して、後ろから現行犯で取り上げちゃいます(^^;

取り上げたらその後が大変です!
「○○に連絡するからどうしても必要」
とか、なんとかかんとか言って免れようとします(;’∀’)

私の勤務校では見つかった日から3日間の預かり指導でしたが、放課後には返却して翌朝に預かるシステムでした。
しかし翌朝に持ってきたスマホが昨日と違ったりします(;’∀’)
あるいはsimを抜いて本体だけ預けたりもします(;’∀’)
それでまたトラブルになります(-_-;)

「怪しい?」
と思った時は、その場で「学年直通の電話にかけてみろ」と言ってかけてもらいますから、
簡単には騙されませんよ~

あとは家庭謹慎でもスマホでトラブります(-_-;)
詳しくは過去記事をご覧ください。

友だちとトラブる

高校生で一番多いトラブルは、友だち関連ですね。

実際に会ったトラブルの例を紹介しましょう。

A子さんは誕生日プレゼントに、友だちからかわいいぬいぐるみをもらいました。
これをグループLINEに上げた彼女。

A子
A子

友だちからぬいぐるみもらっちゃった!
これかわいくない

この書き込みが、その後大炎上します。
なぜだかわかりますか?

これかわいくない
これかわいくない

と「?」を入れるだけで、意味は180度変わりますね。
たった1文字抜けてしまったばかりに、周囲の反感を買ってしまった例です。

これが対面の会話なら、表情やアクセントでこんな誤解を生むことはありませんが、活字だけではそんなニュアンスは伝わりません。

だからスマホに何かを書き込むときは、間違った捉え方をされないよう、必ず読み返してから投稿する習慣をつけましょう。

また「未(既)読スルー」でトラブルになるケースもよく聞きますが、
スマホの使い方や都合は、人それぞれだということを理解すること。
さらに「グループ内のいじめ」などトラブルには、その証拠を残して一人で抱え込まないこと、などスマホを持つ以上は、気をつけなければいけないことがたくさんあることを知って、適切に使うよう気をつけてください。
スマホ等のトラブルで悩んでいる人は、以下のサイトでも相談を受け付けていますので、利用をお勧めします。

チャイルドライン® 18さいまでの子どもがかけるでんわ
チャイルドラインは、18歳までの子どものための相談先です

社会とトラブる

  • SNSを通じて知らない人に会った
  • 怪しいアプリをインストールして高額課金の請求が来た
  • 身に覚えのないメールのURLをタップしてしまった
  • 個人情報を特定され付きまとわれている
  • ながらスマホで交通事故に遭った

…等々、スマホのトラブルは枚挙に暇がありません。

スマホは全世界の誰とでも繋がることのできる便利でも危険なツールであることを再度認識しましょう。

例えば、家を留守にする時は施錠するように、スマホを使う上でも「危険を避けるため」の防御策があります。

具体的には、契約時にペアレントコントロールが可能なアプリを入れ、危険なアプリがインストールされないよう管理できる態勢を取っておくこと。
またルーターやスマホのフィルタリング機能を利用して、アダルトサイト等の有害サイトに接続できないよう予防線を張ることも必要な対策です。

また中高生はトラブルに遭っても「自分で解決しよう」と躍起になることが多いもの。
「親や先生に叱られるから」とか「自分で何とかできるだろう」という心理から、一人で抱え込むんですが、相手は見えないだけに一人抱え込むのは危険です。
勇気を出して親や学校、また相談窓口などに救いを求めて早めに相談することをお勧めします。

チャイルドライン® 18さいまでの子どもがかけるでんわ
チャイルドラインは、18歳までの子どものための相談先です
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まとめ

今やスマホは生活に不可欠なツールですから、これを禁止するよりもしっかりと「使い方」を教えていくのが、我々大人の責務だと思っています。
しかしスマホは大人よりも子どもの方が、圧倒的に使いこなしているのが現状です。
私自身も生徒からスマホの使い方をたくさん教わりましたからね(^^;

だからこそ冒頭に書いたスマホ教室は定期的に開催し、より安全な使い方を子どもとともに大人も学ぶ必要がある時代だと思います。

このブログは高校生向けに書いていますが、高校生だけに安全な使い方を説いても効果的ではないと思います。親や教師が無知だったり、スマホを使って悪事を企む人が存在する限り、被害者は後を絶たないでしょう。
中でも特に素直で信じやすく嵌りやすい高校生は格好のカモだと思われているはずですから、大人自身も防御策を知っておくに越したことはありません。
また何かトラブった時に、親や教師が無知だったら、子どもだってそこに相談しようとは思いません。

そういった意味でも今日の記事は多くの世代に読んでほしい内容でもあります。

世の中には便利に使う目的で開発されたのに、全く逆の目的で使われているものもあります。

平和目的で開発されたダイナマイトは人を殺す道具にもなりました。
痴漢防止目的で開発されたスタンガンが、逆に人を脅す道具にもなったように、スマホも同じ道を辿らないよう、一人一人が良識を持って平和的に利用したいものですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではでは、、、また次回、、、

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